ニッケイの芽がようやく膨らんできたので一安心です。
芽が出てきたのは2本のうち右側だけです。左側は枝の先端部が枯れ始めて、一部の葉もかれて、衰弱し始めたので心配していました。
このニッケイの親木は薄暗い杉森の谷にありました。
薄暗い森の中ですが、特徴ある葉の三行脈ですぐに気が付きました。
ニッケイは右の杉の木の左となりの直立した細い木です。
本体は非常に細い木なのですが、下枝がスギの枯れ枝によって地面に押さえつけられ、埋もれていました。
このため自然の取り木状態で、枝にはわずかながら根が出ていました。この枝を鉢に植えたものです。
わずかにしか根がなかったので、ほとんど挿し木状態でした。しかも下枝のためか冬芽も見当たりませんでした。春の芽吹き時になっても芽が出ないので心配していたのです。
やっと遅い芽吹きを確認してほっとしたのでした。
茨城では比較的珍しい木なのでぜひとも生きてほしいと願ったいます。
ニッケイの特徴として確認した事柄は以下のようです。
ニッケイの葉は三行脈がはっきりしていて、両端の脈が葉の先端近くまで伸びています。
葉体の基部は楔形で葉柄に流れるようについています。
葉の表面は濃い緑色で光沢があり無毛です。葉柄の元のほうは青色ががかっている。
葉の裏側は白っぽく、微毛がある。
葉をちぎるとニッケイの香りがして、噛んで、食べてみると独特の甘い味がする。
ニッケイは暖地の植物ですが、そちらでも自生はかなり少ないようですね。ネットでちょっと調べたら天理市のダム公園近くの藪の中に小さなニッケイがあったとありました。神奈川県では40か所くらいアウトの報告がありました。
ニッケイ、やっぱり、ずいぶんと雰囲気が違います。