1月31日に植物公園に行き、用事を済ませて売店に立ち寄ったら、パフィオペディラムを格安で売っていたので、何の予備知識もないのに買ってしまいました。ランは凍らせなければ何とかなるだろうという軽はずみな気持ちで。
品種名はパフィオペディラム ライムドーン
廊下に置いたのですが、ここは凍らないだけで、朝方はかなり温度が下がります。推定1~3度くらい。0度も覚悟しなければなりません。
ちょっと心配になり、パフィオペディラムの育て方などをネット検索すると。
◎冬は最低温度7度以上を保つ。
ええ~っ。我が家は暖房を切るとすぐにこれ以下になってしまいます。
◎寒さに弱い。5度以上のこと。
暖房を止めたらアウトか。えらいものを連れて来てしまった。後悔先に立たず。
何はともあれ、室内に来ていただき、発泡スチロールの箱に入っていただきました。
できれば夜間だけはこの箱の中に入っていただき、蓋をしなければ、とても5度以上を保てません。でも箱が小さく蓋ができません。ごめん。このままで寒さをしのいでください。
翌朝、恐る恐る見てみると、しおれていません。良かった。大丈夫でした。
朝日にあててやろうと思いましたが、
◎薄日が差すような所を好む。冬でもレースカーテン越しの明かるい温かい場所に。
冬でも直射日光はダメなのか。外には出さないで、廊下に置きました。外はまだ0度くらい。今日の予報では最高気温は10度以下です。日が落ちる前に早々に室内へ来ていただきました。
◎水は直接葉にかけないで、根元に。
水差しが必要かな。
◎葉も水分を欲しがるので霧をかける。葉腋に水がたまると枯れると別の育て方にありました。
霧吹きを買わなければ。たまたま100均の霧吹きがあったので、これで霧吹きと水遣りができそうです。
こうして、朝は廊下に出し、
気温が10度以上なった時はベランダで半透明のビニル波板屋根越しの日光を。
気温が下がってきたら廊下か、さらには部屋に移動することを毎日繰り返しています。
本当にえらいお方をお連れしてしまいました。
こまめな気遣いのためか、半月を無事に過ごすことができました。
これから、花後はどうすればよいのか。肥料は。植え替えは。いろいろな課題があります。
それはともかく、このパフィオペディラム というこのランの正体はいったいどのようなものなのか。
ネットで調べてみました。当たっているかどうかは自信がありません。
◎代表的な原種の自生地
paphiopedilum callosum タイ、インドシナ半島
paphiopedilum delenatii 東南アジア
Paphiopedilum insigne ヒマラヤ
paphiopedilum philippinense フィリピン
我が家でかろうじて生きられそうなのは、自生地ヒマラヤしかないです。連れてきたのはPaphiopedilum insigne系の品種であってほしいと、それぞれの写真をネット検索しました。Paphiopedilum insigneの花が一番似ているようです。
そこでPaphiopedilum insigneの自生地はどこかを検索すると。
◎インド・アッサムに産すると。
インドアッサムの気候を調べると。
◎夏は暑く、気温は24℃(最低)から34℃(最高)
◎モンスーン雨期(6月中旬~9月中旬)の気候は、湿潤温暖
◎冬の気候は乾燥しており、気温は8℃(最低)から25℃(最高)
アッサム茶の産地である。
一口にアッサムと言っても広範囲であり、自生地の気候はわからないが、もしも気温が最低に近い地方ならば、もしもアッサム地方に自生するPaphiopedilum insigneの系統とするならば、他のパフィオペディラムよりは栽培しやすいのかなとちょっと安堵しました。本当はどこの系統なのかが心配です。
さらに分からないことが山積み。まるで高貴なお姫様をお連れしたような気分。
全く気の抜けない気配りとお世話の毎日であります。
「女神のスリッパ」は気難しいようですね。
何か、「星の王子様」を思い出しました(笑)
あぁ、あれはバラだったか?
気楽に考えてお連れしましたが、ネット情報を見れば見るほど難しいことがわかってきました。ラン愛好家でないと手に負えないようです。星の王子さまは地上に1年ほどしかいらっしゃいませんでしたね。こちらの姫様も同じころかなたの星へとお移りになるのでしょうかね。
せめてかぐや姫のように成人になるまでと願いたいところです。ところがかぐや姫は3カ月くらいで急成長したとか。
嗚呼
いずれにしても長いことは手元に置けないのでしょうか。
精一杯お世話をさせていただきまして、後は天にお任せと言うことでしょうか。