ニホンムラサキの種が発根し始めました。
標準和名はムラサキ。
学名はLithospermum erythrorhizon Siebold et Zucc. (YListによる)
昨年末にネットの友人うーちゃんから、ニホンムラサキを栽培しようと思う。雑草も蒔いてほしいと取り寄せた種をいただきました。
説明書によると低温発芽処理をしないと発芽が難しいとかです。
生物の先生と電話する機会があったのでムラサキについてお聞きしたら、昔、日立市の高鈴の丘で見たことがあるということでした。であれば、それほど難しいことはないのではとおもいつつも、心配なので能書き通りの種蒔きと、能書きを参考にしながらも自然に近い種蒔きをしてみようと考えました。
低温処理は0度ちかくでほぼ一カ月です。
1 チルド室で一カ月低温処理。
面倒なことは嫌いでよく失敗する雑草は、冷蔵庫のチルド室に置くことにしました。我が家のチルド室は軽く凍る程度ですから、マイナス1度前後ではないかと思います。
発泡スチロールの納豆容器にチリ紙を敷き、種を並べ、水を少し入れました。
これをチルド室に一か月間保管して、一か月後に種を蒔くことにしました。
翌日には容器の中の水が凍りました。
冷蔵庫で氷が解けたら氷を足して、0度を保つようにとありましたので、凍ったら水に戻そうかとおもいましたが、カチカチに凍るわけではないのでこのまま一カ月保管することにしました。
2 角鉢に種蒔きして、屋外の気温の上がりにくい場所で低温処理。
一方、屋外で自然な状態で、数時間木漏れ日が入る場所に種を蒔いた角鉢をおいて、低温処理をしてみました。上の白い角鉢と左下の黒い角鉢に種を蒔きました。
午前中の2~3時間木漏れ日の入る生垣の下です。右側が南ですから左下の黒い角鉢は一層日当たりが悪いです。
3 低温処理終了
一か月後に低温処理を終了しました。2月1日
チルド室から常温の部屋に出して一昼夜おいて氷を溶かしました。
一方種蒔きしてから、屋外で低温処理をした角鉢は透明のガラス板を載せて日当たりの良い場所に移しました。
チルド室から出し解凍した種は、翌日丸鉢に種蒔きして、透明ビニルシートを載せました。2月2日
チルド室から出した残りの種を2月4日に植木鉢に蒔き、夜は室内、昼は数時間日を当てました。
こうして発根を待っていましたところ、本日2月14日に冒頭の画像とこの画像のように、一部露出した種が発根していることを確認しました。
また本日、室内に常温で放置しておいた種を丸小鉢に蒔きました。これは日当たりの良い場所に置いて自然状態で発芽できるかを観察したいと思います。
低温処理をしない種を蒔いて日当たりの良い場所に放置して発芽状況を見る。
以上の経過と発芽しやすい方法はどれかを若干考察したので、ムラサキ日記として下記に記しておきます。
ムラサキ日記
20181231 うーちゃんからニホンムラサキの種をわけていただく。
20181231 冷蔵庫チルド室で低温処理開始
チルド室は一般に0度前後に温度設定してあると思うが、我が家のチルド室は軽く凍る。
20190104 四角鉢黒白2個に蒔いて屋外木陰放置で低温処理開始 赤玉土は白小粒と黒中粒
20190201 四角鉢黒白2個に透明ガラス板で蓋をして日当たりよい場所に移動
20190201 冷蔵庫チルド室から室内常温へ移動
20190202 丸鉢大2個に蒔いて透明ビニルシートで蓋をして日当たりよい場所に置く 赤玉土小粒
20190204 植木鉢1個に冷蔵庫チルド室で低温処理した残り種を蒔き朝日の入る室内に置く 赤玉土小粒
20190214 発根を確認。四角鉢小粒が顕著。ついて植木鉢。
他の鉢も確認するも丸鉢大は発根が遅れた感じ。四角鉢黒は露出種が少ないので確認が少ない。
四角鉢白が他より早く発根したと思われる要因は、
チルド室の低温処理より、屋外の自然な低温処理がよかったのかも。
四角鉢黒よりもさらに日当たりがよかったのが発根を早くしたのか。
あるいは用土を赤玉土小粒にしたのがよかったのか。(四角鉢黒は中粒)
発根についてまとめると、
1 低温処理は屋外に置くことで十分と思う。
2 低温処理日数は1カ月より短めにしてもよさそう。
3 屋外で低温処理のために置く場所は若干日が当たってもよさそう。
4 蒔き床の土は赤玉土の小粒がよさそう。
これらのことは種蒔きを数回くりかえしての見極めがひつようです。
20190214 丸小鉢に低温処理しないで室温放置しておいた種を蒔く 赤玉土小粒
この自然放置の発芽状況によって、さらに良い種蒔きが示唆されると思います。
ニホンムラサキの発芽🌱おめでとうございます🎊
ちょっと大げさですか😅
実はムラサキは大変興味があります。
太宰府市の隣は筑紫野市でムラサキの字が入っています。紫という町名もあります。
万葉の頃この辺りにムラサキの荘園があり調として朝廷に献上していた名残のようです。
ムラサキの成長楽しみにしていますのでよろしくお願いします🙇♀️
昔は各地であったようなのですが、今は一部で栽培されているだけになってしまいましたね。私も実際に見るのはこの種が初めてです。
これからどう育つのか毎日が楽しみです。
発芽についてはなんとも難しい説明がありましたので、失敗するかもと思いましたが、昔は野生であったようなので、できるだけ自然に任せるようにと考えました。
成長記録をブログします。
http://ereki-westjapannavi.blogspot.com/2016/03/blog-post_3.html
上記サイトでムラサキを知りました😊
サイトの下の方に菅原道真の句碑ありますが私鉄の紫駅に設置されています。
額田王が詠んだ
「あかねさす 紫野行き標野(しめの)行き 野守は見ずや 君が袖振る」
紫野は、染色用の紫草の栽培地です。
ムラサキ草は貴重な染料として各地で栽培されてたのでしょうね!
ムラサキは貴重な紫色の染料だったのですね。薬功もあるようですね。
とにかく初めての植物ですから、じっくりと成長過程を観察したいと思います。