ダイソーの2個百円のヘアクリップになすびを付けてみました。
2020年にアイスランドで発表されてベストセラーとなったオラフ・オラフルソンの小説を映画化したものとの事です。
2020年のクリストファー役をアイスランドの俳優兼歌手のエギル・オラフソン、1969年のクリストファーを
コルマウクル監督の息子パルミ・コルマウクルが演じています。
高齢者の昔を懐かしむ映画かと思い観ていましたが、原爆の話も絡んできたのが意外でした。
【あらすじ】
大学時代にロンドンに留学していてその後はアイスランドでレストランをしていたクリストファーは
記憶が衰えてきたことで病院の検査の結果待ちですが、ロンドン時代に働いていた日本食レストランの
経営者(本木雅弘)の娘のミコ(Kōki,)をネットで調べても出てこないのでロンドンまで行き捜します。
留学時代にクリストファーは左派学生でしたが、大学を辞めて偶然目にした日本食レストランで働きはじめます。
そこで経営者の高橋や彼の娘のミコたちと知り合います。
周囲の左派学生は彼のことを「労働者になるのか」など面白がりつつ、自分たちは金融関係に就職するのでした。
【感想】
国内では映画などにするには色々と配慮しなければならない題材を扱っていますが、ヨーロッパでは
核兵器の様々な影響について知らない人が多いことから、小説と映画になった面が大きいのでしょう。
現在でも欧米では核兵器の事を単に『大きな爆弾』としか捉えていない人が多いことは
様々なところで触れられているので、核兵器の直接の影響以外が今より知られる様になることは、
現在の戦争の拡大の歯止めになるのかもしれないと思いました。
ヒロイン役のKōki,さんは、可愛らしい外見ですが、重い役を演じていて、これからが期待できそうでした。
【25年1月24日(金)公開】映画『TOUCH/タッチ』予告編 この想いは消えない―
『啓示』予告編 - Netflix
『新感染 ファイナル・エクスプレス』のヨン・サンホ監督の映画です。
冒頭から出てくる犯罪者役のシン・ミンジェさんのビジュアルに迫力があり、グロい展開になるのかと思い観ていましたが、
何かとありがちな展開になっていました。
牧師役のリュ・ジュンヨルさんが話が進むに連れ、どんどん変化していくのが意外でした。
特定の啓示など無くても、状況に流されて同様の行動を取る人は結構居そうに思いました。
女性刑事役のシン・ヒョンビンさんは、もっと活躍しそうな役柄でしたが、結構おとなしかったです。
もう少しストーリーをコンパクトにして、盛り上がるところをまとめたほうが良かったのかもしれません。
女性刑事の亡くなった妹がストーリーの中で生きている姉や他の登場人物と共に画面上に出てくるところは
表現手法としては新しいモノなのでしょう。
9月6日公開『ナミビアの砂漠』本予告
第77回カンヌ国際映画祭 国際映画批評家連盟賞受賞作とのことです。
『あんのこと』が良かったこともあり観てみました。
【感想】
カフェで友人と話す昔の知り合いの自殺の話も、後ろで見ず知らずの男性グループが話している
「ノーパンしゃぶしゃぶ」の話も同じように聞こえてきていて、別れた彼氏とする色々な話もそれほど
本人には深く根付いていない感じで、先行きが見えずこれからの方向さえ解らない現代をよく映画化していると思いました。
主人公が情熱的だったりにこにこしている様な映画よりもリアリティーを感じます。
河合優実さんは『あんのこと』も良かったですが、こちらは普通の人の役柄を上手く演じていると思いました。
河合優実さんが一人で白いTシャツ姿で道路を歩くシーンがありますが、歩き方が何か未分化な感じなので、
特定の人格を深く演じるよりも、未分化な役柄を演じるのが合っているのでしょう。
様々な境界が曖昧になっている現代を上手く表現した一作でした。