今日まで、様々な軍事技術が考案され、実用化されているが、
実際にそれらのものが使われると、どのような影響を戦争や兵士、
社会や民間人に与えるのかは前もっては判りにくい。
核技術の開発が、米ソの巨大な軍拡競争に繋がったという歴史があり、
さらに米軍は湾岸戦争ではハイテク爆弾などでイラク軍に圧勝し、イラク戦争では
ふたたび簡単に勝利して、イラクを占領できたが、その後の方が大変だった。
簡単な携帯電話を使ったIED(即席爆弾)による攻撃ですらそうなのだから、
ハイテク化、電子化、ネットワーク化されたものが、どのような影響があり、
その責任を誰が取るのか、また、取りうるのか、という考察がメインとして書かれている。
また、売り込みをするほうも、長所を強調して売り込むが、その後の事に関しては、
予想できるとは限らない。
さらに、志願兵で米軍が構成される様になり、政治家も国民も軍隊や軍人の事に
関心が無く、知識や理解力もないとの事である。
軍事技術に関する書籍かと思って読んだが、倫理や責任に関する考察が多かった。