物語の中心となる母親の秋子(長澤まさみ)は定職に就かず、
パチンコをして時間を潰しているという設定になっていますが、
そもそも、決まった時間に決まった事をするというのは、
近代になり、時計の普及とともに徐々に内面化されてきたものなので、
せいぜい300年位の歴史しか持ちません。
それ以前の歴史の方がはるかに長いので、時間を内面化できない人が、
ある程度いることは当然でしょう。
現在の日本はそのようなものを内面化するために、学校教育なども
行われていますが、戦後、先進諸国に追いつくために、
時間通りに整然と決まった事をする事で高品質な製品を作り、先進国の一つになりましたが、
現在は中国などの途上国が大量に安く物を作れるようになったので、
これからはこれまでのような子供を平準化するような教育は
あまり必要がなさそうです。
国際学力調査などで、最近フィンランドなどはいつも上位に居ますが、
小グループに分かれて子供同士でも教え合うというスタイルで、
出来ない子供にも周囲が関り教えることで、全体のレベルとして
上がっているとの事です。
日本では子供の数自体が減っていることを考えると、
フィンランドのような方法の方が良さそうです。
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