米国の雑誌「ザ・ニューヨーカー」に掲載された記事を、「アベンジャーズ」シリーズの
ルッソ兄弟がプロデュースして映画化したものです。
監督はブラピの「ワールド・ウォーZ」などの脚本を手掛け、本作が長編映画初監督となる
マシュー・マイケル・カーナハンさんです。
報道を観てどの様にイラクなどの現地の警察や軍隊が、ISと戦っていたのかについて
興味を持った人も多いでしょうが、それについて映画化した作品です。
【あらすじ】
イラク第二の都市モスルで21歳の新人警官カーワは、ISに襲撃されているところを、
SWATの一部隊に助けられます。指揮官のジャーシャム少佐はカーワが親族をISに
殺されたと知り、彼を自分のSWATチームに加えます。
そのまま彼らと行動をともにするカーワでしたが、彼らに任務を聞いても答えないのですが、
そのままISとの戦闘に加わるのでした。
【感想】
街のほとんどが廃墟と化した中でストーリーは進んでいきますが、
SWATの隊員たちはその中で米国から供与されたハンビーに乗り、
カラシニコフを抱えてISと戦っていきます。
SWATもISもお互いに小部隊でいて市街地で戦闘をするので、これまでの戦争映画などとは
かなり違ったものになっていました。
両者ともアラビア語なので、IS側が無線でSWATを脅したりして揺さぶってくるのが
いかにもありそうなところでした。
隊長をはじめSWAT側の俳優さんたちが存在感と個性があり、とても見応えがある映画です。
現代の中東の戦闘を描いた映画ですが、カーナハン監督の狙い通り、
現地の方から見た中東での紛争を描いた映画になっていました。
映画『モスル~あるSWAT部隊の戦い~』予告編