マチンガのノート

読書、映画の感想など  

プレデター:ザ・プレイ 監督 ダン・トラクテンバーグ 出演 アンバー・ミッドサンダー 

2022-08-07 20:15:04 | 日記

『プレデター:ザ・プレイ』(C)2022 20th Century Studios

「プレデター」シリーズの最新作です。

タイトルにあるPREYとは、餌食や獲物の意味です。

[あらすじ]

18世紀の初頭、アメリカ先住民の女性ナル(アンバー・ミッドサンダー)は狩人を

目指し投げ斧の練習をしています。

近くに猛獣が出たと知り、狩りに加わろうとしますが、女性であることから周囲は

あまりいい顔をしません。それでもなんとかついて行き、薬草の知識で大怪我を負った

仲間を助けます。

そしてそこで熊より大きな足跡を見つけるのでした。

[感想]

今回、プレデターと戦うのは主人公の部族のアメリカ先住民と、バッファロー狩りの一隊になります。

前半ではアメリカの雄大な風景も多く、それだけでも見応えがありました。

CG熊が雑だったので、それ以後も雑なのだろうかと思いましたが、結構しっかりと

作られていました。

プレデターと知恵を使って戦う展開で、一作目のような作られ方でした。

知恵と勇気というものについて考えさせられる展開になっていました。

プレデター側もこれまでと違う装備を持っているので、攻撃も違ってきます。

一作目が作られてから何作も作られていますが、十分なクオリティを保っていました。

Prey | Official Trailer | Hulu


同志少女よ、敵を撃て 逢坂冬馬 早川書房 感想 ネタバレ4

2022-08-07 01:04:25 | 日記

この小説の改善案を考えてみました。

この小説では主人公の少女の考えやそこから生じる行動に、後の時代に書かれた様々な事を

いくつも入れているので、それが不自然さにつながっていました。

そのため改善するなら、主人公の考えや行動を捕虜の扱いへの疑問などに絞り、少しずつ展開させ、

最後にありそうな行動を取らせるのが良かったと思います。

この小説の中ではそのようにはせずに、当時はいだく人が少なかったであろう考えや感情、

そして行動を詰め込みすぎたので、そのため取ってつけたような不自然さにつながったのでしょう。

その最たるものは最後の戦闘で、同じソ連軍の幼なじみである人物を味方にわからない形で

射殺したところでしょう。

この小説の舞台の時代に合わない考えや行動を詰め込みすぎたことが、この小説を酷評する人を

増やしていると思います。

周囲の狙撃兵の少女たちの描写を削り、本人の内面の描写を増やしたほうが

深みのある小説になったと思いました。