スコット・クーパー監督とクリスチャン・ベイルが組んでの「ファーナス 訣別の朝」「荒野の誓い」に続く
3作目の映画です。
【あらすじ】
1830年の陸軍士官学校で一人の生徒が首をつった遺体で発見され、次の日に安置所で心臓を抜き取られた
状態になっているのが見つかります。
議会は何かと士官学校を閉じたいようなので、元刑事のランドー(クリスチャン・ベイル)が呼ばれ捜査にあたります。
近くの酒場などで聞き込みをするランドーですが、そこでエドガー・アラン・ポー(ハリー・メリング)という
一風変わった生徒と知り合います。彼は様々なことに詳しく、観察力もあるのでした。
【感想】
時代的に夜の明かりはロウソクなので、薄暗い画面の中で物語は進みます。
ゆっくり進む推理ものですが、このような無情で救いのない映画が制作されたのは、
米国人の楽観性や、「アメリカンドリーム」への期待などが、かなり減ってきているからかもしれません。
米国では様々なデモや抗議活動に若年層も参加しているのが目立ちますが、
どの年代にとっても先の見えない世情というのは、色々な影響をあたえていそうです。
このような映画は、予め興行収入を考えて制作する映画会社より、ネットフリックスなどの方が作りやすいのかもしれません。
『ほの蒼き瞳』