デジスコ撮影実習日誌

デジスコとデジカメで野鳥や草花を撮影するのが楽しくて実習に励んでいます。 最近では電子工作にはまっています。

とても悲しいことが起きました・・・・・

2010年03月06日 10時16分23秒 | Weblog
元気になって欲しいと願っていた尻尾の無いシジュウカラが死んでしまいました。
とても悲しいです。
この記事を書いていても涙がこぼれてしかたありません。
たかがシジュウカラ一羽のこととお思いの方もいらっしゃるでしょうが、何とか元気に
なっておくれと面倒をみていたシジュウカラが目の前で死んでいくのを見ていたら
何だか可哀想でとても悲しいのです・・・・


↓  今は亡き尻尾の無いシジュウカラ。 天国で元気に飛び回っておくれ・・・



↓  一週間ほど前、何か動きが変なシジュウカラを見つけました。



↓  何と尻尾がまったく無くて、うまく飛び回れないのです。  おやつを投げてあげてもすばしっこい他の仲間に
    取られてしまい、なかなか食べることができません。     




↓  そこで実習生は他のシジュウカラが寄ってこないように注意しながら目立つように石の上に
    おやつを置いてやりました。 尻尾の無いシジュウカラはそれを見つけて地面を歩いたり
    ボタンの木につかまったりしながらおやつに近づいてきました。





↓  実習生が見守る中、おやつの方を見て「食べていいの?」とでも言ってるようでした。



↓  「さぁ、たくさん食べて早く元気になりなよ・・・」 尻尾の無いシジュウカラはいくつものおやつを
    平らげて行きました。





何日か経つと尻尾の無いシジュウカラも上手に飛びまわれるようになり、他の仲間とおやつを取りっこする
ほど元気になりました。
「なぁーんだ、こんなに元気なら、そのうち尻尾も生えて元に戻るよね」と安心していました。

ところが
昨日の朝、庭隅のグミの木の枝に止まって体を丸くしてじーっとしているのです。
「どうしたんだろう?」と近づいても飛び立ちません。 ときどき目をつぶってじーっとしてます。
「暖かくて日向ぼっこでもしてるのだろうか?」と気休めにそう思いましたが、
やっぱりなんか具合が悪いんだろうととても心配になりました。
しかし、どうすることもできません。
用事があって外出して戻ってくると、尻尾の無いシジュウカラはどこかに行ってしまい、
グミの木にはもういませんでした。
「元気になったのかな?」と少し安堵して部屋に戻って雑用をしていました。

「ねぇー、尻尾が無いシジュウカラが水場にいるよぉー」
お代官さまが呼ぶ声が聞こえましたので、急いで庭に出て行きました。
シジュウカラは元気のない足取りで水場の石の上を歩いていました。
その近くにおやつを投げてあげると、水場から飛び降りておやつの側に来ました。
おやつをやっとの思いで食べたのですが、そのままそこにうずくまってしまいました。
「水が飲みたかったのかな?」と急いで淵の低い水入れを作って側に置きました。
でもシジュウカラはもうそれにも気がつかないようでした。





「こんなとこにうずくまっていたら猫に食べられちゃうよ。 部屋に入れてあげようよ・・」と
お代官さまが言いました。
「うん、そうしよう!」と実習生が手を伸ばすと、シジュウカラはぱっと飛び出して
植木鉢が並べてあるブロックの台と家の外壁との隙間に飛び込みました。
そしてそこにうずくまってまたじっとしてしまいました。
最後の力を振り絞ってそこに行ったのでしょうか、そこは野良猫からも見つからないような
安全な場所でした。
それから時々そこを見に行きました。 上から覗くとシジュウカラはじっとして全然うごきません。
もしかするともう死んでしまったかも知れません。
でも、ひょっとして元気になってくれるかも知れない・・・と一縷の望みをかけてそーっとして置きました。


今朝早く起きてシジュウカラを見に行きました。
残念ながらシジュウカラはそこに昨日と同じ姿で横たわっていました。
そうっと手を差し入れて拾い上げました。
小さくって軽くってそして冷たくて・・・・・
思わず涙が出てしまいました。

 



いつもおやつを食べにきた、ボタンの木の根元に埋めてあげました。



命あるものはいつかは滅びていくのが自然の掟です。
それはわかっていますが、この別れはとても切ない思いがしました。
最後を看取ってあげて、丁重に葬って上げられたことがせめてもの慰めです。
尻尾の無いシジュウカラさん、天国で思いっきり飛び回っておくれ。




コメント (6)
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