さっそく89RMB(1600円)の指圧マッサージが始まりました。
女性施術者(親子)によるマッサージで、お母さんはクリスティーンを担当し、娘さんと思われる女性が私の担当になりました。
このマッサージがめっちゃ気持ち良くて、『いい人に当たって良かった~、ラッキー』と思っていたら、
どういうわけだか、突然服を脱ぐことになり、紙の短パンに着替えて、オイルマッサージに変更になった。
『なんで?』
という疑問は、オイルマッサージのあまりの気持ちよさに、かき消されてしまい、『これってサービス、そんなわけないよね…』
と思いながら、あ~このまま時間が止まればいいのに…、と夢うつつになっていたのでした。
予定の60分が終わり、『あ~、終わっちゃった』 と思っていたのですが、これだけでは終わらなかったのです。
ここからが中国商法。
施術者が、例の価格表を持ってきて、あれこれメニューを指さしながら、中国語でまくしたて、こっちは英語で応戦するも
全く会話が成立せず、ほとんど強引にChinese Medication 39RMB と書かれたものをやってもらうことになりました。
『39RMB(700円)だったら安いし、まあいっか』 と思ったのですが、私の背中の上で何からいろんなことが始まり、最後は
頼んだつもりのないカッピングまで。
カッピングはその昔韓国でやったことがあり、熱したガラスの吸い付き玉を背中に乗せると、悪い部分がうっ血して
赤くなるのですが、あまりにもグロテスクな背中になってしまい、その上一週間ぐらい色が落ちないので、
2度とやるものかと思っていたのに、こんなところでまたやることになるとは。トホホ。
クリスティーンもまさかの経験に、「Yuko…、help me~~~」 と力のない声を隣のベットから出していました。
悪い治療ではないので、好きな人は繰り返しやるようですが、こんな背中じゃデートもできないよ~、どうしてくれるんだ(見栄)
そしてカッピングが終わると、今度は湿布剤(139RMB)を持ってきて、これをやれと言われ、さすがにこれ以上は
付き合いきれないと思い、今度はきっぱりと断りました。
お互いの背中を見せあいっこしながら、「Oh, my god…」 と言葉を失い、お互いショックが隠しきれない様子で服を着替えて
会計に行くと、更なる衝撃。
89RMB の予定が、なんと276RMB (5000円)に跳ね上がっていました。
89+39 =128 じゃないのかと抗議すると、相手は、オイルマッサージが120 でそれに39+39+39+39を足して276 だと
主張します。
「そんなにいろいろお願いしたつもりはない、あんたたちが勝手にやったんじゃないか」 ということを英語で言っても通じず、
相手は価格表を見せて、電卓叩いて足し算をして276 だと主張するけど、こっちも負けていられません。
結局クリスティーンが、「分かった、じゃあ170払う、これでいいでしょ」 と言って、現金をテーブルに出し、
「Yukoも170払って」 と言うので、170置いて、とっとと出てきてしまいました。
オーストラリア人と日本人のコンビ強し! 中国人もたじたじか?
無理やり交渉に勝った(?)とはいえ、せっかくの夢心地も一気に興ざめです。
と、この話を、上海オフィスの同僚にしたら、
「え~、170?それめっちゃ安いよ。そんな値段はあり得ない」 と言われてしまいました。
「えっ、えっ、えっ、そうなの…」
ちょっと怒りすぎたかな、悪いことしちゃったのかしら?でもね、きちんと事前に説明しない方が悪いと思いませんか?
騙される方が悪いというのが常識の中国で、果敢に戦い勝利をおさめてきました!
でも事件にならなくて良かった~、ホッ…。