蛇足の意味をWikipediaで調べると、このように書いてありました。
楚(紀元前3世紀頃まであった国)の人が先祖を祭る行事をして、召使いたちに酒を与えた。召使いたちは相談した、「何人もが飲むには足りないが、一人で飲むには充分ある。地面に蛇の絵を描いて、一番先にできた者が酒を飲む事にしよう」。一人の蛇が真っ先に完成し、その男は酒を引き寄せて飲もうとして、左手に杯を持ち、「私はまだ足を描き足す余裕がある」と言って右手で蛇の絵に足を描き出したが、それを描き終わらないうちにもう一人が蛇を描き上げ、杯を奪い取って、「もともと蛇に足はない。そなたに足を描けるわけがない」(蛇に足を描いたら、それはもう蛇の絵ではなくなり、描いた男の勝利は無効になる)と言って酒を飲んでしまった。おかげで、蛇に足を付けた男はついに酒を飲み損なってしまった。
このことから「蛇足」とは、わざわざ余計な事までしてしまう意味の熟語となった。また、物事がうまく行っている時に、調子に乗ってやたらに手を出すべきではないという教訓にもなっている。
これは最近読んだメルマガである人が言っていたのですが、『人はなぜ余計なことをしてしまうのか?それは余裕があるからだ』 と言っていました。
例えば、貧乏な人が急に大金を手にしたり、コツコツとまじめにやっていた事業家が急に成功して余裕ができてしまったりすると、人は常軌を逸したことをやってしまい、失敗してしまう例が後を絶たないのは、明らかに余計なことをやってしまった結果なのですが、本人は余計なことだと気付かないようです。
同じ例をポルトガルでも見ました。
ポルトからリスボンをつなぐ高速道路がそれ。ポルトガルはこれといった産業も育たなくて、経済発展に苦労していた国なのですが、そんな国に突然大金が舞い込んだのです。
それがユーロ。
ユーロマネーがジャブジャブポルトガルに入ってきて、そこで作ってしまったのが立派な高速道路。
ガイドも、「ポルトガルには立派すぎます」と言っていたけど、利用者も少なく、道路の立派さだけが目立つ道路でした。
こんなバカなことをそこらじゅうでやったんでしょうね。そのつけが、債務超過、ユーロ危機。
どこかの国と全く同じ。
私の以前いた会社も、明らかに余計なことをいろいろ始めて、業績が傾き始めました。余裕が判断を狂わせてしまったんでしょうね。
それにしても、昔の偉人の言葉は深い!