ドボルザークとスメタナのお墓参りもすませ、クライマックスはスメタナホールで聞く、ノース・チェコフィルハーモニー交響楽団の演奏する、ドボルザークの「新世界」です。
正真正銘のスメタナホールで新世界を聴ける幸運に恵まれました。これぞプラハ旅行の王道!日本で聴こうと思ったらプレミアムチケットになりそうですが、プラハではネットで簡単に予約ができて、しかもチケット代は5000円ぐらいです。Municipal House では毎日のようにコンサートが開催されていますが、それ以外にもプラハの町中の教会やホテルや旧市街のバーやシアターで毎日様々なクラッシックコンサートが開かれています。街を歩くと、コンサートの呼び込みやチラシが溢れていて、選り取り見取り!コンサート三昧とはこのことです。なんて贅沢な環境!うらやましい!
席は、最前列から数列だけは高い席ですが、それ以外はどこに座ってもいいことになっています。私たちは2階のテラス席の最前列で身を乗り出して聴かせていただきました。セレブになった気分! 座席は選びたい放題、というのも半分ぐらい空席なのです。よってその日の気分で当日券を買い求めてコンサートに行くことが全然可能です。羨ましすぎる環境!
ステージ正面の壁は世界最大級と言われるパイプオルガンです。その中央にスメタナの文字が見えます。ここが本当にスメタナホールなのです。
どこを切り取っても絵になる素晴らしいホールです。芸術作品と音楽の融合。
ドボルザークの新世界を生のオーケストラで聴いたのは初めてです。あまりに素晴らしくて鳥肌が立ちました。 クラッシックの世界には、全く疎い私なのですが(これでも高校生の時は吹奏楽部だった)、本物の世界に触れさせていただく機会を得て、本物とは何かが少し分かったような気が…。一番分かりやすい現象としては眠くならなかった!(クラッシックファンの皆様、レベルの低い話ですみません)クラッシックを2時間聴いて眠くならないなんて、私の中では革命的なことです。 それだけ素晴らしかったということ。
東京に帰ってきてからもしばらくはドボルザーク三昧、毎朝ドボルザークを聴きながら化粧をして、心は飛んでプラハのスメタナホール
夢のような一夜でした。