最後に行った「アミスフィールド」は大型観光バスも止まっているようなワイナリーで、セントラル・オタゴの代表格っぽい感じだった。少し小高いところにあって眺めも最高!ピノも美味しい!商売っ気も一番あってワインがどんどん売れている。同じバスのNZ人も小野さんもワインを買い始めたのを見て、私も白赤取り混ぜて6本買った。1本NZ$30だから高級ワインだ。
結局4軒回ったが、軍配はここに上がった。というか人間の心理として最後に買う人が多いんじゃないかな。これきっと戦略があるんだろうな。とりあえず念願のワインも買えたし、日本へ帰ってからの楽しみも増えた!
さてこの頃には私たちは例のNZ人と写真を撮り合ったり、一緒に写真に納まったりするようになっていた。私たちが「マオリ」と呼んでいた、「おっさん」じゃない方のNZ人はセミプロのカメラマンらしく、バスの中からでもワイナリーでもずっと写真を撮り続けていた。
バスで来た道を戻り、見覚えのある景色が現れ始めた時に、「マオリ」が私たちに言った。「僕達はこれから ○×△ っていうパブで飲むんだけど君達も一緒に来て飲まない?僕達は仲間といつもそのパブで飲むんだけど、サイコーにいけてるパブで、めっちゃいい感じだから君達もまじ気に入ると思うよ。超ごきげんなパブだから、まじ行かないと後悔するよ。Come on!」現代日本語に翻訳するときっとこんな感じ。だってCOOL って単語を10回ぐらい使っていたから。
「Sounds great! But let me think about ……」って言いかけてる私の隣で小野さんが、「OK! We are going !!」、って言っているのを聞いた。「えっ、えっ、えっ、行くのぉ?」 軽くビックリしている私の隣で小野さんがどんどん話を進めている。いつも正義感にあふれ、不届き者をバッサバッサと切り捨ててきた小野さんだから(もちろん仕事上のことですよ)、こんな誘いには絶対のらないだろうなと思っていたので意外だった。バスは意外な展開を乗せてホテルに到着。
ところで、あれー、ナンパされたの、私たち?
ナンパ編につづく