この写真は母とGW に行った湯谷温泉の写真。
湯谷温泉とは愛知県奥三河にある古~い、古~い温泉郷で、母が小学生の時に遠足で行った事があると聞いてビックリ。
そうとう鄙びたところだろうなと覚悟はしていたのですが、予想通り鄙びていました。観光ホテルというネーミングも、昭和が感じられてレトロクラッシック。というよりも、ただ古くなっただけという感じだったのですが…。あっ、泉山閣さん、ごめんなさい
温泉以外に見るものもやることも何もないと、かえってあきらめがついていいものです。
ホテルについて、温泉入って、夕食を食べて、温泉入って、寝て、朝温泉入って、朝食食べて、帰る。
あ~、極楽極楽!
他にやることがないので、必然的に母親と話す時間が増える。親戚の話から、母親の今昔話まで、際限なく続く。
その時、昔から疑問に思っていたことがあったのを思い出した。
母親は結婚前はテニスで国体を目指し、社会人になってもテニスを続けていたのだが、突然着物の着付けの先生になろうと目覚めるのである。そこからの十数年間は着物に関わるビジネスに没頭するのだが、なぜテニスから着物になったのかが疑問だったのだ。父との結婚式には、絶対に着物はイヤだと言い張り、ウェディングドレスしか着なかったのにである。
「なんで着物に目覚めちゃったわけ?」
「そりゃ、初めて行った着物着付け教室の先生に、『あなた着物が良く似合うわね~』 って言われたからよ」
「はっ?それだけ?」
「そうよ、それだけよ。その時、『へぇ~、私は着物が似合うんだ』 って気付いちゃったのよ。それで閃いちゃったわけ」
「……」
昔から直感と閃きで行動する人なのだが、まさかその一言だったとは。たったその一言で、7~8年後には3階建てのビルを建て、岡崎着物綜合学院を開校しちゃたのであるから、その思い込みの強さはすさまじい。
その人の人生に影響を与える言葉って、こんな些細なことだったりするのですね。
これからもその閃きで新しい挑戦をしてください。楽しみにしています!