今日という一日

書くことが大好き!日々の気づきを楽しく書いていきます。

NZ旅行記 クィーンズタウン3日目ワインツアーに出発

2008-08-31 17:10:34 | ニュージーランド

当初はクィーンズタウンで2日間スキーをする予定だったが、スキー終了後にどちらからともなく、「スキーは1日でいいかも」という意見が出されて、それ以上議論しなくてもお互いに同じこと考えているのが分かった。こういう時は日本人のあうんの呼吸って便利だ。やっぱり小野さんも疲れたのよね。私もヘロヘロ。

早速翌日は何をしようかということになり、ホテルのトラベルデスクでアクティビティを調べた。デスクの壁一面におびただしい数のアクティビティのパンフレットが並んでいる。その数ざっと見ただけでも200種類ぐらいありそう。バンジージャンプからスカイダイビング、パラセイリング、バルーンツアー、ロッククライミング、ホースライディング、ラフティング、フィシィング、スキー、ゴルフ、各種サイトシーイングツアー、カジノ、温泉、エステと山盛りだくさん。お金と時間さえあれば1ヶ月ぐらいは十分楽しめそう。こんなにお手軽にWinter Sports とSummer Sports を同時に楽しめるところって世界中のリゾートでも少ないのでは?ホテルのデスクに頼めば、全てのアクティビティの予約をしてくれて、バスがホテル前まで迎えに来てくれる便利さ。ニュージーランドの実力を垣間見た気がした。

山盛りあるアクティビティの中から選んだのはやっぱりワイナリーツアー。だって小野さんはワインの勉強をしているわけだし、ワイナリーはマストアイテムでしょう。バスの出発はお昼過ぎで、ワイナリーを4箇所回って昼食付き。朝もゆっくり寝坊して、朝ごはんもゆっくり食べて、昼からはワイン三昧。なんて贅沢。

という訳で、午前中はタウンで飽きずにまたショッピングをし、ワイナリーでワインが買いたくなった時に備えて、十分なキャッシュをATMで下ろし、バスに乗り込んでワイナリーツアーいざ出発!

別のホテルからNZ人男性2名が乗り込んできた。2×2になったぞ。ちょっとイケてないけど、楽しい人たちだったらいいなと思いながら、「あいのり」バスはワイナリーに向けて出発したのでした。

つづく

 


能(野村四郎の会)

2008-08-31 12:20:38 | 東京

ブレイクタイム

8月23日(日)はお茶の先生に誘われて、ご主人(尺八の家元)が演奏される能の舞台を見ました。歌舞伎以外の古典芸能に接するのはほとんど初めての体験で、渋谷区松涛にある「観世能楽堂」に行ってきました。

     

私のブログもかなり長いけど、能も長かった。一幕目の「弱法師」はまさしくスローモーションの世界で、役者が舞台の袖から正面に歩いてくる間だけでも、不謹慎ながらすでに2回ぐらい眠気が襲ってきた。「あっ、いけない」と思って回りの客を見回してみると老若男女問わず、半分ぐらいの人が寝ているのを発見。私のプレゼンの時よりすごいなぁ。この状況を舞台で演じている役者はどう感じるのだろうか?

     

最後の演目、「道成寺」は釣鐘の大仕掛けがあって動きがあり面白かった。役者の演技はもちろん素晴らしかったのだが、大太鼓、小太鼓の二人の演奏に目が釘づけになった。太鼓は長年の訓練があって初めてあの音を出すことができると聞いたことがあるが、それよりも太鼓をたたきながら発する奇声とも思われる掛声がすごい。掛声一つにもこんなにバラエティがあって、低く唸る声から、雄たけびのようなほとんど発狂(絶叫)に近い声まであって、きっとこれも長年の訓練の賜物で、すべてしきたり通りに行っていることなのだろうが、それにしても不思議な職業だなと思った。世の中にはいろんな生き方があるものだなと妙に感心。この道一筋、脇目も振らず一心に道を究め、年を取れば取るほど円熟の域に達して評価を受けるというのは芸術の世界においてのみなのかなぁ。未だに生き方の分からない私にとってはその孤高な精神世界に生きている人に興味を覚えることしかり。

ところでこの太鼓奏者の二人はかなりのイケメンだった。お茶の先生によると、かなりモテるらしくプライベートでは皮ジャン着てバイクに乗ったり、ロックを聴いていたりするらしい。うーん、ますます興味深々。いいもの発見しちゃった。一緒に行った友人に「SMAPのコンサートのノリみたい」と言われた。やっぱり舞台に立つ人はビジュアル面重要ですよね。

先生のご主人の笛も迫力があって音が透明で研ぎ澄まされている感じだった。全くのど素人の私でも違いが分かった気がした。

違いが分かると言えば、ネスカフェの宣伝に「違いが分かる男」として今回狂言を演じた「野村万作」氏が出演していたことを一緒に行った友人に教えてもらった。「あー、そう言えば」と、昔のCMを思い出しつつ、ネスカフェのコーヒーを飲むシーンと酢売りのお茶目な行商人の姿がダブって見えて面白かった。

そんなこんなで、「能」の世界観については不勉強のためコメントが書けないが、日本の古典芸能を見ていろいろ新たな発見をした1日でした。1万円払った内、3千円分は寝ていたけど、私なりの「能」の見方で楽しかったらそれでいいんですよね。

 


NZ旅行記 クィーンズタウン2日目スキー

2008-08-23 21:41:37 | ニュージーランド

小野さんは10年振りのスキー、私も10年間のブランクを経て2年前にスキー再デビューしたが、今シーズンは2日間しか滑ってないので、2人の超慎重スキーヤーが出来上がった。取り合えず一番近いファミリーゲレンデで足慣らし。

      

7月はスキーシーズンがまだ始まったばかりで、雪質はパウダースノーだが、積雪量がまだ十分とは言えないので、固く地面に張り付いている感じの雪質だった。ベタベタした重い雪ではなかったが、私にとってはちょっと扱いにくい。1ヵ月後ぐらいがシーズン最盛期になるらしい。

外国のスキー場で滑るイコール、誰も滑っていない新雪の上にシュプールを描くっていうのが私のイメージだったんだけど、かなりの人口密度で日本のスキー場と変わらない。おまけに外国のスキー場で滑っても急にうまく滑れるようになるわけはなくて(当然なんだけど)、なんちゃってパラレルはどこで滑っても同じだ。何か日本と違うものを期待していたんだけど、スキーはどこでやってもスキーだということがやってみて良く分かった。これ案外盲点じゃないですか?

          

足慣らしを終えて、高速リフトに乗って頂上まで行くと別世界が広がっていた。ようやくニュージーランドのスキー場に来たっていう実感が沸いてきた。冷たい空気をお腹いっぱい吸って、楽しいーーーーっていう感覚が体じゅうを駆け巡った。

なんちゃってパラレルでこの後ガンガン滑り続け、最終バス(4時)の時間ギリギリまで滑った。あまりにも黙々と滑ったので、スキー以外のエピソードが何もない。怪我しなかったことは本当によかったが、ナンパもされず、真面目にスキーをした。

スキーをやった後の独特の疲労感の心地よさを感じながら、ホテルに戻った。夕食は昨日見つけておいたちょっと高級なシーフードレストランに行って、NZの生牡蠣と明日のワイナリーツアーの予行練習の名目でワインを楽しんだ。

つづく

 


蒲郡プリンスホテル

2008-08-19 23:27:23 | グルメ

ブレイクタイム

     

週末に愛知県にある蒲郡プリンスホテルのフレンチレストランで友人と優雅に三河湾を眺めながらランチをしてきました。三河にこんなホテルがあるなんてことをご存じない皆様に紹介です。このホテルは昭和9年に営業を開始したホテルで、外国人を多く来日させるリゾートホテルとして建設されたものです。アンティークな風格もさることながら、レストランから三河湾を眺めていると、潮風の匂いが古き良き時代のビーチリゾートを彷彿とさせ、ちょっとしたタイムスリップ気分。実家から車で30分で行けるので、お手軽贅沢スポットです。いいでしょ。

     

      海老の香草マリネと帆立貝・茄子タプナードソースで

     

      国産牛フィレ肉のソテーオリーブ仕立て鶏モモ肉のトマト煮添え

実家に帰ると必ず会う大切な友達が二人いて、一人は中高時代の友人で、もう一人は最初に就職した自動車部品メーカーの秘書室で一緒に働いた友人。蒲郡プリンスには後者の友人と一緒に行きました。地元の友人に会って話すと、東京での浮き足立った気持ちが落ち着くべきところに戻る感じで、いつも軌道修正してもらっています。

今回も山ほどいろんな話したけど、なぜだか老人ホームネタが多かった。いずれはお世話になる老人ホームだから今からちゃんと考えておこうとする意識の高さは見習うべき。よーし、将来は優雅な高級老人ホームに入るぞ、お金も貯めよう、と友人と誓い合いながらも、ホテルの車寄せに止まっていたベンツのスポーツカーも気になったのでした。


NZ旅行記 クィーンズタウン2日目スキー場到着

2008-08-17 23:27:17 | ニュージーランド

「もう7時だよ。朝ご飯食べる時間なくなっちゃうよ」と小野さんに言われ、「あっ、やば」と目を覚ました。素早く頭の中で時間の計算をしながらも、動ぜずにのったりベッドから起き上がった。小野さんがそわそわと忙しく動き回っている様子を目で追いながらも至ってマイペースな私。この性格のせいで今までの人生損してきたのか得してきたのか?よく回りの人から、「慌てているところを見たことがない」とか「動じない」と言われるけど、これでも結構小心者なんですよ。最近になって、この性格はどうやら父親譲りらしいことを知った。父もウルトラ動じない性格だったらしい。うーん、血のつながりって深いな。

スキーウェアを着たままで朝食を食べに行こうとしている私を小野さんが怪訝な目で見た。「だってスキーリゾートなんだし、いいじゃん」と強気でレストランに行ったら、やはりスキーウェアを着ている客はいなかった。そんなことを気にする間もなく、一人時間と戦って、朝食をかけ込んで慌しくコーヒーを飲んだ。あー、もう少し早く起きればよかったと反省。

スキー場に行くバスをホテルのロビーで待った。目指すスキー場は「コロネットピーク」という所。バスで30分ぐらいのところで、クィーンズタウンからは一番近くて手頃な場所らしい。バスは1時間間隔で運行しているが、私達は気合を入れて朝一番早い8時20分発のバスに乗ることにした。

大型バスはほぼ満席状態で出発した。バスに乗り合わせたスキー客を見ると、私達に比べてかなり薄着な人が多いのに気付いた。ニュージーランドのスキー場の天候がどういうものか全く予想できない私達は、寒さ対策万全で臨んだが、客観的に見てどう考えても着込みすぎ。バスの中ですでに暑くなってきた。悔しいけどちょっとダサいぞ、私達。

クィーンズタウンの街では雪を見ることはできないが、バスで15分も走ったら雪山が目の前に見えてきた。いよいよスキーだ、本当にスキーやるんだと気持ちが高まってきた。

     

バスを降りて建物の中に入るとそこは一大レンタル場になっていた。レンタル料金を前払いして、申込書に必要事項を書いて出すと、流れ作業的に板と靴が出てきた。靴のサイズを合せると板と靴の微調整が手際よく行われ、全く無駄がない。ここまで完璧にオーガナイズされたレンタル場は初めて。小野さんは10年振りのスキーなので、スキー板が短くなっていることに何度も何度も驚いていた。

一日リフト券を買ったら、変な針金がついてきた。針金にリフト券を張り合わせて、ジャッケットのジッパーの金具に引っ掛けるシステムらしい。私のデサントのスキージャケットは袖口にリフト券を入れるポケットがついてるのだが、このニュージーランドのシステムには無用の長物であることが分った。リフト券ってお国柄が出るものなんですね。それにしてもリフト券もレンタル料も高い!一日リフト券4000円、一日レンタル7000円は日本と変わらない値段。

天気は曇りのち晴れ、時々快晴!風もないし雪も降ってないし絶好のコンディション。板を担いで外に出たら、ゲレンデの歓声が飛び込んできた。

つづく


NZ旅行記 クィーンズタウン ウィンターフェスティバル

2008-08-13 22:41:50 | ニュージーランド

ワカティプ湖沿いを歩いて、屋外コンサート会場へと向かった。遠くの方に照明に照らされたステージらしきものが見えて、音楽が冷たい風に乗って湖を渡ってきた。近づくにつれて会場も音楽もどんどん大きくなってきて走り出したい気持ちになってきた。

     

会場はどこからこんなに沢山の人が出てきたんだろうというぐらい人で埋め尽くされていた。仮装して参加している気合の入ったグループもいた。音楽はというと、何となく南米系のちょっとサンバっぽい音楽のような感じだったが、イマイチ会場が乗りきれていない感じ。ボーカルの声はサイコーだったけど、トランペットのお姉さんが時折コーラスで合わせてくる時の入り方が不自然で、リズムの取り方が半テンポずれているんだよね、ってかなり辛辣に観察した私と小野さんであったのだ。

コンサート会場の周りには屋台が並んでいて、ホットドック、カレー、チキンサテ、お好み焼きなんかも売っていた。私はサーモンが串刺しになってグリルされたのを頼んだら、薄い生食パンがついてきた。食パンはいらないんだけどなぁと思ったけど、みんながやっているようにパンに挟んでチリソースをつけて食べてみたら結構いけた。今日の夕飯はこれでいいっかなんてことになり、コンサート聞きながら屋台で立ち食いで終了。こんなアウトドアな一日もいいよね。

刻々と気温が下がって寒さが深々と身にしみる中、明日のスキーへの期待を胸に、ニュージーランドスキーデビューの前夜祭を楽しんだのであった。

つづく

 


NZ旅行記 クィーンズタウン1日目 モール

2008-08-10 17:11:37 | ニュージーランド

ホテルの人に軽く食事ができるお薦めのお店を教えてもらって、地図を手にタウン探索に出かけた。

街を歩いていると時折機械音のような大きな音がどこからか聞こえてくる。音楽だったりマイクテストのような音だったり。街もどことなく落ち着きがないように感じた。何かあるのかなと思っていたら、Mary's Sheep (メリーさんのヒツジ)っていう名前の、これまた日本人向けのみやげ物屋で働いている関西人の兄ちゃんが、ワカティプ湖の横にある特設ステージで5時からコンサートが開かれることを教えてくれた。関西人だけど、すっかりギャグの切れ味に欠いてしまった感じの兄ちゃんは、「ちょうど2年前の7月1日に日本からクィーンズタウンに来て、今日は街中が僕の2周年のお祝いをしてくれる日だ」、と言っていた。今週はWinter Festival が開催されていて、「今日クィーンズタウンに居るって事は、めっちゃラッキーですよ」、と言っていた。

        

クィーンズタウンのモールには、レストラン、服飾店と並んでやっぱりみやげ物屋が多い。どこの店に行っても必ず日本人がいて、目ざとく見つけられ、「いらっしゃいませ」とすぐ声をかけられてしまう。何だか外国に居る感覚がしなくなってきた。日本人観光客はあまり見かけなかったが、日本人店員は多い。小野さんも「こんなに日本語が通じる環境だとは思わなかった」、とげんなりしていた。私もちょっと食傷気味。

日本人対象じゃなさそうなみやげ物屋に入って、ここにはいないな、やれやれと思ってレジに行ったら、レジのNZ人男性店員に「日本のどこから来たんだ?」と聞かれ、「東京」って言ったら、「東京のどこだ」と聞かれた。東京のどこってそんな具体的な地名を言っても分かんないでしょ、って思って質問には答えずに、「東京のこと分かるの?」って聞いたら、「僕は中央林間に住んでいて新玉川線を使っていた」という衝撃の告白を受けた。えぇーー!ここにも日本人もどきがいた。「武蔵小山に住んでいる」って言ったら、「あー、目黒線だね」ってあっさり言われて返す言葉がない私。聞けば、国学院大学で英語を教えていたって言うから、「じゃぁ、日本語話せるの?」と聞いたら、急に流暢な日本語で「もうかなり忘れちゃったけど、ちょっとだけね」、ってしゃべり始めた。なんだよぉー!

クィーンズタウンの大学には日本語科というのがあって、彼はそこで日本語を学んだらしいことを知った。やっぱり日本人というのはニュージーランドにとってはBig Market なんだなと改めて実感。ニュージーランドの人は日本のことを良く知ってるのに、日本人はニュージーランド=羊ぐらいしか知らないのは失礼な気がしてきた。

とりあえずお土産ショッピングは今日のところはこのぐらいにしておいて(まだ3日残ってるしね)、この後軽めの食事をして、年に1回の大イベント「ウィンターフェスティバル」が始まるのを心待ちにするのであった。

つづく

 

 


突然ですが、北京オリンピック

2008-08-09 19:56:29 | 中国

私の長ーいNZ旅行記にそろそろ飽きてきた読者の皆様、後半戦に入る前にちょっとブレイクです。

とうとう始まりました、北京オリンピック!日本選手団がどれぐらい活躍するかというより、連日の報道を見ていると私の中では「不思議の国中国」ばかりがイメージの中で膨れ上がり、興味は増すばかり。昨日TVを見ていて思い出しました、1244日前に中国国家博物館前ににあるカウントダウンで写真を撮ったことを。

この写真は当時一橋大学に留学していたAzizaと二人で旅行した時のもので、私の行き当たりばったり旅行の原点ともなるハプニング満載旅行でした。あれから1244日も経ったんだなぁと思うと感慨深いです。

Azizaは6月にオックスフォードを卒業して7月からロンドンのUBSでアナリストとして新しい生活が始まったばかり。私達はロンドンと日本で全く違う生活をしているけど、人生の中の一時期、中国に一緒に旅行することができて、同じ思い出を共有できることがこの先もずっと私の財産です。       

Hi, Aziza!  This is memorial photo taken 1244 days ago.  It was great memory traveling with you in Beijin and Shanghai.  Although there were many unexpected happening, it is special memory in my life!

 


NZ旅行記 クィーンズタウン1日目到着

2008-08-06 22:13:45 | ニュージーランド

wake up call で目を覚ました。時間は朝の6時!日の出が8時15分頃なので当然のことながら真っ暗闇の中、ゴソゴソ動き始めた。客のいない静まり返ったロビーでチェックアウトをして外に出た。小野さんと待ち合わせをしたバス停まで徒歩で5分ぐらい。人も車も通っていない通りにスーツケースを引きずる音だけが響き渡った。安全な街であることは分かっているが、ちょっとだけ怖くなってきて早足でバス停に向かい、角を曲がったら小野さんが見えてホッとした。

「おはよう!寒いね!」と言ったが、小野さんは既にバスの時間に集中していて、タイムテーブルを何度もチェックしている。こんな朝早くに乗る客なんて他にいるのだろうかと思っていたが、客は他にも10人ぐらいいた。この早朝空港行きバスは旅行者の足として活用されているらしい。は意外にも On Time でやってきた。小野さんによると、他はいい加減だけど、はかなり正確との事。空港に行く途中のバス停で、通勤で利用している人を拾ったり降ろしたりしながら、懐かしのクライストチャーチ空港に7時半頃着いた。

飛行機はOn Time で離陸し、1時間半のフライトは順調そのもの。しばらく飛行すると窓の外に雪をかぶった山脈がつづら折になって果てしなく続いている光景が見えてきた。美しい!神々しい!壮大!ボーっと景色を眺めながら、クィーンズタウンへの期待が高まってきた。

空港からタクシーで15分ぐらいで私達がステイするノボテルに到着した。小野さんが街に近くて便利なホテルをネットで調べて予約してくれたのだが、地図で見て想像していた以上に街は小さくて、結局どこのホテルを選んでも便利だということが分かった。私はノボテルのシンプルなんだけど洗練されたインテリアや一見マンションかオフィスのように見える素っ気無い概観がとっても気に入った。

       

ホテルの従業員もフレンドリーで親切。私達のチェックインを担当したフロントマンは、アーリーチェックインの私達がすぐに使える部屋を探しながら、電話が鳴ると突然一オクターブ低い声で「Hello, this is ……」となり、受話器を持つ反対側の手をいちいちズボンのポケットに入れてポーズを取っていた。あまりにも見事に声音が変わるのであっけに取られて見ていたら、小野さんも「あの人、自分が変だってことに気づいてないよね」って言っていた。こういう変なものを見つける感覚は一緒だ!

       

ホテルの中庭を出ると目の前が湖になっていて、うっとりするぐらいキレイだった。雪山と湖のこの景色を見ていると、これだけでもう十分幸せと思ったのだが、クィーンズタウンは奥の深いリゾート地だったのである。

つづく


NZ旅行記 クライストチャーチ編 2日目パブにて

2008-08-03 22:42:30 | ニュージーランド

今夜は小野さんお薦めのアイリッシュ・パブに行くことになった。「よく行くの?」と聞いたら「今日が初めて」との事。小野さんのNZライフはミステリアスだ。

まだ時間は7時前だったが、やっぱり人が歩いていない。小野さん曰く、月曜日だから人が歩いていないらしい。「じゃぁ、何曜日だったら人が歩いているの?」と聞いたら、しばらく考えていて「金曜日」との事。えー、金曜日だけ?

アイリッシュ・パブの入り口前の看板には今週のイベントスケジュールが書いてあった。月曜日は「クイズナイト」になっている。何をするのか良く分からないが入ってみることにした。

外の静けさとは打って変わって、パブの中は人の喧騒と熱気に包まれていた。やっぱりパブはこうでなくっちゃ。いい感じ!カウンターに座って、NZの地ビール「スペイツ(Speight's)」 をオーダーした。巨大なサラダと格闘しながら、「次は何を飲もうかなぁ」なんてほろ酔い気分を味わっていたら、突然音楽が鳴って、ステージで何か始まった。

ステージ上にある机に司会者が2人座り、地味にパソコンを操作し始めた。巨大スクリーンにパワーポイントが映し出され、"ROUND 1" と書かれていた。「あっ、クイズナイトだ。ふーん、こうやってやるのか」と思って眺めていたが、この時はこのクイズが"ROUND 8" まであり、延々2時間近く続くものだとは知らなかった。

"ROUND 1" が終わった頃にようやく回りの状況が飲み込めてきた。どうやらみんなクイズを目当てに来ているらしいという事が分かってきた。ビールを飲みに来たら、「なーんだ、今日はクイズナイトかぁ」、なんていう不埒な客は私と小野さんぐらい。客のほぼ全員がクイズに参加していて、グループで来ている客は、テーブルの真ん中に頭を寄せ合って紙に真剣に回答を書いている。NZ人って真面目なのかなぁ。会社の同僚とつるんで、上司の悪口言って飲んだくれるとかそういうことはしないのだろうか?

クイズの内容もかなりこだわりが感じられるもので、内容も多岐に渡っていた。政治経済から芸能、音楽、スポーツまで、国内外問わず、客の興味を引きそうな面白いクイズが集められていた。音楽や映像もふんだんに取り入れられ、ビジュアル的にも完成度が高かった。一体毎週毎週誰がこのクイズを作るんだろう?こういうクイズを作る会社があるんだろうか?

最初は「メンドクサイなぁ」と思っていたのだが、途中からクイズに引き込まれてきて楽しかった。日本に関するものもあって、すしネタの問題や、次の次のオリンピック候補地で過去に開催経験のある国は⇒東京、なんていう問題もあって、隣の人に答えを教えてあげた。アメリカに詳しい小野さんは、アメリカの昔のテレビドラマのタイトルや、ミュージシャンの名前とかを次々教えてあげて感謝されていた。

クイズが終わると、1位から3位までの発表があって、表彰されたグループはかなり盛り上がっていた。今からみんな飲み直すのかなと思っていたら、みんなさっさと会計を済ませてサーッと帰っていった。やっぱり真面目だ、恐るべしNZ人!

私達も明日のクィーンズタウン行きの早朝フライトに備えて早めにパブを出た。待ち合わせのバス停を確認して、「また明日ね!」と言って小野さんと別れてホテルに戻った。

明日はいよいよクィーンズタウン。待ちに待ったリゾートが始まる!!!

つづく