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今日という一日

書くことが大好き!日々の気づきを楽しく書いていきます。

ヨーロッパ経済

2012-09-29 20:52:55 | 経済

次はヨーロッパ経済。

中国よりも訳わかんないのがヨーロッパ経済。

一言でヨーロッパと言っても、旅行で行った北欧のようにEUに加盟していない国もあるし、スイスは永世中立国だし、EU加盟国とそれ以外の国とでは、かなり温度差があるように感じました。私の前職はスイスの会社だったけど、スイスはスイスのことしか考えていないようだったな~。スイスも異常なスイスフラン高にあえいでいる国で、人件費や物価は高いし、スイスで作って輸出してもさっぱり儲からないので、どんどん製造拠点をインドや中国に移していました。スイスにも空洞化という言葉があるのかどうか分からないけど、やっていることは日本と同じですよね。

ところで竹中さんによると、ヨーロッパの危機は長期的に続くようです。これは銀行監督行政が国によってバラバラになっているらしく、EU全体をコントロールできるシステムができるまでには、相当長い道のりになると考えられているようです。ところで近年のギリシャ危機ですが、この問題の本質は、ギリシャがどうなるかではなく、ギリシャの国債を一体誰が持っているか?これが最大のポイント。実は、圧倒的にフランスの銀行が持っていて、次にドイツの銀行が持っているらしいです。ヨーロッパの銀行が、今後どうなっていくかは、ドイツがどう動くかで決まるようですが、ドイツは来年の選挙を控えて、メルケル首相は身動きが取れない状態が続くようです。

どこの国も大変ですね~。

ところで話は変わって、セミナーに行ったついでに、とんねるずのテレビでやっていた三軒茶屋にある揚げパンのお店 セ・モアに行ってきました。

その場で揚げて渡してくれるので、アツアツの状態が食べれます。
お店の名前はうろ覚えだったけど、三茶 とんねるず 揚げパンで検索したら見事にヒット。
便利な世の中ですね~

 


アメリカ経済

2012-09-25 23:15:01 | 経済

アメリカは来年大統領選挙を迎えますが、どっちが当選しても所詮はアメリカの話だし、ミシェル夫人がカッコいいから、オバマの方がいいかなと、AKB総選挙並に傍観していたのですが、どうやら傍観していられないようですよ。

というのは、オバマとロムニーでは金融政策に対する考え方が全く違うらしいです。

オバマはTPPを推進し、輸出を増やしてドルを安くしたいが、ロムニーは強いドルを求めているので、オバマが当選すれば、円高傾向が続き、ロムニーが当選すると円安傾向になる、と竹中さんは言っていました。

そこで私の疑問は、ロムニーが当選して円安になると金利はどうなるのか?
円高なのに金利が低い日本は、円安になるとさらに金利が低くなるのか?それとも高くなるの?

銀行からの借り入れが多いので、個人的には大問題。

どなたか明快な答えを教えてください!


アジア経済

2012-09-22 08:12:51 | 経済

その2はアジア経済

BRICSという言葉は、ゴールドマンサックスのリサーチレポートに11年前に始めて出てきた言葉。その次に出てきたのが、ネクストイレブン。この中で成長著しいのが、インドネシア、ベトナム、フィリピン。ただここには中進国の罠がある。いくらインドネシアが発展したとしても、ある程度の中進国にはなれるが、でも一気に日本のような先進国になれるか?ネクストイレブンの韓国は所得水準が13倍に増えたが、メキシコは3倍しか増えていない。この差は一体何か?それはイノベーションの違いにある。韓国は成長の過程において、日本とコラボレーションを組んだので成長できた。アジアの各国は日本とコラボレーションを組みたがっている。ここに日本の生きる道がある。

中国には、日本のトヨタ、パナソニック、ソニー、韓国のサムソン、LG、現代のようにグローバルに通用するブランドがない。これが中国の弱点。イギリスのチャーチルの言葉で、「成長はすべての矛盾を覆い隠す」という言葉があるが、これは中国のことを表している。中国の成長率は、現在の9~10%の成長から、7.8%~8%の成長に下がると見られているので、今後どうなるのか注目する必要がある。

昨今の中国の反日運動を見ていると、中国の抱えている問題が顕在化されていますよね。

今私は米系のIT関連機器メーカーに勤めていて、拠点は全世界にあり、当然中国にも。日本人と中国人は同じ組織で働いているけど、アメリカ本社からこの問題についてのメッセージは何もなし。アメリカにとっては他山の火事で、「ふ~ん」でしかないことがよくわかりました。尖閣諸島なんて興味ないんでしょうね。一方、反イスラムを描いたアメリカの映画に対する抗議行動については、いち早く警告が発令。

中国の問題は日本政府が解決するしかないようですよ。野田さん、がんばってください!


竹中平蔵

2012-09-20 23:05:02 | 経済

勉強の秋第2弾。竹中平蔵氏が語る、日本そして世界経済を「読み解く」!というセミナーに参加してきました。

これはフィナンシャルアカデミーという会社が主催したもので、無料のセミナーで、竹中氏の他にも、野中ともよ氏、内藤忍氏、カンチュンド氏が参加する豪華版でした。

さて、セミナーの最後に登場した大取りの竹中氏。さすがは元官僚、滑舌の良さと、その説得力のある話術は、さすがの貫録でした。テレビで見るよりもライブで見るほうが、迫力が全然違います。

竹中氏が言っていることが正しい、正しくないは皆様にそれぞれ判断していただくとして、日頃経済に接する機会のない、このブログを読んでいる主婦の友人たちのために(笑)、私が、「へえ~、なるほど」と思ったことを、お伝えしたいと思います。

講演の内容を全部書くと長いので、細切れにしてご提供します。

まずはその1

人口が経済に影響するという考えが始まったのは、10年前ぐらいから。それまでは、経済の発展にとって、人口が多いのが果たして本当にいいのかどうかは分かっていなかった。しかし、中国とインドの発展によって、人口はプラスになるという考えが実証された。これはグローバル化経済だから。人口の多い国には海外からお金が集まってくるようになった。

へぇ~~~~

この話には納得。私も人口って本当に多けりゃいいってもんなんだろうか???ってずっと思っていたから。なんだ、経済学者も分かっていなかったなんてね。東京のラッシュアワーに朝晩もみくちゃにされていると、ちょっとぐらい人口が減ったほうが有難いし、これ以上増やしてどうするんだと思っていたけど、この人口過多のおかげで潤っているのですね。

でも2040年の高齢者時代に突入すると、ラッシュアワーはなくなるらしいですよ。

ではまた次回

 

 


ロバートキヨサキ

2012-06-10 10:17:00 | 経済

数週間前になるのですが、ロバートキヨサキの講演会に行ってきました。

ロバートキヨサキと言えば、「金持ち父さん貧乏父さん」で一大ブームを作った人。10年以上も前に出版されたこの本は、いまだに読み続けられ、それどころかファンを増やし続け、この講演会は何と4000人の人が集まっていました。すごい!どんな人が集まってくるのだろうと興味深々だったのですが、会場に集まった4000人は老若男女問わず、年齢もさまざま。学生風情の人から、おばさまの集団や、自営業者風の人まで、その裾野の広がりに驚きました。

ところでロバートキヨサキ氏。確かにその存在感から発するオーラは強烈で、ただものじゃない感を感じましたが、そのオーラを増幅させているのが、彼が連れてきたキヨサキ軍団の面々。石原軍団も真っ青な個性の強さで、ずらりと並んだそのメンバーの後ろから西部警察のテーマ曲が流れてきたのは私だけ(笑)?キヨサキ氏の奥さんのキムさんが紅一点で花を添えており、素人投資家としての傍若無人ぶりを発揮しながらも、強面の軍団の面々の発言に、「ちょっと私からも言わせてもらっていいかしら」と堂々と切り込んでくるあたりは、影の実権者の存在感を色濃く感じました(笑)

ところで「金持ち父さん貧乏父さん」といえば、4つのクオドラントとキャッシュフローの考え方が有名ですが、キヨサキ氏直筆のフリップチャートはこれです。これはかなり価値があるかもね。 

 

キヨサキ氏流の投資の考え方を直接聞くことができたのはもちろん有益だったのですが、それよりも軍団メンバーの一人である、リチャード・ダンカン氏の世界経済の話は興味深かったです。聞けば聞くほど、空恐ろしい話で、こんな危うい綱渡りをしているのかと思うと、ぞっとしてきました。

真偽のほどはさておき、リチャード・ダンカン氏が語る世界大恐慌のシナリオはこれだ!

1.アメリカは1971年に金本位体制が終わり、紙幣経済に移行し、それから40年間どんどん借金を作って、紙幣を刷って、その紙幣を使って生活を続けていたが、積み重ねた借金が返せない。
ビジネスが増えると負債も増える→税金を払う(税収入が増える)→政府がお金を使う→資産価値が高くなる→
信用が拡大する→資産価値が高くなりすぎてバブルがはじける→信用は高止まりで終わらない
→全部下降していく→New Depression が始まる

2.今の経済は需要と供給のバランスで成り立っているのではなく、政府が信用を注入して、崩壊しないように何とか支えている。資本主義経済ではなくなっている。支えているのは政府で、各国の政府が量的緩和が行い崩壊しないように必死に支えている。ずっと政府が支え続けることはできないが、次の5年ぐらい、もしくは10年続くかもしれないが、10年の間に基本的な経済の基盤が作られないと、本当の意味での崩壊につながる。

3.世界の経済がこれだけ拡大したのは、ビジネス→投資→利益を貯めるということを繰り返したから。今までの資本主義発展のプロセスは変わり、投資→利益 ではなく、消費→信用に変わった。

4.中国はリーダーにはなれない。中国は国内での消費の拡大に期待しているが、それでも40%はアメリカへの輸出に依存しているので、アメリカの信用の下落に伴って、中国でバブルがはじける。過去に日本が経済大国になると思われていたが、日本はバブルがはじけて経済大国にならなかった。中国でも同じことが起こる。

5.ヨーロッパも苦しんでいる。ドイツは貿易黒字で得たお金を、ギリシャやアイルランドに注入し、信用が膨らみすぎてそれらの国は返済できなくなった。ギリシャの危機は、北欧も影響を受ける。一つでもヨーロッパの銀行が破たんするとデリバティブで繋がっているので、ヨーロッパのすべての銀行が影響を受けて、アメリカも影響を受ける。

そして世界大不況の始まり始まり~

どうですか?怖いでしょ~。

投資の世界では楽観的に考えるのではなく、常に最悪の状況を想定するのが常套なのですが、10年後どうなっているのでしょうか?

ロバート氏はこの将来を見据えて、紙の資産からコモディティーにどんどん変えているとのこと。彼の一番のお気に入り投資先は「オイル」。アメリカで油田を掘り当てて油田開発を行い、さらにはメキシコからカナダまで将来通じるハイウェイ沿いの砂漠を買占め、リゾート開発を行っているとのこと。

このスケールが大きさには目がテン。すごい。

個人が何か考えてできるレベルの話ではないのですが、鳥の目で世界を見る感覚は必要ですよね。勉強になりました!


アリとキリギリスの話

2011-11-05 11:28:13 | 経済

ヨーロッパで起きているアリとキリギリスの話

こつこつ働くのが大嫌いなキリギリスにお金を貸していたアリさんが、借金を半分におまけしてあげると申し出たところ、キリギリスは「その申し出を受けるかどうかは家族会議を開いてから決める」と言い出し、アリさんの堪忍袋の緒が切れて…、という事件が起きていたのは昨日のこと。

キリギリスとして一躍有名になってしまったギリシャの国民性はこんな感じらしいです。

・明るく楽観的で人が良い
・先のことを考えない
・時間を守らない
・仕事時間より休憩時間のほうが長い
・失敗すると他人のせいにし、立ち直りが早い
・すべてにおいてルーズなのに、金銭が絡むとうるさい

一方救済する側として、がんばっているアリさん大国ドイツは、国民にこんな比喩を用いて救済を納得してもらおうとしたらしいです。

ロードス島の空は灰色の雲に覆われていた。
どしゃぶりの雨の中、通りはひっそりと静まり返るばかり。
青い空と海を誇った楽園の地はいったいどこへいってしまったのだろう。
それもこれも、すべては時代のせいなのだ。
借金まみれの生活は悲惨極まりない。

そんな中、金持ちのドイツ人が休暇でロードス島にやってきた。彼は一軒の小さなホテルの前に黒光りするメルセデスを停めるとホテルへ入っていった。

ドイツ人はホテルの支配人に部屋を見せてくれるよう頼むと、おもむろに100ユーロ紙幣を取り出し、保証金としてカウンターの上に置いた。

ホテルの支配人はドイツ人にいくつかの鍵を渡した。

①客が階段を上って行くと、やにわに支配人は100ユーロ紙幣を掴み、隣の肉屋に走っていって、借りていたツケを支払った。

②肉屋の主人はその100ユーロ紙幣を持って農家を訪れ、未払い金を支払った。

③農夫はその100ユーロ紙幣を持って協同組合へ行き、借入金の返済を行った。

④協同組合の理事長はその100ユーロ紙幣を持って、酒場へと走って行き、自分の飲み代を支払った。

⑤酒場の主人はカウンターに腰掛けている売春婦の一人にその紙幣を差出した。彼は止まり木を提供する代わりにツケで何度かサービスを受けていたのだ。

⑥売春婦はホテルへと走って行くと、未払いの部屋代として100ユーロ紙幣をホテルの支配人に支払った。

⑦ホテルの支配人はその100ユーロ紙幣を再びカウンターの上に置いた。

ちょうどその時、くだんのドイツ人観光客が階段を降りて来て、その100ユーロ紙幣を財布にしまいながら、気に入った部屋がなかったことを告げた。
そして彼は颯爽とメルセデスに乗りこむとロードス島を去っていった。

◆誰かが何かを作り出してはいない。
◆誰かが何かを儲けたわけではない。
◆しかし関係者たちは皆、自分の負債から解放され、未来への展望を開くことができた。

さて、諸君、これで分かっただろう。
EU諸国によるギリシャへの金融支援策はこのように機能するのだよ。

大人な対応ですね。さすがはドイツ人。

ところでキリギリスがちゃんと働く日は来るのでしょうか?私が読んだディズニーの童話は、困っているキリギリスに心優しいアリさんが餌を与えて、キリギリスは自分の行為を反省してお礼にバイオリンを弾くというものだったと記憶していますが、実はオリジナルの結末は、キリギリスは餓死してしまうそうです。

21世紀の結末はどうなるのでしょうか?

 

 


大前研一による景気の話

2011-11-05 00:18:05 | 経済

とあるセミナーで大前研一氏の基調講演を聞きました。

景気は回復するのかどうかという質問に、一言ズバリ。

「回復しません」 以上終わり。何て分かりやすい!

日本人は世界第2位の経済大国になった経験があるので、待っていれば景気は回復すると思ってみんな待っているけど、景気はよくならないと断言。

理由は少子高齢化と民主党が作った1000兆円の借金、さらに国債は100%の確立で暴落し、ハイパーインフレ時代が到来する…。ヨーロッパのとある南の国で起きていることが、今度はイタリアに飛び火し、ポルトガル、スペインと連鎖し、アメリカは商業ビルの暴落とオバマ政権のばら撒き政策で沈没し、中国も不動産バブルが崩壊して沈没し、そして次は日本。世界中で同時多発テロならぬ、同時国債暴落が起きて、みんなで沈没する構図になるらしい。

なんとすばらしい未来かな。

こういう時代に何が起こるのかというと、車は持たない、家は買わない、子供に教育費をかけない。この3つをやらないと1億円ぐらいが浮く計算になるそうです。

車は持たずにカーシェアリング、家は借りて、子供はお金をかけずに鍛える。この考え方は最近読んだ「シェア」にも書いてありました。人々は物を所有するのではなく、サービスを買う時代になるそうです。

価値観の大変革ですね。さぁ、こういう時代にどうやって生きていこうかな?


日本を代表するもの

2011-10-12 00:26:38 | 経済

ワールドビジネスサテライトで、ユニクロがニューヨークの5番街に出店するというニュースを見ていて思い出した

先日日本に来たアイルランド人で現在はオーストラリアに住んでいる女性に、「ユニクロに連れて行って」と言われて、スーツケースに入りきらないほど洋服を買い込んだのを。

彼女は数年前に日本に来た時にユニクロでTシャツを買って以来、その着心地のよさで大ファンになり、その日、買い物に行くときもお気に入りのユニクロTシャツで現れた。

「今着ているこのTシャツと同じものが欲しいの」から始まり、Tシャツ5枚、ジャケット2着、ベスト1着、セーター2枚、等々、後は覚えていないけど、かごに山ほど積み上げ、まだまだ未練たっぷりで買い物を終了した。

「こんなに安いなんて信じられない…、すごいすごい!」と何度も繰り返し、興奮状態の彼女のノリにいまいち乗り切れず、「ユニクロってオーストラリアで人気なのだろうか?」と不思議な気がした。

ユニクロがニューヨークで成功するのかどうかは分からないけど、ファッション性の高い服より、着心地と品質の高さと値段の安さで選ぶ外国人がいることを目の当たりにしたので、案外うまくいくのかも…、と思ったりした。

今までは日本と言うと、車や家電製品のイメージがあったけど、これからはユニクロなのかも?海外へのお土産も、ユニクロのTシャツやヒートテックを買っていくと喜ばれる時代がくるかもね。

ところで彼女が日本で好きなものはユニクロ以外にもう一つ。それはステーキ。「日本の牛肉は世界で一番おいしい、あ~幸せ」ととろけそうな顔をして喜んでくれたので、私も幸せな気分になりました。

ユニクロで買い物して、ステーキを食べる。このコースいいかも。


不思議な国ニッポン

2011-10-08 23:19:03 | 経済

先週も忙しい1週間だったのですが、スイスから中国上海事務所に駐在している、会長の言葉が耳に残りました。

それはマネジメントでビジネスレヴューを行っていた時の事で、日本の現状を説明していた時に言われました。

「日本は過去数年間ほとんど経済成長していないし、その上円高で、700兆円の財政赤字だし、挙げ句の果てに津波の被害まで受けて、最悪なはずなのに、何でこんなに安定しているんだ?町は何処に行ってもキレイで整然としているし、人は親切だし、電車はちゃんと動くし、みんなキレイな服を着て、何も問題がないように見えるのはなぜだ?」

「………」(しばし沈黙)

この席に、経済アナリストがいれば、「それはですね、理由その1……」と明快な分析をしてくれたでしょうが、残念ながら私達の回答は、会長を納得させるには至りませんでした。

言われてみれば、不思議な国です。ニューヨークやロンドンのように、デモも暴動も起きないし、テロの脅威にさらされる事もありません。商店街に行けば、経済活動が活発に行なわれていて、閉店する店もあれば、新しくオープンする店もあって、絶え間なく新陳代謝が行なわれています。町ゆく人も困っているような人は見当たらず、普通に生活を営んでいるように見えます。

この会長は上海に駐在して1年が経つので、日々いろいろな問題がおきている上海に比べると、日本の安定感を殊更感じたのかもしれません。

でもそうやって言われてみれば、確かに日本は悪くなっていてもそれが分かりにくい国なのかもしれません。東日本大震災の時の東北の人の姿にも通じるものがあると思いました。慌てず、あせらず、パニックにならず、人の心の安定感が、国の安定感に通じているのかもしれませんね。

以前何かのセミナーに参加したときに、「この中で自分は運がいいと思っている人はいますか」と聞かれ、「皆さんは日本人に生まれたと言うことで、すでにものすごく運がいいんです」と言われたことを思い出しました。

日本はいい国なんですね。でも地震だけは…


日本経済とその行方

2010-06-21 20:46:00 | 経済

田原総一朗氏の講演会「日本経済とその行方」に参加して、面白い話をいろいろ聞きました。

 ・日本は不景気だと思われているが、実は景気は悪くない
 ・輸出産業は好景気
 ・単品で売る時代は終わった、これからはパッケージで売る時代
 ・スマートコミュニティ構想
 ・日本人は仲間作りが下手
 ・文化産業の輸出
 ・日本は国際化ができていない

などなど…

1時間の講演会だったのですが、息つく暇もないほど次から次へと話が続き、気がついたら、私のノートは9ページにも及んでいました。

1990年代は日本は国際競争力第1位、GDP世界第3位という輝かしい過去があったはずなのに、2010年は何と国際競争力第27位まで落ち込んでしまったようです。何でこんなことになるのか?

理由はいろいろありますが、田原氏曰く、日本は商売が下手すぎるとのこと。

最高の技術の商品があるのに売れない。新幹線、ドコモのIモード、NHKのハイビジョン、シャープの液晶、原発技術、これらは売り方が下手なために、海外に持っていっても他国との競争に負けて売れない。

この話って、どこかで聞いたことあるなぁと思ってたら、わが社で良く聞く話でした。

「うちには他社には真似できない、いい原料がある」 というのは、製品開発や営業に携わっている人から良く聞くコトバ。

でもお客さんは、技術的に優れた商品を選ぶとは限らないのです。

技術が良くても売れない、そこには売るための知恵が必要な時代になったのです。

単品で売るのではなく、パッケージで売る!ここにヒントが隠されているような気がしました。

それから日本は仲間作りが下手だという話も、「耳が痛い!」と思いながらも納得。

これからの時代、多国籍のグローバル企業が躍進するのは間違いないようです。他国の人間と仲間にならないと勝てない時代であることを実感しました。

ビジネスは外へ外へと動いているのに、日本人は外へ出たがらず、内へ籠りがちな人が増えているのは事実なようです。(外務省の役人ですら海外駐在をいやがるらしいです。何で外務省にいるのか?)

日本は商売が下手、仲間作りが下手、国際化が出来ていない、等々、日本の抱える問題がかなり深刻であることを聞かされたのですが、最後に、「この変革期に度胸を持ってチャンスを掴めば、日本にはいくらでもチャンスがあります!」と前向きな話で締めくくられました。

同感!チャンスはいくらでもあるはず、日本がんばれー! 

ところで田原氏はテレビと同じトーンの話し方で、テレビと同じ淡いグレーのスーツ姿でした。ボキャブラリーの多さと、落ち着いたしゃべり方の中に込められたエネルギーと深い洞察力に、「ほぉー」と感心しました。