時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

マッハ15って、どれぐれい早い?(マッハ15は平和のために)

2022年05月29日 | 漫画・アニメ、そして特撮

 

私がアニメや漫画を夢中になって見てた頃、それらの作品の中では「気になる設定の数字」というものがあった。

その数字って、どれぐらい凄いのだろうという興味と共に、気になっていた。

主にそれらの数字は、ヒーローや武器・アイテムのパワーや能力や速度に関する数値であった。

 

例えば鉄腕アトムの「10万馬力」が、どれぐらいのパワーのことなのか・・とか、スーパージェッターの愛車「流星号」のマッハ15がどれぐらいのスピードか・・とか、パーマンマスクの「常人の6600倍の力」が一体どれぐらいのパワーなのだろう・・とか。

アトムの10万馬力に関しては以前このブログで書いたことがあるので、ここでは触れまい。

 

今回のこの日記ではスーパージェッターの愛車「流星号」のマッハ15というスピードについて書いてみたい。

パーマンの「常人の6600倍の力」に関しては、いずれ機会があれば触れるかもしれない。

 

さて、マッハ15。

私は「マッハ」というスピードの単位(?)を初めて知ったのが、このスーパージェッターにおいて・・だった。もちろん子供の時だ。

ジェッターのアニメで初めて「マッハ」という概念を知ったのだ。

 

「マッハとな?」、少年だんぞうにとっては耳慣れない言葉だったので、興味を持った。

とりあえずマッハというのは音速のことであることは、当時の解説でわかった。

ジェッター関係の本だったかどうかは忘れたが、何かの本にそう書いてあったから。

 

マッハ1というのが音の速度と同じ速度であり、それでいくとマッハ15というのは、音の15倍の早さだということになる。

そこまではなんとなく理解した。

とはいえ、マッハが実際には何キロの速度なのかは現実的にはわからず、「とにかく早い」ぐらいに思っていた。

音速というのがどれぐらいの早さなのか、イマイチピンとこなかったからだった。

 

定義としてはマッハ1とは秒速340メートル。メートル毎秒という意味で「m/s」という表記で記され、それでいくとマッハ1は「340m/s」と表記される。

これが毎秒ではなく毎分だと「20.4 km/min」。

そして時速だと「1224 km/h」ということになる。

 

私は普段「秒速」や「分速」よりも「時速」のほうがなじみ深いし分かりやすい。

なので、マッハ1は時速1224キロと捉えると、まだ分かりやすい。

 

マッハ1が時速1224キロということは、ジェッターの流星号のマッハ15というのは時速18000キロを軽く超える速度18360キロということになる。

ここでは区切りのいい「およそ時速18000キロ」ということにして考えてみる。もちろん、実際には18000キロ以上であるが、目的地に着く時にはだんだん減速するだろうし(だいいち、マッハ15の速度が出てていきなり急停止などできないはずだ)、またマッハというのは高度によっても速度は変わってくるようなので、あえてシンプルに区切りの良い18000キロで考えてみる。

 

私がスーパージェッターを見ててよく思っていたのが、もし自分が流星号に乗ったらマッハ15のスピードで、どこに何分くらいでいけるのだろう・・・という興味であった。

 

日本から出発するとして、地球の各地までの距離を考えてみれば、おおよその目安はつきそうだ。

流星号は1時間に18000キロ進めるので、それを基準に。

なお、距離もまた大まかな目安である。

 

以下、距離はネットで調べたもの。悪しからず。

もちろん、現地のどの場所で測るかによって距離の差はあるはず。それによって到達時間も多少は変わるはず。

だが、それを気にしだしたらきりがない。

とりあえず、あまりにかけ離れた数字にはならないとは思う。

なので、まあ、目安というか、アバウトでおおよそこのぐらい・・・ということで、ご容赦願いたい。

 

      ↓

 

日本からハワイまでは      6611キロ。

日本からロサンゼルスまでは   8884キロ。

日本からニューヨークまでは  10844キロ。

日本からオーストラリアまでは  6868キロ。

日本から南極までは      15162キロ。

日本からブラジルまでは    17360キロ。

日本から成都(中国の西端の方) 3216キロ。

日本からインドまでは      5956キロ。

日本からエジプトまでは     9679キロ。

日本からモスクワまでは     7350キロ。

日本からイギリスまでは     9195キロ。

日本からフランスまでは     9844キロ。

日本からモーリタニアまでは  12868キロ。   

(↑モーリタニアはアフリカの西端のほうの国)

日本から南アフリカまでは   14078キロ。

 

ちなみに地球は1周が約40000キロ。

 

 

いやはや凄い、ドンブリ勘定で考えてみても、ほとんどの国に1時間以内で着いてしまうことになる。マッハ15だと1時間に18000キロ進むわけだから。

ブラジルなどは、地球の日本の真裏側と言われているので、そんな遠方ブラジルでも1時間ぐらいで着いてしまうんだね。

ということは、単純に考えた場合、ノンストップだと地球を2時間ちょいぐらいで1周?

すると、2時間ちょいの映画を見始めて、見終わる頃には地球を1周して元の場所に帰ってきてることになるのかな・・??

 

南極など、余裕で1時間以内で着くであろう。

ヨーロッパで日本から遠いイギリスやフランスだと、30分~40分くらいか。

こりゃ早いわ・・・。

ハワイなどは20分ちょいで着いてしまうのでは。

これじゃ、どの国もまるで通勤圏内(笑)。

目的地に近づくにつれ、停止する前にだんだん減速していく筈なので、もちろん誤差は出てくるであろう。

だが、アバウトな目安にはなるとは思うし、極端な違いにはならないだろう。

 

仮に東京の山の手線に乗って1周するのにかかる時間が70分くらいだとするなら、我々が山手線に乗って1周する間に、流星号は地球の裏側に余裕でたどり着くことになる・・。

な、なんじゃこりゃあ・・・!

恐るべし、マッハ15。

こう考えると、流星号がマッハ15で飛んだら、いかに早いかが多少なりとも想像がつく・・・かもしれない。

 

なお、地球が1周約40000キロということは、流星号がマッハ15でノンストップで飛んだら、2時間ちょっとで地球を一周してしまうことになる。

 

ちなみに・・日本国内で比較してみよう。

 

東京から大阪まで   約500キロ

東京から鹿児島まで  約962キロ。

東京から沖縄本島まで 約1600キロ。

東京から札幌まで   約800キロ。

 

日本のどこへも数分で行けてしまう・・・。

沖縄以外は5分以内??

沖縄でも5分ちょい??

ほとんど各駅停車の電車の隣駅感覚??

こりゃ通勤圏内どころの話じゃないや(笑)。

同じ町内に住んでるようなもの・・・??

 

流星号の時速180000キロ越えという速度は、やはりとんでもない速度だ。

 

ただ、その速度の場合、高度を相当あげないと、衝撃波と騒音で空路下の町に被害がでるのであろう。

かつてマッハ2を誇ったコンコルドでそういう問題があったみたいだ。

コンコルドが登場した時は、マッハ15の「旅客機」の登場に近づいた気がしたものだった。

それはある意味、流星号の未来に近づいたような気がしたものだった。

 

だが、衝撃波や騒音の問題、燃費、乗れる乗客の数などの問題で、コンコルドは結局は廃止になってしまった。私はコンコルドには乗れずじまいだったが、廃止になったことを聞いた時は、「マッハ15の旅客機」が遠のいた気がして、残念だったのを覚えている。

それは、かつて思い描いた未来が遠のいたように思えたからだった。

 

マッハ2のコンコルドでさえそうだったのだから、マッハ15の流星号だとコンコルドを遥かにしのぐ衝撃波・騒音が起こるのは確実。

また、空気抵抗による摩擦の課題もあるだろう。

 

まあ、流星号は30世紀の未来からきた乗り物であり、その未来世界でそれらの問題が解決されてれば別だが。

ジェッターの住んでた未来世界では人類は重力を克服していたので(「反重力」という技術や概念)、重力を克服できるほどの科学力があるなら、上記の問題も解決されているのかもしれない。←これは何の根拠もなく、ただの私の夢と期待と願望。

 

ちなみに初代ウルトラマンの飛行速度はマッハ5で、セブンはマッハ7という設定だったらしい(ただし、宇宙空間を移動する時は赤い玉となって高速移動するらしい)。

なので、それと比較すると、流星号はマンやセブンが地球の上空を飛ぶ速度より速いということになる。

 

 

 

まあ、高度や衝撃波の問題をあえて考えず、単にマッハ15という速度にだけ焦点をあてて、こんなネタを書いてみた。

 

マッハ15という設定は、アトムの「10万馬力」に匹敵する「未来の科学」の象徴に思えた。そういう「夢の数字」であった。

当時の少年には、それが未来世界の科学力だと思えた。

人類はそんな未来に向かって進んでいくのだろうと思ったし、未来の目標にも思えた。

 

 

将来的にマッハ15で空を飛べる「人が乗って運転できる、移動用の乗り物」が開発されたら、それが兵器、戦争などに使われず、ひたすら平和のためのものであってくれることを願うばかりだ。

 

流星号には、敵を攻撃する武器は確か搭載されてなかったと思うし。

 

また、流星号のドライバーであるジェッターが装備してた武器だって、相手を殺傷するのではなく、相手をマヒさせるパラライザーというガンだったとも思うし。

もしいつかマッハ15の旅客機のある未来が来るのだとしたら、ジェッターや流星号の持ってたスピリットだけは持っていてほしいと思う。

 

じゃないと、マッハ15は世界平和を壊す速度になってしまう。

かつて子供が憧れた「未来のマッハ15のスピード」は、希望と夢にあふれる数字であってほしい。

 

 

 

「流星号、応答せよ。流星号。」

   ~ ギューン! ~

「来たな、よし行こう!  平和な未来に向かって。」

 


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4 コメント

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Unknown (キャプテンゼロ)
2022-05-29 21:26:33
マッハ15で飛べる「流星号」、憧れましたねェ。
流星号が、加速すると断熱圧縮で機体が流星のように
光り輝いて飛ぶシーンが、お気に入りでした。
当時、アメリカ空軍の最速の戦略偵察機のSR-71ブラックバードの最高速度が、
マッハ3でしたが、その5倍の速度!!
(当時の少年雑誌の表紙は、アメリカ軍の軍艦やジェット戦闘機が多く、
カラーグラビアや特集記事も多かったです)

1000年先の未来の国からの、タイムパトロール員という設定も斬新でした。
敵役のジャガーは、黒色のジャガー号で武器はコロナビームでした。
そういえば流星号には、攻撃用の武器はなかったですね。
ジェッターは、時間管理局(?)の捜査員でしたから捜査権や逮捕権、
容疑者を無力化できるパラライザーで、非暴力で職務を遂行したのでしょう。
そして本当のピンチの時は、タイムストッパーで
時間を止めて危機を回避してました。

大気圏での、流星号のマッハ15での飛行時に伴う衝撃波による処問題、
これはおそらく30世紀の未来の世界では、解決されているのでしょう。
なんといっても流星号の、過去や未来への時間軸を航行できる
タイムマシン機能を完成させた、スーパーテクノロジーの世界ですから。
Unknown (だんぞう)
2022-05-30 18:22:01
当時の子供たちで、あのアニメを見てた子は ほとんどの子が流星号にはあこがれたのではないでしょうか。
高速になると光り輝くのも良かったし、ボデイが動物のようにクニャッとなる弾力性は可愛かったし、なんといってもそのスピード!
マッハ15の速さの世界はよくわからなかった分、余計に空想力を刺激されました。

実際にマッハ15の到達力を今調べてみても、やはりとんでもない速度です。
地球の裏側に1時間くらいで着くなんて!


タイムパトロールという概念は、今でもSF作品で見かけますが、日本の子供たちにとっては、スーパージェッターはその草分け的な作品だったかもしれません。

タイムストッパー、反重力ベルトにも憧れました。

ジェッターの持つ武器がパラライザーになったのは、正義の味方で子供たちのヒーローであるジェッターに人を殺す武器を持たすべきではないという声がスタッフからあがったからだそうです。
ジェッターは、そういう意味では、優しいヒーローだったんですね。


ちなみに、流星号は20時世紀の世界に来たときに、タイムマシン機能は故障してしまっていたという設定だったと思います。
だから、20世紀の世界にとどまったんですね。
Unknown (snowman)
2022-06-05 05:32:42
こんにちは。
“マッハ15”はとてもお懐かしいワードで感慨深いものであります。
Youtubeにて山下毅雄さんの作曲なさった主題歌を聴いていると心が踊る心地よさを感じる思いです。
おりしも本年4月8日、本編のヒロイン=水島かおる嬢役の声優 松島みのりさんが81歳 膵臓ガンで他界されたとの訃報がございましたがまことに寂しいものです。馴染み深いお仕事をいろいろなさってこられたベテラン声優さんでしたね…。
とはいえ私の頭の中では主人公のジェッター君とかおるさんの二人を乗せた流星号が今もあのメロディと共にマッハ15で飛び回っている次第であります。
Unknown (だんぞう)
2022-06-05 16:42:04
マッハ15というのは、100万馬力と並んで、憧れの数値でした。
ジェッターの場合、さらにタイムストッパーや反重力ベルトなども憧れでした。

シナリオライターが大物ばかりだったのも大きかったと思います。

松島さん、亡くなられたのですか…。
寂しいですね。
私はジェッターはゆくゆくはかおると結婚するのかなと思って見てたもんです。


ジェッターには主題歌の他に、流星号マーチなるサブテーマもありましたが、そっちの歌も私は好きでした。

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