Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2024年4月27日(土)~29日(月) [四国]奥祖谷二重かずら橋から、丸石、剣山へ、!!

2024年04月30日 | 山登りの記録

■メイン写真
丸石付近から見た剣山(左)と次郎笈

■今回のコース
4/27(土) 奥祖谷二重かずら橋キャンプ場[幕営]
4/28(日) かずら橋キャンプ場→国体橋→丸石小屋→丸石→次郎笈→剣山→
     剣山頂上ヒュッテ[泊]
4/29(月) 剣山頂上ヒュッテ→刀掛の松→(行場周回)→刀掛の松→西島駅→
     見ノ越登山口⇒岩戸温泉(入浴)


今年のGWは、四国へ。久しぶりの剣山だが、今回は奥祖谷二重かずら橋キャンプ場に
幕営し、翌朝、丸石を経て剣山へ縦走しようという計画だ。
登山口と下山口が異なるので、ともちゃんにクルマを回送してもらうことにした。

初日。かずら橋を渡る料金550円と、幕営代金310円(安い!!)を支払い、橋を渡って
幕営指定地へ。

テントは、持っていない人には遊山トレッキングサービスにて貸出。
この日が初幕営という方もおられるので、張り方からレクチャーする。
8人パーティでテント5張りという、イマドキの陣営となった。

幕営指定地に咲いていたニリンソウ。

この日の夕食は、めいめい好きなものを持参。オシャレにアヒージョを楽しむ人も。

明日に備えてゆっくり寝ましょう!

2日目。テントやシュラフはクルマに置いていくので、荷物は軽い。
撤収作業は、予想以上にテキパキと完了。
丸石谷川右岸の山道を行く。一か所、崩壊地を高巻くが、注意しておれば大丈夫。

国体橋。1993年の四国国体の際に架けられた。
ここで沢筋から離れ、急斜面をジグザグに登っていく。

ブナの新緑が目に染みる。

ブナの芽生えが、あちこちで見られた。この健全なサイクル、いつまで続くか。

ピンクがひときわ鮮やかなツツジ。
ツルギミツバツツジという亜種があるようなので、おそらくそれだろう。

ジグザグが終わると、いよいよ急峻な尾根筋を一気に詰めていく。
なかなか、つらいところである。
このあたりの標高まで来ると、ブナもまだ葉が出ていない。

三嶺から剣山へと続く長大な稜線に出る。
西に高ノ瀬から中東山(写真)への尾根が続く。南には高い岩山が見える。
高知県の山では難高度といわれる石立山のようだ。

すぐ横に、丸石避難小屋がある。中は非常に清潔に保たれている。

植生は尾根に出るとガラッと変わる。
背の低い笹原と、ブナやダケカンバなどの疎林だ。

やがて疎林すらなくなり、一面の笹原となる。もちろん眺めは最高だ。
そんな中、丸石に到着する。小さい虫が無数に飛び回り煩わしかった。

日焼けするなぁと思いながら、尾根を東へたどる。

シカの白骨(骨盤?と大腿骨)を見つけ、その隣にワチガイソウが咲いていた。
昼前になり、向こうに見える次郎笈に霧がかかってきたので、小広いところを
みつけて早めの昼食をとった。

次郎笈への最後の登りがきつい。霧は晴れてきたが、午前中の青空では
なくなった。

到着した次郎笈は、ちょうど昼食どきで、人がいっぱい。
座ってゆっくり休むスペースもない。手前で腹ごしらえをしたのが正解だった。

次郎笈からの岩場の下りや、剣山への最後の登りも、ここまでの距離を歩いてきて
徐々に疲労の色が出てきた皆さんには、厳しいがんばりどころだ。
剣山の山頂も人がたくさんで、人気ぶりを改めて実感させられた。

剣山本宮(宝蔵石神社)に到着。この左隣が、この日宿泊する剣山頂上ヒュッテだ。
ヒュッテに入ってしばらくくつろいでいたら、クルマを回送してくれたともちゃんが
遅まきながら到着した。朝の8時前でも、見の越の駐車場が満車で、なんと6時間ほど
空くのを待っていたとのこと。ごくろうさま。

日頃、あちこちの山小屋に泊るが、剣山頂上ヒュッテは中でも大好きな山小屋。
食事は美味いし、部屋は清潔、かけ湯で汗を落とせる風呂場(石鹸等は禁止)もあるし、
なによりスタッフの皆さんが明るく、ホスピタリティにあふれているのがいい。

3日目。いよいよ下山日だが、単純に下りてしまってはつまらない。
刀掛けの松から、行場ルートを周回することにした。

もふもふのコケに癒されながら進む。

鶴の舞と呼ばれるご神体の岩。ここも行場のひとつだ。

不動の窟。石灰岩質の洞穴だ。

鉄製のハシゴを下る。

底には冷たい湧き水がこんこんと流れ、奥に不動明王がおられる。
これまで、雪が多かった年には、ゴールデンウイーンでも残雪が見られたり
したが、今年はまったくなかった。

お鎖。石鎚山のものに似た一本鎖がかかる。大きなザックを背負っていたら通れないような
細い隙間をよじ登る行場で、ツルツル滑る岩質なのだが、この日は下から見上げるだけ。

シロバナネコノメソウが咲いていた。

こちらはミツバテンナンショウ。
これとは別に、初日、林道でユキモチソウも見た。

太古の磐座信仰を思わせる両剣神社。小屋の中には、まだ新しい祠がある。
行場めぐりの順路で言えば、ここがラスト(20番目)の行場となる。

ミヤマハタザオか。
剣山には、ツルギハタザオや、シコクハタザオもあるらしいが、
このへんの違いになると、もう分からないのである。

三十五社。三十五柱の山の神が祀られているという。

古剱神社。ご神体はバックの高さ100mとも言われる大岩壁だ。
岩壁の頂上が、先ほど見てきた鶴の舞になる。

ヤマエンゴサク。

8月にキレンゲショウマが咲き乱れるあたりは、今は何もない。
こんな急坂だったのかと思わせる。

刀掛けの松に戻り、そのまま尾根道を下る。
苦もなく、剣山登山リフトの西島駅に到着する。
この日はリフトは使わず、自分の足で見の越まてせ下りる。

西島神社も、ご神体は岩。
古い資料をみると、1960年代はここまで鬱蒼とした森ではなかったようだ。

古いブナなどが美しい道を下り、リフトの軌道をくぐる。
オオカメノキやクロモジの花が咲いていて、春を感じた。

劔神社に到着。おつかれさま!!
御朱印をもらう方々も。

この日(4/29)は、剣山の開山日。倉庫が開いていて、中の神輿を見ることが
できた。

帰りに岩戸温泉に入り、そのまま併設のレストランで昼食。
道の駅貞光ゆうゆう館でお土産を買って、見どころたっぷりの山旅を終えた。


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