北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】小牧基地航空祭2024【3】KC-767空中給油輸送機給油展示(2024-03-03)

2024-05-11 20:01:01 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■KC-767とF-2とC-130H
 戦闘機が配備されていない小牧基地ではありますがF-2戦闘機くらいならばやってくるというのが小牧基地なのです。

 F-2戦闘機とKC-767空中給油輸送機、小牧基地航空祭の名物展示のもう一つ。ただ、先日開催された岩国基地日米フレンドシップデイではF/A-18F戦闘機同士がバディ給油の空中給油を実際に接続して実施したようで、小牧基地では実際に給油まではしない。

 機動飛行を行うF-2戦闘機、岐阜基地からの参加です。飛行開発実験団の置かれる岐阜基地はしばしばF-2戦闘機をはじめすべての自衛隊戦闘機の故郷、と言われるところですが、しかし製造はこのお隣の三菱重工小牧南工場ですので、これこそ里帰りといえる。

 F-2戦闘機はその昔の俗説でASM-2対艦ミサイル4発を搭載すると機動飛行できない、と軍事ヒョーロン家の方に税金の無駄遣いダヨと批判された翌年か、小牧基地で岐阜のF-2がASM-2を4発搭載して機動飛行したのは有名な話です、最早認知戦の世界だ。

 KC-767空中給油輸送機が着陸態勢へと大きく旋回に入りました、が、やはりきになるのはこの地上の風景でしょうか、圧縮効果という、望遠レンズで撮影すると構図がギュッと狭まってしまうのですが、それでも大変な混雑に見えてしまう航空祭の会場です。

 P-1哨戒機とKC-767空中給油輸送機、大型機同士を絡めた、こういう構図が好きですし撮りたかったのだ。人垣越しに撮影しますと、航空祭で撮ったのだなあ的な仕上がり。小牧基地は基地内に若干の高低差というか起伏があって脚立なしでこういう構図が。

 G3Xの性能限界というところでしょうか不思議な構図になっているのは、お隣はEF100-400mmSI2レンズ、G3Xはコンパクトデジカメなので格納庫の隣から急に編隊が出てきた際にも直ぐに超望遠にはできないので、直ぐ24mm広角で撮った為の椿事という。

 C-130H輸送機3機編隊、望遠側に充てた際には間に合わなかったけれども、まあG3Xでは撮れなくともなんとかEOS-7Dmark2では仕上がったので、G3Xは予備カメラ、という立ち位置を考えれば仕方ないのだけれども、まさか格納庫の陰から来るとは。

 格納庫の陰から編隊飛行、といいますと過去には木更津航空祭で、木更津では過去滑走路の端から編隊飛行が来ていた、として撮影位置を見誤ったことがありまして、その教訓はさらに次の航空祭で見晴らしの好い撮影位置を確保する、と活かせましたけれど。

 KC-767空中給油輸送機、タッチアンドゴーの飛行展示を行います。奥に見えるのは東京スカイツリーで高さが6340mもあるので小牧からも見える、というわけではなく普通の鉄塔なのですが、先の写真と違う構図になる様にちょっと移動したが、なんとも、ね。

 ヘリカル着陸飛行の展示をおこなうC-130H輸送機、イラク復興人道支援任務において戦術輸送機が飛行場付近で携帯地対空ミサイルを構えて待つ武装勢力に対応するべく編み出した着陸方法、通常の輸送機は滑走路の延長線上にアプローチするのだけれども。

 イラク復興人道支援を前にヘリカル着陸飛行というのは、着陸する滑走路上空に高高度で進入して、そこから螺旋状にくるくると小規模な旋回を繰り返して、滑走路付近は米軍と有志連合が安全確保しているために、滑走路から離れずに高度を下げてゆく。

 硫黄島基地において自衛隊は、模擬地対空ミサイルの発射まで行いながらこの着陸飛行技術を会得して、そして小牧基地からイラクへと乗り込んだわけです。こう考えると、小牧の飛行隊は実戦経験というか実任務の緊張を豊富に経験していることがわかります。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-岐阜各務原,岐阜基地近くにネコっぽいカフェのオムライスとパフェー

2024-05-11 14:11:29 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 岐阜の喫茶店の話題なのですがモーニングの話題ではない。

 岐阜基地といえば北大路機関では舞鶴基地と並んで撮影している基地です、COVID-19のさなかにここに小牧基地と小松基地が加わりましたが、今回は岐阜基地近くの喫茶店、しかしモーニングは敢えてやっていない喫茶店を紹介しましょう。

 岐阜でモーニングやらないなんて、中学校行かないのと一緒だぞ、とはモーニング文化のものすごい岐阜県南部の喫茶店激戦区でのお話なのですけれども、岐阜基地ちかくでもモーニングをやっているところは多い、そのなかでここは国道21号線沿い。

 オムライスセットがこのキャッツカフェさんの名物、というわけではないがここはものすごいパフェーを出すということで有名です。大学時代に母校では7000円パフェというのがあって、さすがにそんな怪物に手を出すことはなかったのですが友人が挑戦して。

 セットですからサラダとスープと、そして食後にパフェがついて、それで実は京都の四条あたりでのパフェとおなじくらいの値段でいただける、だから、おおオーバーツーリズム、と物価の格差に嘆くのはさておき、ここは美味しかったのですよね。

 資生堂のオムライスを思い出させるようなこれぞオムライスの定番、という形状のケチャップライスに楕円形の卵焼きとともに、これはもう喫茶店なんだからというほどにふんだんに振りかけられたトマトケチャップが、これこそ喫茶店の味なんだ、と。

 パフェーはチョコレートパフェーとしまして、そしてソフトドリンクが選べるということでしたので、もう暑かったですしアイスティーを注文しました。チョコレートパフェー、ミニパフェなんていうけちけちしたことはいわずに、凄いのが出てきました。

 チョコパフェーは、美味しかった、複合式というのかソフトクリームとチョコアイスクリームとバナナその他と、ね。その上でアイスティーのさっぱりとした感じとが良く調和していまして。ただ、たいへんだ凄いおなかいっぱいになってしまったぞ。

 キャッツカフェ、犬派のわたしが例外的にネコのお店に、もっともネコカフェではないのでネコさんは居ないのですが。ここは岐阜県各務原市、岐阜基地の国道21号線手前で隣にイオンモールがあります、ちょっとおもしろい喫茶店なのです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウクライナ情勢-ロシア軍ハリコフ州再侵攻!ウクライナ北部国境地域を突破

2024-05-11 07:00:21 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 ロシア軍ハリコフ再侵攻という報道が昨夜ありました。北海道の自衛隊行事が五月の予定もそれほど発表されていない背景には極東で何か動きが有るのかと勘ぐってしまいましたが。

 ハリコフ再侵攻が開始されました、ウクライナ軍参謀本部発表をNHKが10日2146時に報道したところによれば、ロシア軍はウクライナ北部国境からハリコフ州に再侵攻したとのこと、ロシア軍は国境1km以内に展開しており戦闘中としています。ロシア軍は4月下旬からハリコフ州のロシア側国境地域へ部隊を集結させており再侵攻が懸念されていた。

 ウクライナ国防省によれば再侵攻している部隊は機甲部隊であるとしていて、それに先んじてロシア軍はハリコフ州の州都ハリコフに対し弾道ミサイル攻撃を繰り返し、またハリコフ市内の市民に対して避難勧告を行うなどしていました。NHK報道によればロシア軍はウクライナ軍砲撃を避けるための10km程度の緩衝地帯を構築しようとしているとのこと。
■10km侵攻は簡単ではない
 ウクライナの防衛線整備も一応はすすんでいる。

 ハリコフ州の州都ハリコフは要塞化されており、ウクライナ軍の縦深陣地とともに市街地が第二次大戦中の戦訓から防御重視の構造となっています、またロシア軍が10km程度の緩衝地帯を確保しようとしているとの報道ですが、10kmの前進はアウディイフカなどの戦訓を見ますと数週間で実現できる程防御力が低いとは考えにくい現実があるのですね。

 ウクライナ軍は兵力不足に見舞われているいっぽうでドンバス地域はじめ必要な前線へは兵力を張り付け続ける事が出来ており、ロシア軍は暫時前進していますが機械化部隊による大規模な突破作戦を行う事は出来ず戦域によってはウクライナ軍が反撃に成功している地域があります、するとハリコフ再侵攻は陽動、戦力分散強要の一環なのかもしれません。
■アメリカ援助再開背景
 対独戦勝記念日の後で開始された事は意外ではありましたが。

 ロシア軍がハリコフ州へウクライナ軍を引きつける必要があると分析する背景には、アメリカのウクライナ援助が再開され、ほぼ5カ月ぶりに弾薬等が潤沢に供給されるみとおしがたつと共に、今回の軍事援助再開にはM-2ブラッドレイ装甲戦闘車が含まれている点が重要で、弾薬は不足していますがその状況下で装甲車両もかなり喪失を強いられました。

 装甲車両の損耗は、歩兵などの死傷者を増大させることとなりますが、アメリカの支援再開とともに装甲車両の充足率が立つ事はこの状況を一変させる可能性があります、これら装備品の充足によりロシア軍が確保したアウディイフカ周辺などでもウクライナ軍の防衛線が強化される懸念が有り、ハリコフ再侵攻は兵力を分散させる狙いなのかもしれません。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする