自治会の班長の仕事、年会費と赤十字募金の集金を無事終え、ブロック長さんにそれを届け、二日後のことです。
87歳になられるお隣の奥様が、我が家に突然お見えになりました。
日頃は、家庭を持たれた息子さんが一月の半ば位は実家に戻り、ご一緒にお暮らしのようです。
その時は、小雨の降る中、傘も差さないで、ガウン姿のまま。
白髪の多い髪は断髪で・・・。
すっかり老い、変わり果てたお姿に、わたしはしばし呆然としてしまいました。
哀れを感じてしまう程でしたが・・・。
他人事とは思えず、我が身の将来を思い、少なからずショックを受けた私です。
最近はお姿をほとんど見かけることがなく、気に掛けてはいましたが。
過去に度々嫌なこともあり、私は敬遠し、ご挨拶程度のお付き合いしかしていませんでした。
奥の方にお住いのお二方と親しくなさっていて、その方が気に掛けておられるようでしたから。
その方達は噂好きで余りに肌が違い過ぎるため、わたしはやはり敬遠。
真向いと斜め向かいにお住いの奥様達と四人でいつも親しく交流していましたが。
お二人は転居。
でも今でも、年に1~2回はお会いする親しい間柄です。
そのお一人とは特に親しく、私の大切な心の友。
頻繁にメールを交わし、近況を報告し合っています。
近所づあきいの苦労も、お互いによく承知しています。
この度の集金においては、
「お隣のKさんの自治会費は私が預かりますから」
と、奥にお住いの奥様からの一言が、前もってありました。
ですからお隣は訪問せず、その方から二名分の自治会費と共同募金の寄付金をいただき、領収書も当日その方に渡しました。
午前中のことでしたから、その日の内に領収書をKさんのお宅に届けて下されば、後述のような状況にはならなくて済んだのでしょうが。
その翌々日のこと。
お隣のKさんは、自治会費集金のお知らせを見て、それを自分はまだ納めていないのではと心配になられたようです。
親しいTさんに一万円(後で知ったことです)を預けてまでお願いしたことをすっかり忘れておいでのようでした。
いくらそれを説明しても、理解できない様子のKさん。
それで、歩行もおぼつかないKさんの足元に注意をはらいながら、介護者のような心境になって手をつなぎ、数軒先のTさん宅にお連れしました。
預かったTさんが説明しないと、納得なさらないと思ったからです。
ところが、玄関口に出てこられたTさんの態度が、私には何とも理解できなくて。
憮然として冷ややか。
90近いお年寄りに向かって取る態度とはとても思えなくて、私は少々呆れました。
「預かった一万はもちろん返すわよ」ときつい口調でおっしゃり・・・・。
私は傍観するだけでした。
それで隣人の方が納得されたか分かりませんが・・・。
私は幾分同情の面持ちとなり、手を引き、彼女を玄関までお見送りしました。
雨で濡れたポーチの階段を上る時は、私はチョットした恐怖を覚えることに。
私自身、いつも手すりに手を当てて階段を上る身ですのに。
この日は介護者になって足を運ばなければならず、私まで転びそうに。
とても緊張しました。
私は弱い立場の人を見ると、冷ややかな態度は取れない性格ですから。
Tさんは日頃、Kさんとは親しいはずなのに、余りの対応。
私は少々気分が悪くなって・・・。
この話を妹にしたところ、
「恐らくお姉様が傍にいて、きまりが悪かったんじゃあないの」
と言いました。
確かに、そうだったのかもしれません。
お人柄によるもので、他意はなかったのでしょう。
将来の我が身を思い、色々考えさせられた,、梅雨入り前の青葉が美しい時節の出来事でした。
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6月7日と6日の歩数
昨日は体調がすぐれず歩数が増えませんでした。
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