まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

守備範囲

2008-10-01 09:08:06 | モブログ

 駄目なものってあるんだなあとつくづく思いました。
そういう類はたいてい避けて通るのですが、それでも手を出す時があるんです。
流行りものに弱いから・・・
直木賞受賞だからな、直木賞受賞のやつはたいてい面白いからと思って手を出したこの1冊私の男桜庭一樹さん「私の男」

 表紙見た時から、ああだめかもと思ったのにね。
そんな先入観があったのかもしれないけれど、第1章はどうにかこうにか読んだけれど、どうしても気持ち悪い。何かぞがぞがしてその先読み進めないのです。主人公のねとっとした感情が肌にべたつく感じがして。放棄。

似た感覚があったと思いだした1冊が「蛇にピアス」だったわ。こちらも2,3ページ読んで放棄したんだった。


 

反対に駄目だと思ったのが、意外にすんなり受け入れられた時もあったりして・・・
梨木香歩さん 春になったら莓を摘みに「春になったら苺を摘みに」

なんて、甘ったるいタイトルだ、と図書館で背表紙を見た時は素通りしたけれど、
三浦しをんが、私的にエッセイ3位以内に入るとあったから、どれと手にとりました。
イギリスでのホームステイ先のウエスト婦人との交流を通したその話。
「理解はしないが受け入れる」すべての行動はここから。できることではないです。


沼地のある森を抜けてそれから読んだのがこれ「沼地のある森を抜けて」
ぬかどこから人が生まれる、そこから話が始まって行きます。
ぬかどこから人が生まれる、なんて、ありえない系の話。苦手でした。
でもこれが意外や意外結構切なくて温かくてすんなり受け入れたのには自分がびっ
くり。いいお話でした。


ありえない系ではもうひとつあかんべえ(PHP研究所)少女おりんとお化けたちとの交流が描かれている。謎解きも面白く心の通い合いも温かく、ありえない系でも違和感0でした。やっぱり、宮部さん、好きだわ。


 

 で、今読んでいるのが山本一力さん欅しぐれ(朝日新聞社)「欅しぐれ」
「あかね空」と「だいこん」で肩張って山本脱落でしたが、友に、
「○こちゃん、せっかちに決めないでこれ読んでからにして。」と薦められて。
山本復活です。わくわくドキドキしながら読んでいます。

なんでも守備範囲は広げた方が楽しくなるな、と一人納得しています。

コメント
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