まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

舞岡公園 冬のような春のような

2023-02-18 09:02:20 | 舞岡公園

ここ数日よりは暖かい朝なのに、家々の屋根は霜で白い。どうしてかしら。
今朝もいい天気、晴れ渡った空。

道を歩いていると思わぬことに出くわす。
いつぞやは、コミュニティハウスの坂道を下っていたらちょっと先のマンションの前路上で
男性の話声が。けっこう大きな声で話しているの。相手の姿は見えないから住民同士の
おしゃべりかなと足を進めたら、あらまあ、どうしたことだ。
男性はおひとり、縁石の上に飲み物とお弁当を広げて、植え込みの上に止まっているカラス
に話しかけていたの。なんだか見ちゃあいけないもの見たようで、そそくさと通り過ぎたわ。
いろいろあるものだ。

毎年2月になると舞岡公園に行っている。
原チャ廃棄してから不便で仕方がないけれど、公園が呼んでいるんだからバス電車バスと
乗り継いで出かける。
冬の名残りの寂しい風景、春が来ているような匂いがする風景と微妙な時季で気分も微妙
になる。
それなのにね。出かける。

 

 

 

 

 

 



*ウグイスカグラ

 

 

 

 

 

いつも通りのコースを歩いて。
やっぱり春が勝っているな、そこまで来ているな。

 

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気の早い河津桜

2023-02-17 08:56:11 | 街・風景

それにしても昨日は空気が冷たかった。
日中の陽だまりでも、日差しが射しこんできた居間でも気温は上がらない。寒いのなんの。
寒さこらえて、なんて冗談じゃない。

耳鳴りお友達がいつもに増して騒がしいからいったいどうしたのかと。
夫が「血圧が高いんじゃないの」と言うから「どれ」と測ったら140越え。あらあ。
いけないねえ、って次に測ったら150越え。なおさらいけないわ。
ふだんは130ちょいなのにね。

寒さこらえていたのがいけなかったのかしら、なんて。
気のせいかなんだか頭の芯がほわッとおかしいような気がしてきた。

それでも、あまりの空の良さに昼食後、高台公園へ河津桜の開花具合偵察に。
近頃、往復40分の高台公園なら、根性なしの私でもまあまあの範囲になってきた。
気のせいは続いてよろよろするような足取り、気のせいねということにして。

畑の菜の花は

*オオイヌノフグリも

公園のシンボル ケヤキ

ハクモクレンの蕾はどうかしら

ユキヤナギは

どれ河津桜は と 下の公園に行くも階段そばの1本には開花した花はない
これは早すぎたかなと

そうはいっても どこにもせっかちさんはいる 嬉しいじゃないの

やややと小道を歩けば そこここに

 

 

 

 

 

 

見頃はもう少し先。

で、その後の血圧は?って測ってみた。
風呂上がり 130越え 飲んでの夕食後 120ちょい。
私もいい加減だ、こんなに適当では血圧も適当ってもんだ。
試しに今朝測ったら(4回も測った)だいたい130~140ちょい、そうかいな。

 

 

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私の中の山野草

2023-02-16 09:07:46 | 佐渡の花

おもいっきりの青空。久しぶりだわ。
空気は冷たくて洗濯物を干す手が痛くなるほど。でもでもそれがなんだ、ってなものよ。
気持ちが晴れ晴れする。

遅刻友ご主人が亡くなって2週間になる。早いものね。
佐渡生活中、2月はまだおとなしくしているけれど、3月も下旬になり4月初めともなると、
「そろそろ咲いとるんだね」と、遅刻友に催促する。車を出せと催促する。
友は自分の運転では心もとないので、ご主人を引っ張り出してアッシー君にする。
私もその方が安心だ。安全運転、地図に詳しいからね。
ご主人も山歩きや山菜摘み大好きだから「喜んで」とばかりに、なんて都合よく解釈して。
「雪割草」見に行かんかと平場のそちらに行く。雪割草はいなくて*オウレンに出会った。
オウレン、大好きだからいいの。

*セリバオウレン


ユキワリソウとコラボ

私の中では山野草は、ドンデン山アオネバ登山道の両横の崖に枯葉や枯草を突き破って
顔を出し、春を告げるカタクリ、ユキワリソウ、シラネアオイ、キクザキイチゲ・・・
厳しい冬を乗り越えて、時季になったらいつものようにいつもの場所に咲いている。
そんなイメージが強い。枯草や枯葉を突き破って、ね。
きっとその人その人、その場の山野草があるに違いない。

USBに保存してある写真から。
カタクリ、ユキワリソウ、シラネアオイは思い出として何回も登場しているから
今日は別の山野草、ってこちらも紹介済みかもしれないがそこはご勘弁のほどを。

 

田んぼの水温むそんな季節に

 


*キクザキイチゲ 「キクザキイチゲはいいっちゃな」というくらいそこここで見られる
紫と白

 


*アズマイチゲ?


*エンレイソウ

 


*ウスバサイシン?


*ショウジョウバカマ 紫 めずらしい白

 


*ユキザサ


*ヒトリシズカ

 


*チゴユリ

こうやって見返しながら懐かしく佐渡の春を思い出している。

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画像であそぶ

2023-02-15 08:53:34 | くらし

今朝も重苦しい空、ほんとに何日続くことやら。
昨夜、マサチャンママに電話し、その後の友の様子を聞いた。
「春になって空がようなったら、ちっとは良くなるんだねえ。なってもらわんにゃ困るっちゃ」
って。ほんとよ、空は気分を左右するものね。陽が射さない毎日じゃ気分も滅入る。
「鉛色の空がずっと続いておる、今日は雪もやぼだったや。こっちのもんはそれに耐えとるが」
と言うからこちらの空程度の愚痴は言えない。

写真がないのと暇なのとで、撮っておいた写真をパソコンで加工してあそぶ。
Word画面に画像を挿入して、こうやったらどうだ、こっちはどうだなんて。
「馬車道写真」で。

 これを

 

 これを

 これを

 これを

なあに、自分は何の苦労もせず、ただぽちぽちやっているだけでして。
それで写真の雰囲気がガラッと変わるからおもしろい。

スマホで撮った写真を切り抜いて貼り付けてみた。
スマホ写真撮らないから素材が少ない、こんな芸当ができるんだったら「ウオーホル展」
の写真をガンガン撮っておけばよかったと、今更ながら後悔しているの。

 

 

 

 

暇つぶしはもう少し続くかな。

 

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大船フラワーセンター 椿・菜の花

2023-02-14 08:40:02 | 植物

昨日は冷たい雨が1日中降り続いた。滅入ってしまうような雨。
1日中、何するでもなく潜り込んだりして低空飛行。ま、いっかと。
そんな日もあらあなと。
私はそんな日もあらあだけれど、リフォーム工事現場からは金槌の音が夕方まで続いてた。

月曜日の雨を見越して、日曜日というのに大船フラワーセンターへ行ったのよ。
晴れの予報が見事に外れて曇り空。ときどき陽が射すから、おっと期待するも
すぐに雲のほうが勝つから、くーっと唸って恨めしい気持ちになったりして。
フラワーセンター、あまりといおうかほとんど行かない。いろいろな植物が咲くのにね。
私にとっては微妙にアクセスが悪いせいもあるかな。だーッと広いせいもあるかしら。

そうはいっても、一度に5種ものスプリング・エフェメラルにお会いしたからよかったわ。
2月、植物が開花する準備中、時機を待っているから園内はいささか淋しい。

 

そんな中でもの菜の花。グレーの空に明るい黄色が目に飛び込んできて。

 

 

 

 

園路を歩けば椿 

 

 

 

 

 

 

他にも


この蝋梅はよく匂った

梅はこれから。

ここは一人がいけないのかしら。
横浜友よ、また来ていつかのようにワンコイン弁当広げて、ああだこうだの与太話をしよう。

 

 

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大船フラワーセンターへ 春の妖精たちに会いに行く

2023-02-13 08:45:12 | 植物

横浜友定例会。
浄妙寺でセツブンソウ探索の成果が全くなかったわれら。
その後の私のブログコメントを読んだらしく、それについてラインが飛び交った。
私たちどこを見ていたのかしら?
3人揃いも揃ってどこを見ていたのかしらね。シャクヤクの辺りも見たけれど、石窯の方に
行く道ばかり見ていたのかしらね。
不思議だね、視野が狭いのかしらね。

って。挙句の果てに「来年はぜひ見ようね。生きているかしら」なんてことを。
いやいやそんな悠長なことは言ってられない。明日はどうなるか分からないのだから。
今日がいちばん若い、今日のことは今日のうちに。ってちがうか。

そんなんで、Twitterに「日比谷花壇大船フラワーセンター」で咲いていますよを見たから、
ここだなと、昨日さっそく出かけてきた。日曜日だから鎌倉は混むだろうとふんで、ね。

 

 

福寿草を見て

真っすぐ行けば*バイカオウレンに出会える その前に*ユキワリイチゲ

右手を見たら 寝そべっている人しゃがみ込んでいる人 あそこだなとすぐに分かる
*バイカオウレン 君も広い意味ではスプリング・エフェメラルだそう

こんな小さな可愛らしい花を撮るときは 高性能のカメラがほしいなとため息
自分の腕は棚に上げて

さてお目当ての*セツブンソウに会いに どこかすぐ分かるしゃがみ込んでカメラだもの
ベンチの前に僅か一株 貴重なひと株

*キバナセツブンソウも

*スノードロップ スプリング・エフェメラルじゃないと思うけど君も春の妖精の姿よね

 

 

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弥勒シリーズ最新作『乱鴉(らんあ)の空』あさのあつこ著

2023-02-12 09:07:06 | 

私が最初に読んだのは4作目の『東雲の途(しののめのみち)』
シリーズものとは知らずに手に取り読み始めたが、一気に読んでしまった。
それほど魅力的ですっかりはまってしまって。
図書館にある本を片っ端から読んでいって、ない本は文庫本で買って。
そんなわけだから順を追って読んだわけではない、が、1作目の「弥勒の月」は最初に
読んだ方がよかったなとは思った。
で、最新作『乱鴉(らんあ)の空』を書棚で目にした幸運には感謝よ。

あさのあつこさんの「弥勒シリーズ」
捕り物だから事件が解決するに至る過程にハラハラするドキドキする。
解決すればスキッとする。面白さにはずれはほぼないから安心して物語の世界に入って
いくことができる。けれど、このシリーズはそれだけではない。
登場人物がまた魅力的個性的で、同心とその手下の関係が際立っていて、それだけでも
読み応えがある。

北定町廻り同心木暮信次郎
岡っ引、伊佐治親分
小間物問屋遠野屋の主人、清之介その前身は複雑。

物語はこの三人を中心に回っている、ま、タッグを組んで解決に奔走しているといって
よいが、決して一筋縄ではいかない関係である。

信次郎と清之介の心理戦。相手の心の内を読むか読まれるか。
そこへ緩衝材両者を取り持つ格好の信次郎に仕える伊佐治。
いや伊佐治はほとんどは信次郎を毛嫌いし、清之介に魅かれている。なのに・・・

三人の中でいちばん人として真っ当な岡っ引きの伊佐治とは

尾上町の親分と呼ばれ先代の定町廻り同心・木暮右衛門(うえもん)から十手
を預かったベテランの岡っ引だ。右衛門を尊敬していた伊佐治は十数年前に右衛門が
亡くなってからも、あとを継いだ息子の木暮信次郎の手下として働き続けている。

では、伊佐治が仕えている同心の木暮信次郎とはどんな男なのか。

伊佐治のおかみさん、おふじはこう言う。
「あのお方が頼りになるかねえ」
「どうだかねえ、あっさり見捨てちまう気もするけど」
「だといいけど。あの方に人の心なんて望んでいいものか、迷うとこだよ」

遠野屋の女中頭おみつ、 
「あたしは、木暮さまが嫌いです。正直、お顔を見ただけでぞっとするほどですよ。
でも、親分さんは、尾上町の親分さんは好きです。とても、いい人だと思いますよ。
お話もおもしろいし、お人柄も信用できます。親分さんがいるから、木暮さまは
何とか人の枠内で生きていられるんですよ」

遠野屋の番頭信三は 
「嫌いなのではなく、怖いのです」

『乱鴉(らんあ)の空』弥勒シリーズ11作目 

元刺客の小間物問屋の主、遠野屋清之介と老練な岡っ引、伊佐治は、捕り方に追われ、
ある朝忽然と消えたニヒルな同心、木暮信次郎の謎を追う。いったいどこへ? 
いったい何が? 次々と見つかる火傷の痕をもつ死体の意味は? 江戸に蔓延る果てない
闇を追い、男と男の感情が静かに熱くうねり合う。

じゃ、いつも一緒に行動している肝心の伊佐治の心内はどうなのかと言うと。

信次郎が屋敷から姿を見せなくなり、伊佐治は番屋に引っ張られていく羽目になっても、
信次郎と事件の解決に向かう日々を思い起こして、こう言っている。

「岡っ引きを退いて、平穏な日々、憂いのない暮らしに潜り込むか。
やめられねえ。やめられねえ。もう少し、こうやって生きていてえ。」

そして、信次郎の隠れていた場所が分かり、当人を目の前にして言い募る。

「あっしがどれほど苦労して、旦那の岡っ引きを務めてきたと思いやす?
言いたかねえが、うちの旦那ほど付き合い難い者はおりやせんよ。薄情どころじゃねえ
人らしい情心なんて薬にしたくてもありゃあしねえんだ。そりゃあ、少しばかり、
お頭の回りは速いかもしれませんがね。取柄はそれだけじゃねえですか。」

「ともかく人柄はどうにもなりゃあしやせん。うちの屋根に止まっている鴉の方が
よっぽど善良でさあ。けど、同心としちゃあ、そこそこ働いちゃあいる。
旦那じゃなきゃあできねえ働きをしてなさる。そうわかっているから、辛抱しても、
付いて回ってんですよ」

伊佐治の怒りなど、そよかぜ程度にも感じていないのだろう。いつものことだ。
どれほど怒ろうと、悔しがろうと、突っかかろうと、信次郎には何程も応えはしない。
そう、いつものことで・・・・・。
不意に身体から力が抜け、前のめりに倒れそうになった。
いつものように、目の前に信次郎がいて、何を言っても涼しい顔で受け流してしまう。
やっと、いつもと同じになった。いつものようにが、戻ってきた。安堵に骨が溶け、
肉が溶け、肌が溶け、自分の全てがゆるゆると流れ出しそうな気がする。

そりゃあ信次郎の下で岡っ引きを「やめられねえ」となるわけだ。

その一方で、伊佐治はいつも尊敬し好ましく思っている清之介のことをこうも見ている。

伊佐治は唾を飲み込み、身を縮めた。
現の様相に怯んだのではない。横を向いた遠野屋の眼つきが刹那、研ぎ澄まされた
刃にも似て鋭く光ったからだ。見間違いではあるまい。薄闇に惑わされるような光では
なかった。
この男は稀にこういう眼つきをする。本当に稀だ。思いがけなく長い付き合いになったが、
伊佐治はまだ数えるほどしか知らない。知るたびに、身が縮む。
信次郎はいつも氷刀だ。その冷たさが、その切れ味が変わることはない。けれど、遠野屋は
常に穏やかで、温かく、柔らかい。この前のように、伊佐治の危地には必ず手を差し伸べて
くれる。下心も損得勘定もない。見返りも望まない。心底からの助けだ。他人を救い、
家族を守り、商いを育てる。刃などではなく地に根を張り枝葉を広げる大樹のようではないか。
ずるりと剥ける気がする。
大樹を思わせる男の姿がずるりと剥けて、青白い刃が現れる。今までと異なる形が現れる。
この眼に触れると、そんな心持ちを味わってしまう。

実は伊佐治のこんな遠野屋評はめずらしい。

それでは、信次郎の遠野屋評はどうかというと

難題な事件にいつも絡んでくる遠野屋を評して
「あやつは死神なのさ。どこにいても、何をしていても人の死を引き寄せる。不穏で、
歪んだ死を、な。死神でなきゃあ狼か。血の臭いを嗅いで集まってくる獣ってとこだろうな」

「おぬしには芝居などわかるまい。芝居も草紙も音曲もどれほど優れていようが、すり抜けて
いくだけさ」
「それらのおもしろさってのは、人の情に働きかけてくる。人ってのは情を揺さぶられる
から、おもしれえって感じるのさ。おぬしは揺れねえだろう。揺れたいとも望まない。ふふ、
いらねえよなあ、人らしい情なんて。おぬしにとって邪魔になりこそすれ役には立たない。
厄介なだけの代物、だろ?」

遠野屋清之介
「それは何とも。木暮さまにだけは言われたくございませんね」

「木暮さまとて、芝居や草紙に興が乗ることはありますまい」

なんともかんとも煮ても焼いても食えない、それでいて相通じているような似た者同士の
腹の探り合いで。こんな心理合戦がシリーズを通して繰り広げられているわけよ。
それにしても、信次郎をそれほど人でなしのように書かなくてもいいのに、と私は
あさのさんにちょっとだけ言いたくなるの。けっこう魅力的なんだから。

 

以下は私の備忘録として。

あさのあつこ『弥勒シリーズ』

1.弥勒の月

小間物問屋・遠野屋(とおのや)の若おかみ・おりんの水死体が発見された。同心・木暮信次郎(こぐれしんじろう)は、妻の検分に立ち会った遠野屋主人・清之助(せいのすけ)の眼差しに違和感を覚える。ただの飛び込み、と思われた事件だったが、清之助に関心を覚えた信次郎は岡っ引・伊佐治(いさじ)とともに、事件を追い始める……。
“闇”と“乾き”しか知らぬ男たちが、救済の先に見たものとは? 

2.夜叉桜

江戸の町で女が次々と殺された。北定町廻(きたじょうまちまわ)り同心の木暮信次郎(こぐれしんじろう)は、被害者が挿していた簪(かんざし)が小間物問屋主人・清之介の「遠野屋」で売られていたことを知る。因縁ある二人が再び交差したとき、事件の真相とともに女たちの哀しすぎる過去が浮かび上がった。生きることの辛さ、人間の怖ろしさと同時に、
人の深い愛を

3.木練柿(こねりがき)
胸を匕首(あいくち)で刺された骸(むくろ)が発見された。北定町廻(きたじょうまちまわ)り同心の木暮信次郎が袖から見つけた一枚の紙、そこには小間物問屋遠野屋の女中頭の名が。そして、事件は意外な展開に……(「楓葉の客」)。表題作をはじめ闇を纏う同心・信次郎と刀を捨てた商人・清之介が織りなす魂を揺する物語。

4.東雲の途(しののめのみち)

橋の下で見つかった男の屍体の中から瑠璃が見つかった。探索を始めた定町廻り同心の木暮信次郎は、小間物問屋の遠野屋清之介が何かを握っているとにらむ。そして、清之介は自らの過去と向き合うため、岡っ引きの伊佐治と遠き西の生国へ。そこで彼らを待っていたものは……。

5.冬天の昴

北町奉行所定町廻り同心、木暮信次郎の同僚で本勤並になったばかりの赤田哉次郎が女郎と心中した。その死に不審を抱いた信次郎は、独自に調べを始めた矢先、消息を絶つ。信次郎に仕える岡っ引の伊佐治は、思案に暮れた末、遠野屋清之介を訪ねる。次第に浮かび上がってきた事件の裏に潜む闇の「正体」とは――。

6.地に巣くう

北町奉行所定町廻り同心、木暮信次郎が腹を刺された。信次郎から手札を預かる岡っ引の伊佐治、信次郎と旧知の小間物問屋・遠野屋清之介に衝撃が走る。襲った男は遺体で大川に上がる。背後で糸を引く黒幕は何者なのか。深まる謎のなかで見えてきたのは、信次郎の父親・右衛門の衝撃の「過去」だった――。

7.花を呑む

「きやぁぁっ」老舗の油問屋で悲鳴が上がる。大店で知られる東海屋の主が変死した。内儀は、夫の口から牡丹の花弁が零れているのを見て失神し、女中と手代は幽霊を見たと証言した。北町奉行所の切れ者同心、木暮信次郎は探索を始めるが、事件はまたも“仇敵”遠野屋清之介に繋がっていく……。

8.雲の果(くものはたて)

小間物問屋〈遠野屋〉の元番頭が亡くなった。その死を悼む主の清之介は、火事で焼けた仕舞屋で見つかった若い女が殺されていたと報される。亡くなった女の元にあった帯と同じ作りの鶯色の帯が番頭の遺品から見つかり、事件は大きく展開する。北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎と“仇敵”清之介が掴んだ衝撃の真相とは――。

9.鬼を待つ

飲み屋で男二人が喧嘩をした。一人は大怪我、殴った男は遁走の果てに首を吊った。町方にすれば“些末な”事件のはずだった。しかし、怪我を負った男が惨殺されたことから事態は大きく展開し、小間物問屋〈遠野屋〉の主・清之介の周囲で闇が蠢く。北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎と岡っ引の伊佐治が
辿り着いた衝撃の真相とは――。

10.花下(かか)に舞う

口入屋の隠居と若女房が殺された。北定町廻り同心、木暮信次郎は、二人の驚愕の死に顔から、今は亡き母が洩らした「死の間際、何を見たのであろうか」という意味不明の呟きを思い出す。謎めいた事件と才知にたけた女性であったと知る母の過去。岡っ引の伊佐治、商いの途に生きようと覚悟する遠野屋清之介。得体の知れない危うさに呑み込まれていく男たち。

 

 

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街角公園の梅

2023-02-11 08:50:54 | 街・風景

打って変わって今朝はきっぱりとした青空が広がって。
半分よりちょっと膨らんだ白い月がぽっかりと浮かんでいる。

結局、昨日は雪にはならず冷たい雨が1日中降っていた。一歩も外に出ずよ。
夜、娘からのライン電話。「疲れた」って。ま、いつものことだ。
会社では仕事のことで、家ではチュッパとのバトル、気持ちが休まないわと言う。
チュッパはお友達の家に行く時、お菓子をスーパーのビニール袋に入れて、そのまま
ぶら下げて出かけるんですって、家にくる子たちは、皆きちんとしているのにって。
小さな手提げを買ってあげて
「ここに入れていくといいよ」と言ってもスーパーのビニール袋ぶら下げて。
そんなずぼらなところ、ばば、娘、孫三代じゃないのよ、と笑ってしまう。たわいもない。
あれこれグダグダと愚痴りあって電話切った後、娘からのライン。
「二人でも世間」だって。ふふふ。

で、しぶしぶの散歩話の続き。
誰もいない児童公園を抜けると広場に。囲むように梅の木が植わっている。
だいぶ花開いてきた。青空にピンク色が映える。

 

 

 

 

 

 

ほんのり甘い香りが

ワンコ散歩中 水仙に鼻を突っ込んでいる

 

白花もいいな

 

 

 

団地を突っ切って帰る頃は渋々じゃなくなっていたわ。

 

 

 

 

 

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誰もいない公園 帰りは団地を通って

2023-02-10 09:04:40 | 街・風景

いやな空、これから雨か雪が降るのか。

2日も家から出ないでいたからな、と渋々よ、しぶしぶ。しぶしぶ外に出る。
あれを見たいこれに会いたい愛でたい、というなら勇んで行くのだけれど、そこら辺を、
はなんとも心が弾まない。が、心が弾まなくても歩かねばならぬ、と昨日ね。

家の近辺、あちらに行こうかそれともこちらにしようかと迷いながら歩いていたら、あれま、
公園横の道路にチュウサンご主人が突っ立っている。石油のポリ容器をカートに載せて
突っ立っている、何しているのと声をかけたら、「一気に歩けないんだよ、運動不足で」
なんて寝ぼけたことを言うじゃないの。笑ったわ。そこから奥様の話になって。
「誰にも言ってないのよ」とご本人から直接聞いた病気のことをちょっと聞く。

去年の2月に見つかったんだとの言葉に驚いてしまって。それじゃあ長い間、
顔を見なかった
のは当たり前だ。ほんと、どうしたのかと心配してたのよ。
それが奥様と先週ばったり会って「悪いとこをとったのよ、悪いんだから取らなきゃ
しょうがないじゃない」と聞いていたの。

「元気よ」とさばさば言ってたけれど。
「うん元気だ、元気だけど、これからまたしばらく毎日治療に通うことになる」
とご主人が言うからなんともでかける言葉がない。
我らは受難の歳だね、お互い気を付けなきゃと励まし合って別れた。

外に出るといろいろなことに出会う。で、結局近場の公園まで歩くことに。
まあ、誰もいない。見事に誰もいない、いくら風が強かったとはいえねえ。

 

 

 

見事な正三角形 私が並べたわけじゃないの

 

 

蝋梅がまだ咲いていた

同じ道を帰りたくないから団地を突っ切って帰ることに

 

 

 



 

 

 

1時間弱ぶらぶらしたけれど、4000歩にも行かなかったわ。ま、いっか。

 

 

 

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こまわりくん 車内で

2023-02-09 08:41:12 | くらし

朝の月。少し欠けた白い月。
居間からコーヒーを飲みながら眺める。

元同僚定例会、5人全員元気な顔を見せて。よかった。
「骨と歯は大事よ」とか「毎日同じことの繰り返しで面白くないわね」とか。
「家電製品が次々と壊れていくから困っちゃう」「ひとり暮らしなのに電気代が2万円もした」
「生き物が家にいるといいわよ」って。
飼っているワンコが可愛くて、毎日ひととき遊ぶそう。
ワンコもその時間を待っているんですって。「おかあさん好き好き光線がすごいのよ」
ととろける顔をするから我らは笑う。いいじゃないの、ワンコにでも好かれるんだからって。

そんなたわいもない話をして、次回の予定を決めての帰り。
ミニバスこまわりくん、後部座席4人掛けの空いているひとつに座った途端、お隣の女性が
話しかけてきた。私がお友達にそっくりでびっくりしてしまったんですって。
白髪頭でショートの髪型もおんなじだそうだ。コートの色や襟の形もそんな感じでですって。
声までそっくりだと。骨格が似ていると声も似るのね、とその方。
「3人は似た人がいるって言うから」って。
それからご主人に従順だというお友達の話を、ね、下車するまで延々聞いたわ。
もうひとりのお友達の話も聞いたわ。こまわりくん車内のお友達話ってどう?

昨日はまたまたこまわりくん後部座席でのこと。
ひとりが下車したから私は左窓際にずれた。4人掛けシートのひとつが空席のままで誰も
座らない。お隣の女性が「私はひと停留所でも座るわ」と言うから「私も同じですよ」と。
「その席、落ち着きますよね。富士山が見えるでしょ」って。
富士山がきれいに見えた時は、京急デパートの10階に上って眺めるそう。そうなの、京急
デパートは7階以上の窓の向こうに富士山が見える。それで十分満足して帰るそうな。
街中からでも「富士山を見たくなる」お気持ち、よおく分かります。

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