都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。論文や講演も。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

孫とおにクル

2024-02-25 02:31:42 | 都市開発

 先日見学した、おにクル( https://www.onikuru.jp/ )に荊妻と孫を連れて訪問する。通り道の阪急商店街は日曜のため休業が多い。そのため、1階の地元の物産にてお弁当(550円)が丁度買えた。

 孫は、シースルーのエレヴェーターに夢中。錘、モーター、巻き上げ機、ワイヤーが見られ大興奮していた。2階の外部の遊び場と、中の大きな本がある子供図書館も楽しむ。

さらに、広場の横にある半月型の滑り台を何十回も楽しむ。1階の屋内遊び場:屋内こども広場 まちなかの森 もっくると最上階7階のきたしんプラネタリウムは予約できず次回にする。

 1階は食事のできる席が空いていない。なぜか、教科書を置いて長時間占有の学生も多い。利用の目的分けが必要だ。

 幼児向けのトイレなど便利だった。

 2月でもあり、外では日が当たるは良いが日陰は寒い。芝生も成長管理が課題となろう(てんしば なども苦労されている)。寒いため、たこ焼きを近くの あほや で調達した。寒風の中うまい。

 なんと4時間程楽しみ15,700歩、孫はご満悦、ズボン取替えで暴れ回る

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

茨木市 おにクルを都市計画学会にて見学

2024-02-05 02:36:11 | 都市開発

 都市計画学会関西支部国際交流委員会にて見学会を開催。関係する委員として出席した。おにクル( https://www.onikuru.jp/ )は、市役所の東、もと茨木川(廃川し安威川に統合)の天井川だった跡地(元茨木川緑地)に建設された。茨木市民会館が2015年12月に閉館し、用地がIBALABI広場として多目的に使われている。名前は公募、幼児の命名により茨木童子(鬼)が絡む。近くの茨木高校を設計した出江寛 (https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E6%B1%9F%E5%AF%9B )の体育館にも鬼のモチーフとして6つのとんがり出窓がある。

 おにクルは昨年の10月開館。いつも、阪急茨木市駅からJR茨木近くの「らぁめん真(とてもうまい)」に行く途中見ていたが今回、関係者のご厚意により見学となった。

 設計は竹中工務店・伊東豊雄建築設計事務所共同企業体とあり、伊東事務所の基本設計(ご自身は車椅子での現地来訪)と竹中の実施設計かとおもう。アート作品などは、茨木市と伊東事務所関連。

 企画には市民参加があり「ミルミルフムフムスクール」などでデザインや使い方などが議論され、コンセプトと形決まった。

 複合施設であり、3~5階の大ホール1,200席と延床面積:16,500㎡、工事費165億円となっている。

 構造は7mスパンの細い柱が囲む単純な籠だが、ホール部分が大きな箱となっている。

 用途は、下から、小ホール、幼児施設(ベビー・カー)と斜めの緑地、大ホール、図書館、プラネタリウムの構成だ。

 これをつなぐ互い違いに90度振ったスカレーター(地元のFUJITEC)のアトリウムが使い方のスパイラルアップを象徴する。

 建築的には縦のアトリウム、テラスなど内外の空間の融合が面白い。(平面図 https://www.city.ibaraki.osaka.jp/material/files/group/104/slidesiryo.pdf )指定管理者は

サントリーパブリシティサービス(さらに幼児部分など下請け細分化のようだ)

 3階の大ホールからの避難階段は特に大きなのを見つかられなかったが特例での対応か、それとも外部にあるのかもしれない。また、縦のエスカレーターのアトリウムはシャッターやガラスで区画されている。設備にコストがかかっている印象だ。

 利用だが、図書館では入試勉強が多く、上層ではシルバーののんびり座りが多かった。なかなか自由で交流は難しいようだ。ずっと座るか勉強を続け「確保した椅子」という風情もある。

 とまれ、面白いものを見た。阪急茨木市駅とJR茨木駅の真ん中に集客施設ができた。

 阪急茨木市駅前の再々開発も今後ある。委員の方が、「茨木市にタワーマンションは規制した」との発言もあった。

 久々に、懇親会を含め楽しい時間だった

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都高島屋 T8を楽しむ

2024-02-01 01:53:09 | 都市開発

 高島屋の増築部分は専門店街のT8( https://www.takashimaya.co.jp/kyoto/specialtystores/ )に行った。

 会食前の1時間半の予定だったが、蔦屋書店、本館のOGAKI(大垣書店)、まんだらけ などであっという間に時間が過ぎた。

 特に、蔦屋書店での風俗や色街のコーナーとガウディの特集コーナーは圧巻だった。買いたいが、荷物になるため今度ゆっくりと思った。

 絵本で牛の「もうじきたべられるぼく」( https://www.chuko.co.jp/special/moutabe/)というのが物悲しく、命を食べるということについてのきっかけになる。

 ジョージ・バーナード・ショー( https://en.wikipedia.org/wiki/George_Bernard_Shaw )は菜食主義者だったが、あるときに友人から「君は、動物の最期の叫びを重んじないのか」と言われ、「君は、植物の抜かれるときの悲鳴を聞こえないのか」と言い返したと読んだのを思い出す。

 命は命を頂いて生きる宿命だ。

 地下の食堂も目新しいお店が多く、食べるという欲望を今度楽しんでみたい

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Kids Plasa Osakaで楽しむ

2023-08-31 02:45:01 | 都市開発

 38℃予想の日曜日、孫を遊ばせる行先を考え扇町の公園とKids Plasa Osakaにした。まずは、9時に公園に着いて、丘と滑り台で遊ばせる。そのうち、喉が渇いてお茶を飲む。横のKids Plasa Osakaのトイレも便利だ。

 Kids Plasa Osaka( https://www.kidsplaza.or.jp/ )は3歳からだが、2歳の孫はボールの落ちる装置がピタゴラ・スイッチに似ているため興味津々。大人1,400円、65歳以上700円、2歳は無料で入る。まずは5階に行き、ベビー・カーを置く。大きなシャボン玉に入れる装置などもあり面白い。4階は子供の街であり、元気に幼稚園・小学校低学年の子供が遊ぶ。3階はものづくりでありよく考えられている。Boston Childrens’ Museum ( https://bostonchildrensmuseum.org/ )を思い出した。ここには京都の町屋の断面や、ENIACの一部もある。$22と結構高い入館料だ。やはり円レートは65円/$が本来だと思った。我が国はすべて安すぎるのが実感だ。

 なお、天六には「大阪くらしの今昔館」( https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/ )があり、無料時代の衣装貸し出しにはアジア系観光客が行列し、館内もインスタの場所になり楽しめなかった。

 外でお昼を食べて、ゆっくり天六までアーケードを歩く。孫は看板の電飾や、理髪店の赤青白ポール(なんと5つある)が気に入った様子。

 それから、分かれて梅田の別館牡丹園で早めの夕食にする。

 それにしても暑い、たこ焼きを買って帰れば良かった( https://tabelog.com/osaka/A2701/A270103/27000533/ )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

孫と散策:東寺、イオンモール京都、エース・ホテル、自宅のベランダ

2023-08-23 02:34:03 | 都市開発

 暑い、盆の日曜日、まずはタクシーで東寺に盆のお参り。蓮の花も南側に残り、メダカとアメンボに孫は夢中。

 イオンモール京都まで歩き、まずは昼ご飯を買う。それから2階に上がり本屋で2冊ほど買う。

 11時過ぎから噴水が始まる。ジェットバーナーの御影石仕上げは転倒が危ないため、ゆっくり管理。ランダムなミストと噴水の変化は楽しめるようで30分程。

 ベビー・カーに乗せ大回りでエレヴェーターから地下改札に、そして地下鉄ホームに。周りは白人系の観光客が多い。

 エース・ホテルには、孫を荊妻に抱かせ至近のエスカレーターに行く。内庭は緑のおかげかひんやりしている。ゆったりする。

 そして自宅のベランダへ。人工芝に打ち水をすると涼しい、これほどの効果があるとは思わなかった。孫が小さいプールで1時間ほど暴れる。こちらもほのぼの。

 やっと孫が寝て、早い夕食に、夫婦でゆったり王将の持ち帰り。酢胡椒に大蒜も足した餃子が夏の活力。シャワーとシーブリーズで一休み。

 手足が日焼け、意外と歩かない5,310歩

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

阪急西宮ガーデン4階屋上庭園スカイガーデンの噴水を楽しむ

2023-08-19 02:32:57 | 都市開発

 猛暑の中、施設ものに孫を連れて行く。今回は西宮ガーデン、88年の5月に1か月だけ住んだことがある。地震で様変わりし、当時の社宅は高層マンションになっている。

 駅からデッキで旧西宮球場へ歩く。暑い、ガーデンに入ると涼しい。4階の屋上庭園( https://nishinomiya-gardens.com/kids_baby/playspot )には、デッキと噴水が仕掛けられ、真ん中は太くて高いもの、周りは時々飛び出すもの。そして定期的にミストと大がかりな噴水になる。

 阪急三番街 北館(今はフード・ホール)にあった水のサーカス「アクアマジック」(90年5月~2017年6月)を思い出す。(https://www2020.hankyu.co.jp/ekiblo/2016ogob/24987/ )これは、フロリダのEPCOT Centerでも人気だったWet社の開発だ。

 このスカイガーデンの噴水はとても良かった。今度は、昼ご飯、とつまみと飲み物を1階のイズミヤであらかじめ買ってから、周りのベンチで憩いながら過ごそう。1階のフード・コートは席取りが混むし、食べ物が高く油っこいためだ。

 良いところを見つけた

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うめきた2期見学会に参加

2023-06-30 02:11:55 | 都市開発

 UR都市機構うめきた事務所のご厚意により、A棟17階からの2期の眺め、模型説明、PPT説明など1時間。4haの公園は大阪市所有、周りの歩道を含め民間運営・管理を行うてんしばや大阪城公園型の形式だ。

 また、なにわ筋新線での南海・JR連携と将来の阪急の十三・新大阪の結合のための新駅もある。

 実際の、新駅や大阪駅との取合いなど見学が1時間程。大阪大学や立命館の学生(知合いの研究室)も大勢いて賑やか。

13,500歩、6階登る、疲れた

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

G7広島サミットを見て、広島を懐かしいと想い出す

2023-06-02 02:00:37 | 都市開発

 2003年から3年間、N生命の広島を含む山陰・山陽も担当した。当時は、空室率が高く管理に難儀した。というのも広島復興の1950年位竣工のビルが多く、建替えの時期だったがなかなか進まなかった。

 そこで、N生命の広島ビルの建替えを行い、キーテナントのM電気を一時、空室が多かったN生命平和公園ビルに移転頂いた。

この頃、ビル管理関係会社の事務所もN生命平和公園ビルにありよく平和公園(丹下健三の出世作 https://hiroshimaforpeace.com/architecture-column-1-hiroshima-peace-memorial-museum/ )を眺めたものだ。

 広島には物件が多く、売却も並行しつつテナント誘致で悩んだ。お昼は辛いつけ麺の新華園( https://tabelog.com/hiroshima/A3401/A340120/34003059/  https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000251.html )など楽しんだ。帰りの新幹線で、リーシングのご担当Aさんとちょっと呑んで帰るのが定例だった。

 親戚も広島にいて、訪問などした。T工務店の時代に泊めて頂いた覚えもある。その頃は、みんな という洋食屋が贔屓だった。

 4年前、夫婦と子供で宮島に行き蓬莱山も通風だったが登り切った。広島三越で穴子飯うえのを買って新幹線に乗った。https://blog.goo.ne.jp/n7yohshima/e/c6ab7b970ca5fca75442fbd9ce7a5e11 

 3年前、夫婦で平和公園と記念館などじっくり見て、親戚との一献の夜も記憶に残る。

https://blog.goo.ne.jp/n7yohshima/e/f0654efd630e11885273f077e6931403 

 今回、ゼレンスキー大統領の「破壊からの復興」の指摘に瞠目した。いま、広島ではビルの再開発などが進んでいる。http://building-pc.cocolog-nifty.com/map/2023/03/post-b1d36c.html 、戦災から80年経ち、復興時代のビルは大型ビルに建て替わる。

 なお、広島は駅から離れた旧市街(紙屋町交差点付近のL字)がいまもオフィスの中心だ。駅前再開発により駅周辺にオフィスが移った金沢とは対照的だ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

戸沼先生卒寿の会に東京に日帰りで行く

2023-04-21 02:46:02 | 都市開発

 新宿の開発見学をする。

 まずは、西口の明治生命の建替え ( https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2021/pdf/20210802_01.pdf )など百貨店の建替えも連鎖している。ほりうち で朝ラーメンと思ったが昼がはやいので止める。

 次に、歌舞伎町の東急開発( https://www.city.shinjuku.lg.jp/content/000236422.pdf )東宝ビルのゴジラの奥に、東急のタワーは場違いな感じ。朝の9時に清掃がなされていたがごみは多い。たむろする若いのも目に付く。風俗の看板が派手、案内所もある。

 

 お昼はこの近くの大学院に行っていた子供と待ち合わせ。

 根津のオトメで中華、うまい、最初の茹で餃子のあっさりと最後の具だくさんで太麺の広東麺がよかった、ビール1本で4,500円程

 地下鉄で日比谷から歩く。驟雨のあと

 銀座の天龍でお土産4個1,290円×4個+紙袋30円、重い。これらは子供のおごり。大きくなったな。

 タクシーで九段会館テラスに、早くも小雨。

 

 14時前に子供を戸沼先生の孫(N生命の後輩にあたる)の案内で子供も入れてご挨拶

 先生も奥様もお元気、娘さんが5年前に逝去。14年の子供の卒業式などよく顔を合わせていたのだが。研究室の同期も先日、コロナで逝去、これで二人目と思うと世の無常を感じる。

 なんと130名の出席は部屋が大混雑、早稲田の大隈会館などコロナで未だに閉鎖中とのこと。

 懐かしいT工務店の先輩や後輩の執行役員とあいさつ、久々の顔が多く、話が 弾む。先日のプレゼンの参加お礼を2人に。さらに、色々な方に、今度の原稿と先日のPPTを送る約束を。

 先生の孫の2人とも仕事話で盛り上がる。

 いろいろ、話すのと前に行くのが忙しく、ドクター達の記念写真に出席を失念。合間を見てクネッケブロードとチーズを2枚、ビーフ・シチューとサヤエンドウをしっかり食べておく

 最後の記念写真は、ようようドクター列に座り対面を保った。

 2時間で終わり、タクシーで後輩と3人で東京駅まで行き、黒塀横丁で1時間ほどエビス・ビ―ルを飲む。楽しい時間だった。立食の疲れが吹き飛ぶ。

 帰りに新幹線では隣に態度の大きいリクライニングをフルに倒すスエットにスリッパの男。席は空いているのにトナラ―。落ち着かないな

 地下鉄乗り場で父親に抱かれた幼児がいるので、"Welcome to Kyoto"と話しかけると、3世代、8人組のインド系の方々と仲良くなる。烏丸御池で降りるときはバイバイ

 1万4千歩、11階登る

 翌日、足のふくらはぎが痛い、2時間の立食会合のためか。選挙に行ってテニスは休み、孫と遊ぶがお昼寝してしまう

 1月の講演でのPPTを文章にした原稿をメールで配布、戸沼先生にも一部お渡ししてある。反響を見てから世に出す手法を考えよう

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リーガーロイヤルホテル(大阪)の土地・建物売却:Location, Location, Location

2023-02-06 02:23:25 | 都市開発

 ロイヤルホテル( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%AB%E3%83%9B%E3%83%86%E3%83%AB )は、「新大阪ホテル」が前身の大阪の迎賓館と言われていたホテルは住友グループだ。設計は吉田五十八と竹中工務店の小川正の協調だ。( https://oniwa.garden/rihga-royal-hotel-osaka/ )室内を流れる小川や庭が有名だ。アーケード街も日本初など一世を風靡した。リーチ・バー( https://tabelog.com/osaka/A2701/A270108/27002773/ )も宝だ。

しかし、大阪の軸である御堂筋線やターミナルの梅田からはバスに乗るアクセスの悪い中ノ島の西端にある。周りに観光名所もない。逆に言うと、要人を守りやすい立地だ。

  もともと、立地と建物の古さで競争力の低下があり、建替えしたいが資金不足が言われていた。その対応はちぐはぐだった:

 2006年に森トラストはロイヤルホテルとの資本業務提携( https://mori-trust.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/10/20060331.pdf )をし40%保有の筆頭株主となった、あわせて再開発も視野に入れていた。住友グループのロイヤルホテルと独自な動きの森トラストと提携には違和感があった。同時に三井住友銀行の債務株式化(デット・エクイティ・スワップ)も行われたのは債務の保全かも知れない。老朽化していたが資金がなかったという時代だ。

 2011年、森トラストにホテルの土地などを190億円売却し、第三者増資も( https://toyokeizai.net/articles/-/7773 )、2015年9月には270億円で買い戻し、森トラストは持分の一部を関西企業に譲渡した。( https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ13HWB_T11C15A1TI5000/ https://mori-trust.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/09/20151113_1.pdf )。なお、先立つ、7月には東京進出の早稲田のリーガロイヤルホテル東京において土地信託先の住友信託に借地料の提訴をしたが、敗訴し15億円の損失となったのに奇妙だ。( http://www.royalhotel.jpn.com/pdf/news/2015/finance160.pdf )

 京都のロイヤル(回転レストランで有名 https://www.rihga.co.jp/kyoto/restaurant/list/top_of_kyoto )も2015年にFortress Investment Groupに100億円程度で売却している。( https://nfm.nikkeibp.co.jp/atcl/fc/news/15/092101743/ )売却と取得の合わせ技かもしれない。これはインバウンド観光客狙いだったのかもしれないが、普通なら京都の方が儲かると想定するのによほど老朽化と立地問題(堀川通のアンダー・パスが京都駅との間にある)からか。

 その後、近傍の中之島フェスティバルタワー・ウエスト(2017年4月竣工)に一時移転し(従業員の雇用確保のため)、現行ホテル再開発の予定があり2016年7月まで優先交渉権を持っていたが土壇場で流れた。竹中工務店の努力でホテルはコンラッドの入居となったが、設計変更は時間との闘いであったと聞く。

 インバウンド・ツーリズムがうたかたとなり、2020年からのコロナ禍により経営は悪化した。住友グループが支援もしなくなったのか、今回は土地と建物をベントール・グリーンオーク・グループ(BGO)に550億円半ば(鑑定価額以上とすれば収益価額として2015年土地だけの270億円に比べ相当な値上がり、ホテル側の譲渡益150億円とある)にて売却( http://www.royalhotel.jpn.com/pdf/news/2023/finance266.pdf  https://nfm.nikkeibp.co.jp/atcl/news/21/00001/02957/ )となったのは突然すぎる感じがする。京都ロイヤルと同じく、土地・建物の外資売却とリニューアル(150億円程度、代替ホテルがないため建替えは難航)という延命策とオペレーター特化、送客契約(IHG のラグジュアリーセグメントである Vignette Collection)に向かっている。ホテルを選別売却し、その資金により旗艦の蹴上都ホテルを改修した近鉄との戦略の差が鮮明だ( https://mag.tecture.jp/project/20210827-the-westin-miyako-kyoto/ )

 T工務店時代、初出の昼はロイヤルの中国料理 皇家龍鳳にタクシーで出かけ、昼からビールで3種の麺を食べるというのが、いまや副会長のNさんの音頭で恒例化していた。その横に今はタワー・マンションのところに会社のテニス・コートがあった。良い時代だった。。。

 いまや、外資系ホテルは設備も良く、さらに立地が良い。Hiltonの” Location, Location, Location”( https://www.coylehospitality.com/hotels-resorts-inns/location-location-location/ )を思い出すべきだ。

 歴史だけでホテルは食えない、大阪や京都のリッツ(欧風)やフォーシーズン(米風:大阪は建設中)と比べてみよう

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

堺筋本町から梅田を歩く

2023-01-23 02:09:05 | 都市開発

 堺筋本町の洋食屋 ふじ家に冬の恒例のカキフライ。弟子の女性から、カレンダーも渡され、お礼におごる。

 12時頃、ゆったりと中央通り、心斎橋筋を通り淀屋橋まで同行。タワー・マンションが多くなり、未だに開発中も多い。

 御堂筋沿いの積水、NTTやオービックのオフィス・ホテル開発を見る。東京同様に大通りはオフィスが多くなる。

 淀屋橋近くでは、東西両側の再開発と堂島角の旧三菱が工事中。その先に、梅田駅やうめきた二期のクレーンが覗く。

 下がオフィスで上がホテルの複合用途が多いが、これかのホテルの市場はどうなるのだろうか。中ノ島のロイヤル・ホテルも建替えるようだが( http://building-pc.cocolog-nifty.com/map/2022/12/post-99dbb9.html )。

 先日の東京に比べると開発は少ない。昔の建物も残り40年経っても違和感が少ない。

 ゆったり歩いて1万1千歩、2F、大阪や京都は歩いてもあまり疲れないのは地下鉄の乗り降りが少ないのと、坂道が少ない平地だからだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京3日間(3日目):会合と早稲田都市計画系新年会に

2023-01-21 02:30:26 | 都市開発

 朝から早慶戦で懐かしい明治神宮野球場(外側のアーチの下で集まったものだ)、国立競技場の近くのホープ軒でもやしラーメンを食べる。腹ごなしに絵画館あたりを回る。

 それにしても、ザハ・ハディッドの基本設計を受け継いだとは言え、隈研吾の設計は如何なものかと思う。横にある槇文彦の気高い設計を見よ。

 ホテルをチェックアウトし、結構な重さの荷物を背負って千駄木に。近くの森鴎外記念館(陶器二三雄設計)を見る。岩の塊のような地下と斜めの壁、煉瓦の外装の対比。近くの旧安田楠雄邸庭園(大正建築 http://www.national-trust.or.jp/protection/index.php?c=protection_view&pk=1491201890 )を見ようとするが、時間前のため掃除していた庭職人と大正ガラス( http://ktymtskz.my.coocan.jp/S/chemi/life8.htm )や同時代の藤井厚二の聴竹居など色々話す。楽しい。

 お昼は子供と乃池で穴子寿司を奢ってもらう。買物に髙島屋や日本橋のコレドなどを歩く。戸沼先生と後藤先生へのお祝いを買ってもらい言付かる。

 早稲田都市計画系新年会へ。お元気な戸沼先生、後藤先生に挨拶。京都からの参加というだけで珍しがられる。

 受賞などの紹介、最近は「編集」のような都市計画の観点があるようだ。若い発想に出会えるのは貴重だ。

 懇親会では色々知合いが増えた。苦言として、都市計画のカウンターパートである民間開発を理解するため、B/S,P/Lとファイナンス(IRR)くらいは知っておくべきだと進言した。また見込みのある後輩をさらに叱咤する。わざわざ言ってくださってと喜んでいた。期待の星だ。

 新大久保の若い女性で歩道が通れないくらいの韓国街を抜けて、新大久保から品川で新幹線に。前倒しの予約に山手線からExpress利用で変更、便利だ。

 21時に帰洛、疲れた。ホテルを出てから荷物を背負い2万4千歩、25F登る

 足代3万円、宿泊2万円、飲食・会合・見学3万円、しめて3日で8万円

 歩きすぎて太腿と足首に疲労が、テニスは当面中止。数年前は海外旅行で毎日4万歩位平気だったのに。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京3日間(2日目):会合と早稲田都市計画系新年会に

2023-01-19 02:28:58 | 都市開発

 朝は新橋のほりうちで朝ラーメン、うまくお得だ。そこから虎ノ門に歩くが、路面の良い店が無くなって大きなビルに。虎ノ門ヒルズの人工の丘が面白い。また、ビジネスタワーには虎ノ門横丁があるが3階よりも、1階の別棟か、人工地盤でその下の活用をした方が面白いと思う。設備・構造を縁切りし、簡素な商業の方が変化に対応し面白いはずだ。虎ノ門でもビルに囲まれている木造の虎ノ門大阪屋砂場( https://www.toranomon-sunaba.com/ 砂場は大坂の新町の砂場が発祥 http://www.tokyo-kurenaidan.com/sunaba2.htm )が佇んでいる。

 建設中の麻布台ヒルズ( https://www.mori.co.jp/projects/toranomon_azabudai/ )には驚いた。周りの愛宕山やスエーデンヒルズなどもあり、森ビルの特徴となっている青く角の丸いタワーが林立している。また、面白い低層棟が建設中だった。周辺の霊友会の建物やノアビル、東京タワーの存在がかすんでいる。雁木坂を上がったところにある小型の住宅とタワーの対比がなんとも違和感がある。Modern Urban Village とはうまいネーミングだが、実はタワーが多い。分棟型で緑が多く、面白い開発形態だ。東側のゲートの造形には驚く。

 

 街が綺麗になりすぎ、潔癖症になり、建築と人工の自然だけが良いように思われている。都市には闇や小路が必要だ。

 都市を活性するCreative Classの分析で有名になったRichard Florida( https://en.wikipedia.org/wiki/Richard_Florida )も2017年に“The New Urban Crisis: How Our Cities Are Increasing Inequality, Deepening Segregation, and Failing the Middle Class—and What We Can Do About It“ではクリエイティブ・クラス(と企業)の一人勝ちと都市のジェントリフィケーションによるエリア格差と家賃高騰などの悪影響、中産階級とのコミュニティの隔絶・格差を問題視している。( https://www.libraryjournal.com/review/the-new-urban-crisis-how-our-cities-are-increasing-inequality-deepening-segregation-and-failing-the-middle-class%E2%80%94and-what-we-can-do-about-it )

 都市は多様であるべきであり、国土レベルでの東京の1極集中、東京の中のビルと街の格差拡大、そして関東大震災100周年を迎え、減災やサスティナビリティを改めて議論する必要を感じた。

 銀座に出て、10時開店の丸善に。昔の京都や大阪の店について1階のアパレル売場の担当と盛り上がる。今でもここの傘を愛用している。

 お昼は向かいの鰻の美國屋へ、安くうまい。そして髙島屋4階での百貨店展( https://www.takashimaya.co.jp/shiryokan/tokyo/exhibition/ )に。もともと日本生命東京本社のビルでもあった歴史など担当者と意見交換。盛り上がり、特別な資料も頂く。髙島屋の「暮らしと歴史と髙島屋」を持っているというと驚かれた。当時のM常務と懇意だった関係もある。こういう建物・産業の歴史に触れるとほっとする。

 上野に行き、国立西洋美術館に行く。65歳以上は常設展が無料。模型も置いてあり、正面の2階はテラス(ベンチがある)兼搬出入用のデッキと確認できた。18歳の頃は、この横のベンチで欅の青葉を見つめ「東京の学生時代は恵まれている」と幸せを感じ寝転がっていた。

 展示の絵は、大体覚えている。好きなロダンの「美しかりしオーミエール」( https://collection.nmwa.go.jp/S.1959-0005.html )は貸し出しで無かった。こちらも、初めて来館は18歳の不安な学生だったが、65歳のゆったりじいさんになってしまった。

 時間があるため浅草に。芋の子を洗うような人手で若者が多い。特に公園本通商店街のモツ煮込み屋の続くあたりは、ヴィニールの屋台みたいなお店が並び大盛況だ。やはり、細分化された街並みや通り、歴史のある風情、縁日的な祝祭の雰囲気が人を呼ぶのだろう。

 17時に、日本生命の知合いと泰明庵に行こうとするが、満員、鳥銀に。やはり老舗は落ち着く。

 19時に研究室の同期と逝去した一人を偲ぶ会をTokia おぐ羅にハシゴする。まだ働く方策を考えている2人もいた。人生色々、生きてるだけでまるもうけ。疲れもあり途中中座。

 なんとも疲れて、ホテルの風呂で足をもむ、2万6千歩、26F登る

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京3日間(1日目):会合と早稲田都市計画系新年会に

2023-01-17 02:27:04 | 都市開発

 6時過ぎの新幹線で、飯田橋のホテル・エドモントに荷物を預けて9時。このホテルは早稲田に来るときに便利で東西線の千葉寄り出口からも近い。メトロ24時間券(600円)が便利でお得。

 大手町から八重洲の再開発を見るが、東京ミッドタウン八重洲など街区一体化のため、スケールが大きすぎる。分節化や通り抜け通路などがないと賑わいが感じられない。

 外堀通り、中央通りを見ると超高層が林立している。1976年頃の31mラインの建築を知るものには違和感がある。しかも、大型オフィスタワーの林立は形態が多様で統一感がなく不気味だ。東京は集積が大きく(人口1,400万人)、複雑な交通インフラもあり都心オフィスの需要が旺盛だが、ここまで開発しても良いのかと思う。

 日本橋の川岸の再開発は高速道路の移転も兼ねて再開発が連鎖している。

 四谷で牡蠣バターを食べて、下北沢に。新宿の小田急は2階になっており、そこから大深度地下で下北沢に。下北沢の小田急と井の頭線のX字のエッジが無くなり、鉄道跡地など商業開発が活性化している。人が多いのが東京の特徴だ。

 ヴィニールテントでの半屋内空間の飲食店は、フェスティバル・マーケット・プレイス(FMP  https://drive.google.com/file/d/11iQaW8FH0qO1tCP6tYxbuMx0s0OGYxL4/view )の都心再生だ。

 40年前まで良く行った珉亭は正月休みだった。

 渋谷に行くが、井の頭線から半蔵門線に行く経路が煩雑で迷った。九段で東西線から早稲田に行く。メルシーのラーメンを狙うが正月休み。

 早稲田本学近くには研究開発センター(久米設計)など新開発が多い。隈研吾の村上春樹記念館は駄作としか言いようがない。周りは高層ビルになった。大隈講堂、大隈像、演芸博物館しか昔の姿がない。近々、孫と共に来たいものだ。

 早稲田の記念講堂も無くなり、丘のある「記念アリーナ」( http://coretokyoweb.jp/?page=work&id=98 )が山下設計の早稲田関係者の設計で竣工しているが、上から見るとPeter Walkerの空中庭園みたいだ。こういうのはどうかなと思った。向かいの穴八幡との対比など「街の文脈」を考えているのだろうか。

 早稲田の北口商店街も今やない。三品食堂は健在だが、ふくちゃん(チョコレート入りカツ)などの跡形もない。この近くにもオトボケがあった。それだけ、学生が外食しなくなった(地方からの学生が少なくなったのと、コンビニの発達だろう)と思う。ラーメン屋の名店はどんどん増えているが。

 早稲田通りも45mの壁のようになってしまった。インド大使館近くの下宿に6ヵ月いたが今や跡形もない。馬場歩きで昔の本屋や中華(何故か鯉の唐揚げが見本にあった)も少なくなった。今でも健在の早稲田松竹は頼もしい。

 銀座の伊東屋に。別館でお聞きすると昔買った額縁が受注生産ならあるとの話になり角丸のフレームの型番を確認。担当者と昔話をゆったりとする。

 萬福で中華そば、いまひとつ。

 奥まった三州屋本店で仲良しの4人会。それぞれの人生を語る。

 ホテルでゆったり、3万1千歩、なんと改札など42F登る

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

都市計画学会関西支部「Beyond "Green"-ランドスケープアーキテクチャーの可能性を探る-」に出席

2022-12-17 02:25:11 | 都市開発

 古巣の国際交流委員会主催に出席、岡さんに挨拶。今回はうめきた設計参加の鈴木マキエさん( http://www.cpij-kansai.jp/contents/committee/detail.cgi?id=342 )ボストン近郊のWatertownのSasaki Asso.の出身とのことで、ボストンのSouth Stationあたりも小ぎれいになった話などで盛り上がる。

 うめきた2期の公園を日建設計や竹中工務店と設計しているとのこと。S字の「ひらめきの道」と南の大広場、北の日本庭園風など面白い。

 設計の要点に「土地を読む」は街づくりと同じ。専門家集団(事業マネージメント、環境対応など含む)の分業と協働は、これから我が国でも必要だ。都市計画の専門家がB/S、P/Lを読めないのでは経済の概念が欠ける。

 二次会もあったが、鼻風邪のため遠慮、帰洛は10時半だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする