都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。論文や講演も。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

長期の関係と郵便不正事件

2009-06-30 20:33:53 | 世情

日本的な取引として短期志向で最安の調達というものでなく、長期で共通の利益を目指す特徴がある。そのため取引の交渉・協議は組織を背負う「一種の団体交渉」で関係重視し波風を立てず、穏便に、課題に対する代替案を作りあげる歴史がある。<o:p></o:p>

最近は、コンプライアンスにともない、官庁の指導・是正も多く、企業との関わりが深くなりつつある。自由主義にともない、新たな規制が発生している。これに加えて無くなったはずの政治家の介入(いわゆる企業要望の口利き)が今回明らかになった。<o:p></o:p>

官・政・民の不正で、不正入札と同じで「社会資産」を「仲間の利益」に移転させている問題がある。特に、資産売却などはWTCの鑑定のように大阪府と大阪市で1.5倍も差があった。権益、利益、貸し借りに注意が必要だ。<o:p></o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初夏の修学院離宮

2009-06-29 20:23:04 | 京都

 初夏というより盛夏の午後。未だに紅葉の花や躑躅の名残が。新緑と棚田、そして東山の重なりが見事でした。<o:p></o:p>

 ゆったり歩いて気がついたのは、中離宮の土塁(断面が台形で端が石組み)のモチーフが松並木の馬車道の両側にも展開されていること。恐らくは排水や補強のためでしょうが視覚上のエッジとして効いています。<o:p></o:p>

 また、北山を眺めると、稜線の折り重なりが本当に空気遠近法の日本画を見ているようでした。<o:p></o:p>

 最近、桂離宮では各所にある灯籠も見て、月見と夜の風景を思い浮かべたりしますが、修学院では灯籠があまりありません。昼間雄大な景色を楽しむお庭だからでしょうか。桂離宮が内に向かう繊細なお庭としたら、修学院はおおらかな発想の外に向かうお庭です。どちらも楽しめます。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大きな石:追加版を作ってみました

2009-06-28 07:16:04 | 教育

人生の寓話として、「大きな石」というのがある十年前くらい、畏友島崎さんからお聞きしたが、ネットでも出ているようだ。お話は:ある先生が、壷に先ず大きな石を一杯まで入れた。次に、小石、砂、水を入れて満杯にした。この意味を、生徒に問うと「時間は使い方で有効利用できるということだと思います」と答えた。先生は「違う、大な石は最初に入れるということだ、人生もこのようなものだ」というものだ。

 付け加えると、今の時代、経済のパラダイムや雇用が変化する。つまり、壷が大きくなったり、小さくなったり、形が変わったりする。もっと大きく、壷を変える必要もある。今の時代、大きな石も大切だが、移し変えやすいように、丸い石や積み重ねやすい四角い石がいいのかもしれない。壷を変える前提で、石を選んだり、加工したり、取り替えたりが大事かもしれない。<o:p></o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

じゅんじゅう、つるつる:堀川北山の日本一のラーメン

2009-06-27 12:56:25 | 食べ歩き

 日本一は屋号です。ずいぶん永く通っています。(相撲取りのような親父さんから愛想の良い息子さんに代替わりしました)京都ラーメンの豚醤油、鶏背油、鶏ポタージュ、に並ぶ濁り系で太麺のお店です。スープと太麺、もやし、そして三枚肉をロール状にしたチャーシューが美味しい。大盛の「ど根性ラーメン」もありますが、いつものラーメン(600円)を。最近は、近くの鯖煮の今井食堂が多いので久々です。<o:p></o:p>

 力強い濁流の如きスープにニンニク唐辛子を追加し、胡椒もたんまりで頂きます。渾身のお湯きりされた太麺ともやしの取り合わせが、くにくにしゃきしゃきとして大好きです。時折つまむ美味しいチャーシュー、メンマの出会いも変化があります。スープに迫力があり、お腹一杯になります。<o:p></o:p>

 日本一のラーメンは京都の中で独自な美味しさでしょう。「ど根性ラーメン」に挑戦する大食い向けのお店ではありません。何より、11時の開店から客足が途絶えません。また、気遣いのある接客も暖かみがあります。なお、餃子も大根おろしで頂く美味しいものです。恐らく、その皮を豆板醤で合えたものが卓上の漬物においてあります。だとしたら秀逸な思いつきです。<o:p></o:p>

 昔は、北山の地下鉄から歩いて来たか、車だったものですが、今は自転車です。賀茂川沿いに下りの加茂街道の緑が深くなっていました。爽やかなポタリングです。(このあと、自転車のホイールの振れ取りをついついやってしまい、そしてまた手入れもしてしまい疲れてしまいました)<o:p></o:p>

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「世間さまが許さない!」(岡本薫)、「思考停止社会」(郷原伸郎):守るべきものと課題

2009-06-26 19:17:36 | 世情

 「世間~」はもと官僚で政策研究大学院の教授。「多用性を前提とし行動をルールで管理するのが欧米型の自由と民主主義」で「みんなが同じモラルの共有を前提とする日本的モラリズム」を世間さま主義としている。この「世間様主義」からの「日本人論」である。その前提には、欧米の様式は、日本には向かないのではという疑いから出ている。「恥」の文化の側面だ。また面白いのが「水戸黄門」で「日本的モラリズム」の象徴と実行力で「官僚」に繋がるというのだが牽強付会な感がする。「日本的モラリズム」の崩壊として、自由・民主主義(というよりエコノミック・グローバル主義)とモラルの多様化等を「うつろい」としている。その移ろいをとりまとめるのがコモンローの提案だが、違和感がある。全体に切口とそのつながりの明示に不足がある。なお、モラルは知見として面白いが、グレゴリ青山の「ナマの京都」で「そんなことしたら近所の人に嗤われるえッ」( http://www.amazon.co.jp/%E3%83%8A%E3%83%9E%E3%81%AE%E4%BA%AC%E9%83%BD-%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%B4%E3%83%AA%E9%9D%92%E5%B1%B1/dp/4840111146 )のほうが、実地で面白い。法制度より地域社会でのつながり(Social Capital)が大切になろう。いうならば、この本はグローバリズムとローカリズムの狭間から整理をした方が分かりやすかったのではと思われる。<o:p></o:p>

 <o:p></o:p>

 「思考停止社会」も水戸黄門が登場し、印籠は法令順守にあたり「ひかえおろう」の例に挙げられている。「法令・規則・規範」に縛られすぎて、思考停止になるのではなく、何が大切かを考えつつ成長の方向に向かうべきだという提言で、事例説明がある。まさしくご指摘のとおりなのだが、未だに「印籠」は威力が大きい。その要因分析が足りない感がある。<o:p></o:p>

 水戸黄門が「日本的モラリズム」と「印籠」としてシンボルとして扱われているのが興味深い。助けてくれる、権力ある、正義を求めているのだろう。しかし、世の中は利害に敏く、複雑化している。45分で物事は解決しない。<o:p></o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ル・オタク フランスおたく事情 (清谷信一)は面白い

2009-06-25 20:07:39 | 世情

日本の「アニメ」の誇りと文化が書かれている。表紙がフランス国旗に日本の日の丸という秀逸さだ。フランスは官僚社会であるというのが良く分かった。セーラームーンのコスプレまであるとは笑った。 <o:p></o:p>

フランスはもともと印象派も浮世絵に影響を受けた。反対に印象派を集めたオルセー美術館は日本で大人気だ。相互の文化的やり取りの中にアニメがあるとは知らなかった。<o:p></o:p>

筆者は自衛隊に関する著作も多く、アニメとの関連が良く分からないけれど。<o:p></o:p>

なお、「パリで見つけた お金をかけずに人生を楽しむ方法」 (吉村葉子)にもラルース大辞典に「KAWAII」(可愛い)が載っているとあった。シックの国にアニメとカワイイで乗り込んでいる。この本の中で、「日本は安くて良いものが多い」とある。だが100円ショップなどで値段重視になるとこの伝統がどうなるかとの危惧も書かれているなど示唆に富み読みやすい本です、<o:p></o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古典音楽の楽しみ:鑑賞は、コンサート

2009-06-24 22:57:11 | 趣味

 新聞に、コンパクトレシーバーCR-2LTDが評判で、単機能、低価格、高品質で「音回帰」とある。これは吉野家と同じような位置付ではなく、専門(マーケティングでいう「Focus」)の復活と考える。贔屓のオーディオショップ吉田苑 http://yoshidaen.com 様でもこの製品は評判のようだ。またデジタルアンプも音が良く、手ごろな値段と聞く。<o:p></o:p>

 いまは、ヘッドフォンオーディオの時代だ。しかし、スピーカーで和みながら聴くのが好きだ。作家、演奏家、指揮者、楽団、時期の違いを手軽に何時でも、とっかえひっかえ楽しめるのは至福だ。そのためには、生演奏のホールと同じような定位、響きで聴きたいものだ。ヘッドフォンで聴くとどうも脳内定位が鬱陶しいし、圧縮のデジタルがまた嫌だ。(文句が多い)<o:p></o:p>

 今を去る、30年前、オーディオはLPであり、「鑑賞」するものであった。それがいまや「聞き流す」のが主体になるのよいが、聴きこみ、違いを楽しむことも大切だ。しかも良い製品がとても安く、ソフト(CD)も格安だ。先ずは生演奏の回数を増やしてはどうだろう。音楽を聴く興奮、コンサートホールでの嗜み、音合わせのときのときめきなど、古典音楽ならそういう楽しみ方もある。タキシードでドレスアップして行ってみては。演奏の前の待ち合わせも、間の和みの一杯も、その後の食事も良いだろう。楽しみを逃す手はない。<o:p></o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

じゅんじゅう、つるつる:とんかつ信(下京区)のチキングリル

2009-06-23 19:52:03 | 食べ歩き

トンカツ信のチキングリルを(お味噌汁付きは900円)。モモ肉をニンニク風味でソテー、ガルニはキャベツとポテトサラダ。ご飯はお替りできます。柔らかく滋味深いお味で、キャベツ、ポテトと食べすすめます。皮のカリカリ感と脂も程よく楽しい。お味噌汁はイリコ系の豆腐とお揚げと若布の定番の組合せ。秀逸な酢漬けのような御新香。思わずお替り。穴場です。煙草が無ければ更に良いですね。ヨーグルトのデザートももれなくつくようです。ご夫婦の応対も丁寧で、本などもちゃんと並べてあります。なお表題のつるつるは麺類です。<o:p></o:p>

なお、夏になったのでお家のソースをツバメからユニオンに替えました。ツバメは京都のものでコクがあり、野菜の天ぷらにかけると絶品です。ユニオンはたいめいけん、煉瓦亭で使われて甘さが無く、香味と軽やかさが身上です。これをかけての軽く上がったコロッケは美味しい。<o:p></o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大型複合開発の終焉:棟・用途区分、界隈・賑わい、変容・柔軟

2009-06-22 21:45:57 | 都市開発

 立地創造型大型開発の企画・事業化に従事してきたが、もはや複合開発(Mixed Use Development:MXD)の時代ではないと感ずる。垂直型の複合開発(ホテル、商業、オフィス、パーキング 等)は1980年代にもてはやされ、アトリウムを特徴とした、City within City (都市の中の街)として開発された。ニューヨークのマリオット・マーキス、シカゴのウォータータワープレイスが代表例だ。水平複合開発は棟を分けてショッピングセンターとオフィスをギャラリアなどでつなぐ大型郊外開発に多かった。<o:p></o:p>

 最近、丸の内、梅田など縦型のMXDがまだまだ多いが、オフィスのセキュリティに問題があること、商業施設として規模がないこと、パーキングの利用が低下していることなどから優位性に陰りが見える。<o:p></o:p>

 むしろ、水平型の派生として、棟と用途を分け、オフィス、商業、駐車場の連立型としたほうが明解である。更に、商業は縦のエスカレーター型でなく、界隈性のある簡易な建物(例えば駅のガード下、通りに並ぶ小さなお店)などの方が楽しみもあり、且つ安上がりで、商業ニーズに合わせ建物・設備の変更も柔軟に対応できる。(複合用途だと管理面からだけでも頭が痛い)オフィスは機能特化して、セキュリティに配慮する。駐車場は敷地が許せば地下でなく、単独棟で作ると安上がりだ。今後の車の利用を考えると需要も見込めないため地下だと過剰投資となる懸念がある。商業と合わせて建築するのも手だ。<o:p></o:p>

 つまりは、オフィスと駐車場棟、低層の商業が混在するものでなんと言うことはない、普通の街並みと同じで、表の一部と裏に商業があるようなものだ。大型複合開発は街の起爆剤やマグネットにはなかなかならない。丸の内で商業の誘引力が増したとしたら、それは仲通の路面レベルの線的商業集積による効果が大きい。梅田では、地下街の商業集積がある。MXDにより格段に賑わいが増えたようにも思わない。<o:p></o:p>

 綺麗な箱をつくるより、変化に対応した界隈づくりと路面レベルでの賑わいから考えたほうがよい。オフィスは「仕事をする機能の箱」であり区分すべきだ。(本論に関する拙論もございます   http://www15.plala.or.jp/n7ohshima/toshinnkousin.pdf )<o:p></o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミニバン:家庭の延長なのだろうか、公徳心を

2009-06-21 07:55:15 | 世情

自転車で走っていると自動車の強引な割り込みと駐車など数回経験する。大体が、家族連れの大型ミニバンで、「何が悪い、俺の道」だという感じである。<o:p></o:p>

 友人が、ファミリー・レストランで行儀の悪い客が多いのは、ミニバンに乗ってくるからだという。家庭、家庭の延長であるミニバンの室内、そしてファミリー・レストランでは「公共の場」への切り替えが出来ないという卓見だ。<o:p></o:p>

 家族が大切なのは良いことだ。但し、公共の場での「マナーズ」を教えるのは親の役割だ。この前、混んでいる地下鉄の中で子供がはしゃいでいたが、母親は周囲の白い目に睨まれ「タクシーにしなかったのはいけなかったかしら」と言い訳していました。『公共の場は遊び場ではない、子供は安い料金なのだから大人しくしていなさい』という欧米のマナーズを思い出した。(だから、子供は立たせるが、年長者は座る)<o:p></o:p>

 自転車でミニバン(特にボディが磨かれたもの)を見ると警戒するのが得策である。ファミリー・レストランの衰退もこのような「傲慢」家族の隆盛の裏返しであろう。<o:p></o:p>

 今後、マナーズの教育が流行るかもしれない。<o:p></o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

週刊朝日はどうした:様子見です

2009-06-20 12:48:43 | 趣味

 40年間に渡り、週間文春とともに愛読していた。ロイヤリティの高い読者であった。<o:p></o:p>

最近は、高い、暗い、面白くないの三拍子揃って、愚妻も「要らない」なので当分買わない。様子見である。(ちなみに週間文春は未だに面白いので継続)<o:p></o:p>

 70年代は、「この店この味」や池波正太郎の「食卓の情景」などエッセイがあり楽しかった。80年代は、「デキゴトロジー」が(湧井編集長の時代か)あり「ケンターッキー・フライド・チキン合体」は伝説となる面白さだった。夏目房之助の漫画もあった。ちなみにMMkはどうなったか。(「もててもてて困る」というので新幹線の販売女性が記憶に残る)<o:p></o:p>

 90年代はそれでも、「恨ミシュラン」もありなかなか面白かったが、2000年代は問題だ。ジョージ君と内館の相撲のみ面白いので買っていたが限界である。<o:p></o:p>

 朝日というと提案や見解が面白いのであるが、それもない。朝日本誌の物議をかもした夕刊の「素粒子」と「天声人語」は最近面白いが。<o:p></o:p>

 編集と紙面の総入れ替えでもする時期では。<o:p></o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

じゅんじゅう、つるつる:きんせい 高槻本店のみそらーめんに驚く

2009-06-19 16:19:48 | 食べ歩き

 所用があり高槻に。きんせいが富田から高槻に本店を移したと聞いたので訪問。口開けの客となる。暑いし、辛いものをと思いみそらーめんにする。(800円)見ていると、丼を温め、みそのスープもいっぱい毎調理している。自家製麺はつるつるしこしこの素晴らしさ、味噌のスープは鰹出汁らしいが、チャーシューの細切れも底に入っており鮮烈で嫌味がなく美味しい。これは相変わらず独自だがなんともいえない完成度だ。玉ねぎの乱切り、鬘葱、小口の青葱、かみ締めのあるメンマ、とろけるチャーシュー、糸唐辛子が変化をつける。<o:p></o:p>

 驚くべきお店です。値段は高いですが、食後、喉も渇かず、後味もなく、良い材料が分かります。サービスも丁寧です。麺は少なめ。次は大盛か、炒飯をつけるか悩ましいところです。<o:p></o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今頃花見酒の経済に思う:日経夕刊6月17日佐和 隆光

2009-06-18 20:50:14 | マクロ経済

花見酒とは酒屋で1升のお酒を1,000円で借り、2,000円で売ろうとしたが、お互いに500円出して飲みあって、空にした挙句、500円しかお互いの手元に残らなかったという逸話だ。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

ケース1:借金の1,000円で買ったお酒を、自分らで飲んだらGDPの増加はゼロ。Y=C+Sで消費▲Cと同額のマイナスの借金▼Sでゼロ。この場合、Sがマイナス(借金)になる。借金による消費だ。但し、酒屋は1,000円の代金から売主の原価(800円とする)などを引いた付加価値の200円だけがGDPの増加となる。(売上=GDPではない)<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

ケース2:お酒を「自分のお金」で買っても同じことで、付加価値(酒屋の儲け 200円)がGDP増加になる。但し、貯蓄から消費を取り崩すので貯蓄(S)はマイナス(借金)にはならない。消費性向が上昇する(貯蓄性向が低下する)状況だ。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

ケース3:他人に2,000円で売れた場合。酒屋の200円に、売上利益1,000円(2,000円―1,000円)が乗り、1,200円のGDP増加となる。消費は2,000円となり、GDP増加分だけ増加している。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

このエッセイでは借金(債務)についての言及がある。ケース1でも借金での消費でも売上が増えて「酒屋」によるGDPは上がる。この借金での消費が景気高揚だとする現在の統計の陥穽を指摘しているものだと思う。まっとうなのはケース3であるが、日本は消費と売上低迷でケース2にも行かなず、貯蓄に向かっている。だから酒屋の200円も増加しない。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

ここでの問題は、アメリカの借金経済での見かけのGDP増加と、それを利用して儲けた金融機関こそ問題である。一種の大型コンゲームだろう。<o:p></o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

郵政民営化問題:Too Big to Blame

2009-06-17 20:11:14 | 世情

 なにやら西川社長問題が喧しい。ご本人は「かんぽの宿問題は忙しいので知らない」とのことらしい。郵政にはもっと大きな問題があるのだろう。<o:p></o:p>

かんぽの宿の問題があれほどだとした、その他の事業の問題がどのくらいなのか訝る。それなら、足元のかんぽ問題から明らかにせよ。資産譲渡には当たり前だが、「透明、公平、公正」が必要だ<o:p></o:p>

良く言われることだが、輸出産業は競争力を高めるため、重層的に納入企業等、厳しい経営と利益が求められている。その反対に、競争の無い、国内の保護的産業には旧来の「しくみ」にうまみがありすぎるのだろうか。その利益と今までの余剰は公平に分配すべきだろう。<o:p></o:p>

と思っていたら、厚労省の「郵便不正」問題だ。社会の利益と清廉への観の問題はGMの破綻を思い出す。バブルのころのリクルート疑惑をさらに思う。<o:p></o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自転車の安全教則(疋田智):都市計画からの観点の意見を

2009-06-16 19:36:11 | 都市計画

筆者は「ツーキニスト」という言葉の発明者とのこと。安全な自転車の通行と道路のあり方などを提言している。<o:p></o:p>

まず、自転車の区分が違う。速度・用途・距離・場所などで区分される。フランス風だと、自然・長距離から、舗装道路・短距離でキャンピング(グローブ・トロッター:世界一周)、ランドナー、スポルティーフ、レーサー(クルス・ルート)、プロムナードとなる。特定競技場での使用はピスト、BMXがある。山用にはATB,パスハンターがある。この区分がなく、レーサー、クロスバイク、ママチャリ(筆者のこの表現にも問題があるが 以下そのまま使う)となると議論が薄いのでは。<o:p></o:p>

さらに、価格の安いママチャリを課題視しているがエンドの位置、強度、スポーク、リムが一直線であるようメンテナンスすればさほど問題はない。むしろ手入れの悪いレーサーやピスト(クイックの開きかけ、ブレーキの不足あるいは調整不足、細すぎるタイヤ 等)がよほど問題だろう。<o:p></o:p>

筆者の「自転車は左側」は賛成するが、誤解があるのでは。道路交通法では「車道の中央から左側部分の左側端に寄って通行しなければならない。(道路交通法第17条第4項及び18条第1項)」とある。ただし、運用で歩道と自転車専用道路では両方向の通行が認めれれているに過ぎないのではないか。<o:p></o:p>

道路に関する法律は多様だ。道路法では歩行者専用道路(有楽町駅前等)、道路交通法(歩行者天国等)あり、道路構造令もある。また、住区理論などからは①広域幹線道路 ②地区幹線道路. ③住区幹線道路 ④区画道路 ⑤細街路等 都市計画からの位置付けもある。<o:p></o:p>

これらにより、大まかに下記の3つに自転車の通行方式を区分してはどうだろうか。<o:p></o:p>

①国道(基幹道路):旅行の自転車で特に何もいらない<o:p></o:p>

②幹線道路:速い自転車は車道を走る。非常に遅い自転車は歩道を走る。(中途半端に速い自転車は認めない)<o:p></o:p>

③細街路:自転車優先にする。左側通行で自動車が走りにくいように道路に突起(ハンプ)か盛り上がり(バンプ)を設ける。京都のように出会い頭事故が多いなら、交差点周辺に設ければよかろう。なお、自転車向けに、端は設けないと走りやすい。<o:p></o:p>

 筆者は道路を自転車用に区分する方式を考えているが、当方は道の位置付けで区分する方式である。住宅街の通過交通の減少も見込めるが如何だろう。なお、ハンプもバンプも40年前から都市計画では導入を奨めていたが、管理側からは道路が平滑でないので手間もかかるのかあまり進展していない。<o:p></o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする