都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。論文や講演も。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

京都で思索

2008-04-27 10:59:26 | 都市生活

京都の町を自転車でゆっくり走るのが楽しい。いわゆるポタリング(http://dictionary.goo.ne.jp/search/%82%D9318296130000000000/jn/5/)である。京都の町ではゆったりとした感じがある。その理由は

1.人口密度が低い:低層建物が多い

2.アメニティが多い:緑と歴史物があり、お店を覗いたり、街角の歴史案内など関心を引くものが多い

3.時間がゆったりしている:焦る感じが少ない土地柄(というより無駄なほうに時間をかける文化があるように思える)である

自転車は京都でとても都合がよい道具でゆったりもでき、遠くのお店まで足も伸ばせる。また考えも思い浮かんでくる。この場合自転車は早く走るタイプのものでなく、川原の道も、社寺の石畳も走れる太いタイヤのほうが楽しめる。おおらかに路面を捉えながら、弾力のある乗り心地が楽しめる。

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商業ゾーンの向き

2008-04-27 10:47:28 | 都市計画

商業ゾーンの連なりは南北軸と東西軸がある。南北軸は東京の銀座、大阪の心斎橋・戎橋筋、京都の河原町・寺町通りなどが思い浮かぶ。東西軸では横浜の元町、神戸の三宮・本町などが思い浮かぶ。思うに、南北軸のほうが明るい感じがする。それは正午に太陽の光が通りに差し込むからだと思う。東西軸だと北側は陽が当たり明るいが、南側は陰になるという対比が起こる。(神田の神保は東西軸であるが、南側に書店が多い。本に陽が当たらないので古書街として好適であるとのこと)どうも商業は南北軸が良さそうである。また南北軸であると朝日、夕陽の眩しさがない(テニスコートも同じ理由で南北軸である)のも佳いのかもしれない。また、横浜元町(神戸三宮・本町はアーケードがあるが)では夕陽が見えるのが逆に特徴であろう。

大阪の街も中心に御堂筋が南北にあり都市としての明るさを感じさせる。ただ幅が銀座の約倍であり、広すぎるのと、夏の日差しの熱射をたくわえヒートアイランドの要因になっている感もある。緑がもう少し欲しいものである。暑すぎるのでアーケードと地下街が発達したのだろう。

これに対して夜の歓楽街は軸線がないと思われる。歌舞伎町も六本木も蜘蛛の巣のような発展である。人口のネオンに誘導される街かも知れない。

 

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京都の田の字地区

2008-04-20 18:29:56 | 都市計画

京都の田の字地区に住んでいる(北は御池通で南は五条通、東は河原町通りで西は堀川通に囲まれ中心を縦に烏丸通り、横に四条通りがあり田の字に見える)http://www.mapfan.com/m.cgi?MAP=E135.45.45.0N34.59.57.8&u1=%2Fkeywordsrch%2Ecgi%3FSRCHKIND%5F%5FSRCH%5FSTATION%7E%7EPARAM%5F%5F%25BB%25CD%25BE%25F2&s1=%B1%D8%CC%BE%A5%AD%A1%BC%A5%EF%A1%BC%A5%C9%A1%A7%BB%CD%BE%F2&s2=%20%BB%CD%BE%F2%B1%D8%A1%CA%B1%A8%B4%DD%C0%FE%A1%CB

この地区は、おおむね1.5km角であるが、最近の生活は大体この中で事足りることが多い。ちなみにオフィスは烏丸通と四条通に面したところにあり線上の集積である。ちなみに銀座は約1kmの長さになっています。大阪の昔の船場は今もオフィス街ですが、東西南北とも1.2km(四ツ橋から横堀と淀屋橋から中央線まで)でやはり田の字地区と同じような大きさとなっています。これくらいがコンパクトな都心なのかも知れません。

この田の字地区には色々な商店街が有名な「錦」を初め未だにあります。http://www.joho-kyoto.or.jp/~retail/shop/index.html これらの地場の商業が街を支えていると感じています。ひょいと自転車を止めて、コロッケやたこ焼きを買える界隈です。面白い路地や社寺があり宝箱のような街でもあります。但し、車では全く楽しめず、自転車か徒歩に限ります。

生活と都市の行動範囲については追って考えて行きたいと思っています。

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京都での活動

2008-04-13 17:15:32 | インポート
都市計画の活動をすべく、情報交換をしている。その中で「景観とは金額で評価できるものか」という問いかけがあった。景観の効用はあるけれど、ストックかフローか(会計で言うとB/SかP/Lか)という観点からは、それが都市の資産価値に反映されるものか、それとも生活・体験の心地よさとして評価されるか難しい側面がある。何かモデルができないかと考えている。恐らくは景観の良い都市に住むという判断が資産的評価で、景観を楽しむために訪れる価値があるというのが体験からの価値かもしれない。
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やすらぎ

2008-04-06 09:26:46 | 都市評価

京都に帰ってきてはや2週間が経ちました。桜も咲き綻んでいます。部屋もやっと片付いて一息入れています。

阪急で大阪まで通っていますが、距離は47キロで40分強です。東海道線で言うと、東京から大船くらいの距離と時間です。違いは、途中の大山崎あたり(サントリーの醸造所があります)は山並みが美しく、ほっとする風景があります。大阪から考えると、京都とは郊外へ向かい、自然の多い中の都市集積として位置づけられるでしょう。京都は周りは三方が山のため都市として密度も高く、集約型の都市集積でしょう。(統計的には人口集中地区(じんこうしゅうちゅうちく)「DID」)の統計でも、京都市は6位であり、川崎、福岡、さいたまを越えています。いかに集中しているかの証ではないでしょうか。

京都とはコンパクトシティの走りなのかもしれません。

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