徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

未必の故意

2008-07-30 18:50:22 | 時事
 厚生年金の手書き記録を、社会保険庁のコンピューターに入力した際の入力ミスが1.4%あることがわかったという。約2万件を対象としたサンプル調査で、277件の不一致が見つかったそうだ。これを聞いて驚いた。驚いたのはミスの件数や比率のことではない。今ごろになってそんなことを発見している間抜けさかげんだ。どんな業務でも入力の時に1%前後のミスが発生することは常識である。人間がシステムに関わる以上、ヒューマン・エラーは必ず発生する。まずそういう前提がなかったということが驚きだ。これだけITが普及した今日でさえ、キーボードアレルギーはなかなか無くならないのに、何十年も前、慣れない端末機の前に座って入力をさせられた係員の入力データを信じていたのだろうか。その無神経さにはあきれるほかない。
 サンプル調査の結果から、不一致の全体件数は560万件に上ると推計されるという。これはもう「未必の故意」とい犯罪以外の何ものでもない。