この唄のジャンルは端唄(はうた)と言って、江戸時代後期に流行した短めの唄、今日でいう「歌謡曲」みたいなものだそうだ。テーマは季節の風情とか恋模様が多いらしい。地方で唄と三味線を演奏している藤本喜代則さんの所属する流派、藤本流の創始者・初代藤本琇丈(ひでお)さんの作詞作曲によるもの。端唄の真髄は「洒脱」とか「粋」。つまり、あかぬけしていて、ほどよい色気があることが大事であるそうだ。さて、「ザ・わらべ」の踊りはいかがだろうか。
♪草の芽の 便りきいたか 土筆の坊や
春を知らせに 袴を着けて
♪草の芽に 香り尋ねて お濠の鯉が
蓮に頬寄せオオ ヒラヒラと
♪草の芽は すみれタンポポ 蓮華にアザミ
せりに菖蒲に よもぎにハコベ
春を知らせに 袴を着けて
♪草の芽に 香り尋ねて お濠の鯉が
蓮に頬寄せオオ ヒラヒラと
♪草の芽は すみれタンポポ 蓮華にアザミ
せりに菖蒲に よもぎにハコベ