徒然なか話

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写楽(SHARAKU) ~ 謎につつまれた浮世絵師 ~

2011-05-12 18:54:57 | テレビ
 昨夜のBSプレミアム「知られざる在外秘宝」では江戸時代後期に彗星のごとく現れ、消えていった謎の浮世絵師・東洲斎写楽の作品を取り上げていた。寛政6年(1794)から翌年にかけてわずか10か月の活動期間に残した浮世絵版画は全145枚。そのうちの44枚は海外に流出しているという。20世紀初頭のヨーロッパで起こった日本趣味「ジャポニスム」のきっかけにもなったといわれ、今でも欧米オークションで最も人気のある日本人画家といわれる。わずか10ヶ月の間に作風が大きく変化し、彼の作品は4期に分けられているが、写楽の写楽たる所以は、「大首絵」と呼ばれる1期にあるという。しかし、僕は個人的には2期の全身図の方が好きだ。それはさておき、謎につつまれた写楽と彼を取り巻く周囲の人々を描いた篠田正浩監督の映画「写楽(1995)」は、写楽のプロデューサーだった蔦屋重三郎役のフランキー堺や写楽役の真田広之らの好演もあって面白かった。ちなみに現代の蔦屋書店と蔦屋重三郎はなんの関係もないそうだ。


三代目市川高麗蔵の亀屋忠兵衛と初代中山富三郎の新町のけいせい梅川(2期)