徒然なか話

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テレサ・テン 十七回忌 ~ 「つぐない」と荒木とよひさの詩 ~

2011-05-09 12:42:57 | 音楽芸能
 昨日はテレサ・テンの十七回忌(没後16年)にあたる日だった。これまでも彼女の忌日には何度かブログに書き込んだ覚えがあるが、僕にとって80年代の想い出は彼女の歌とともにあると言っても過言ではない。彼女が日本デビューしたのは1973年で、日本レコード大賞新人賞を受賞した「空港」などのヒットもあったが、テレサ・テンの評価を確立したのは「つぐない」、「時の流れに身をまかせ」、「愛人」、「別れの予感」などのヒットを連発した84年以降で、なかでも「つぐない」がなければ今日のテレサ・テンの評価はなかっただろう。そして、この4曲を含め、テレサ・テンのヒット曲の多くを手がけたのが、作詞:荒木とよひさ(熊本市出身)、作曲:三木たかしのコンビだ。「つぐない」の「窓に西陽があたる部屋は いつもあなたの・・・」という有名な歌い出しは、今聞いても斬新で見事な情景描写だ。「自虐の詩」という映画で名取裕子が、西日のあたる部屋を「貧乏くせぇ~ッ!」と叫ぶシーンがあったが、まさにそんな生活の匂いがただよってきそうな秀逸な歌詞だと思う。