徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

友の死から7年

2019-12-11 20:33:32 | 友人・知人
 今日の午後、わが家の北方2㌔ほどの打越あたりから煙が上がった。明らかに火事の煙だった。姉の家から近いので電話をしてみた。姉はまだ近くで火事が発生していることに気付いていなかった。しばらくして姉から電話があり、一人住まい老人の家が全焼したが、老人は逃げ出して辛くも無事だったという。
 僕はふと7年前、高校の同級生だったF君が自宅の火事で命を落としたことを思い出した。彼も一人住まいだった。他の同級生から連絡を受けたのは数日後だった。葬式は親族だけで済ませていたが、四十九日の法要に参列した。高校時代の想い出が走馬灯のように頭の中を駆け巡った。彼は年齢は一つ上だった。だから同級生ではあるけれど、僕は兄貴のような気がして信頼していた。彼のやさしい笑顔が大好きだった。彼はチームのキャプテンとして僕らを引っ張ってくれた。インターハイの優勝まであと一歩というところまで行きながら、決勝で敗れ、彼を優勝チームのキャプテンにしてあげられなかったことを、今さらながら悔いた。煙もおさまりつつある空を眺めながら、そんなことを思い出していた。


昭和38年の済々黌水球チームメンバー