徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

白川と火山灰

2020-07-13 18:48:45 | 熊本
 今日は朝から父の月命日の供養を行なった。命日は19日なのだが、お寺のスケジュールがたて込んでいるらしく、日にちは前倒し、しかもご住職の代わりに坊守さんが来られた。お経が終わった後、坊守さんとしばし歓談したが、時節柄、洪水の話になり、昭和28年の大水害のことが話題になった。白川が氾濫し、水が引いた後の汚泥と悪臭、そこに撒かれるDDT、そして乾燥すると舞い上がるほこり。白川は阿蘇から火山灰を運んで来るのでほこりが酷かった。
 そこでふと、先般アンコール放送されたブラタモリ「水の国・熊本編」を思い出した。加藤清正公が農業用水を安定的に供給するため造らせた「鼻ぐり井手」は火山灰が堆積しないような構造が施されている。昔から熊本では火山灰には苦労していたのだろう。多くの恵みももたらす阿蘇山は一方でそんな試練も与えた。火山灰が堆積した土地に住みながら、あらためてそんな先人の苦労に思いをはせた。


鼻ぐり井手