徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

細川ガラシャ夫人没後420年

2020-07-17 13:17:22 | 歴史
 今日は細川ガラシャ夫人が慶長5年(1600)7月17日に亡くなられて420年の日。
 一昨日、立田山のわが家の墓参りをした後、泰勝寺跡(立田自然公園)に立ち寄り、秀林院(細川ガラシャ夫人)の御廟でお参りを済ませました。
 今日は夫人が詠まれた歌三首をあらためて読み直し、お人柄を偲びました。味土野の山中に幽閉されている時の歌二首と辞世の歌一首です。

〽逢うと見て かさぬる袖の移り香の 残らぬにこそ 夢と知りぬる

「忠興殿と再会できたと思いきや、袖に殿の残り香もなく、やっぱり夢と知りました。」

〽身をかくす 里は吉野の奥ながら 花なき峰に 呼子鳥鳴く

「隠棲の里は、奈良の吉野に喩えられる桜の名所なのに、その奥に棲む私は 花を愛でることもできず、虚しく呼子鳥の鳴声を聞いています。」

〽散りぬべき 時知りてこそ世の中の 花も花なれ 人も人なれ

「花は散る時を知っているからこそ美しい。人もかくありたいものです。」




秀林院(細川ガラシャ夫人)御廟


泰勝寺跡(立田自然公園)の竹林の小道


池の向こうに茶室仰松軒