クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

5年前の夏

2008-08-04 07:34:08 | Weblog
5年前の夏、僕は親会社の新規設備搬入・設置工事が最盛期を迎え、土曜日の出勤は毎週あり、日曜日も監督者として、仕事に出る事が多かった。休日は全く不定で、工事の合間に代休を取るといった生活であった。帰宅しても疲れ切っていて、食事が終れば、寝てしまうと言う生活であった。家族の会話は途絶えがちになる。息子も日曜日は、デートや遊びで家には居ない。何か心の中に穴が開居たような虚しさを感じていた。
成城の教会迄6㌔、20分の道のり。閑静な住宅街に入ると、犬を散歩させている人を良く見掛ける。中には仔犬を連れた家族も。車の隣に座っている家内は「可愛いワンちゃん、家にもネェー」と羨ましそうな顔をしていた。僕も同感。しかし、朝早く家を出て、夜遅く帰宅する我家では無理であった。僕は心の中で仔犬が来て欲しいと祈る日々であった。この頃はまだ猫を全く知らず、会社で猫の話を聞かされても、ただ空返事をするのみ。また、インターネットで仔犬・仔猫の里親募集をしている事も知らず、仕事のメールのやり取りや、遊びのホームページを見るのみだった。
秋になり、神様は仔猫を僕達夫婦の前に差し出された。クーの姿を見た時、夫婦の心は一変した。昨日の教会への往復の車内の夫婦の話は、ブログのニャンコさんの事に、5年前とは違い、大きく変わっていた。