クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

自分史ネコー6 クーの探検

2008-08-26 10:12:26 | Weblog
我家に入れた当日のクーは、良く眠り、お兄ちゃんとお姉ちゃんに遊んでもらい、夕ご飯を食べるが精一杯であった。クーが仔猫の本領を発揮したのは、2日目になってからである。この時我家では、風呂場と手洗いの一画と息子の部屋を除いて、クーが入れるようにしてあった。クーは新しい住処となったこの家を、最大限に好奇心を発揮して、探検を始めたのだ。箪笥や本箱の隙間、キッチンワゴン・ベッドの下、茶箪笥と百科事典の上等に入って行った。全身埃だらけになって出て来た。その都度家内はクーを追い掛け、捕まえては、乾いた雑巾で、全身を拭く。クーが入り込んだ場所は、毎日掃除をする処ではない。家内はクーが来て10日程隅っこの掃除におわれ、2週間で数キロ体重が落ちたとぼやいた。クーはそう言う場所に入り込み、落ちていた物を咥えて持って来る事が良く有り、何処に入ったの分からずじまいの物が時々出て来た。
クーが一番入りたくて、ウズウズしていたのが、息子の部屋である。息子に遊んで貰う時以外入れない聖域だ。その部屋は適度に散らかり、隠れる場所もあり、作り掛けのラジコンカー等も置いてあった。襖や障子が少し開いていると、頭をねじ込み、開けて入ってしまった。ラジコンカーの部品は、最良のおもちゃである。それを本体から咥えて引き抜き、廊下に持ち出しては、ボール代わりに転がして遊んだ。たまの休日に組み立てようとすると、部品が無くなっており、家内に聞けば、逆に片付けないからと小言を言われる始末であった。
こんなおてんば娘になったクーを、僕達家族は可愛くて仕方がなくなったのである。