クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

自分史ネコー3 お母さんのお膝の上で

2008-08-18 10:21:24 | Weblog
クーは甘えたくなると、写真のように家内の膝に乗り、フミフミをする。この時のクーはうっとりとして、一番幸せな時である。
前回の続きである。食事が終ると、家内はクーを抱いて居間のソファーに座り、クーを撫ぜた。クーは目を閉じ家内の胸にフミフミを始めた。家内は
「クーちゃん、こんな事になるんだったら、もっと早くお家に入れて上げれば良かったわね」
クーに語り掛ける家内の目は、真に母の目であった。
この夜クーは、ソファーの上に置かれた、僕の靴の入ってあった箱に、洗い晒しのタオルを敷いた特製ベッドで眠った。
翌朝4時、僕は何時ものように目覚め、居間の電気を点けるとクーも起き出し、ソファーの上で猫体操で体を伸ばし、僕の居るパソコンの前に来た。インターネットを見ながら、クーを撫ぜると喉の辺りから、ゴロゴロと言う音が聞こえて来た。僕は不安になった。この子病気ではないかと。会社に行き、猫と暮らす女性に事の次第を話すと大笑いされたのだ。猫は嬉しい時喉を鳴らす事さえ知らなかったのである。この日は落ち着いて仕事を進め、前日の遅れを取り戻した。
帰宅し玄関を入ると、家内と一緒にクーも出迎えてくれて「ミャー」と一言。僕はクーを抱き上げ「只今。クー良い子してた」と。僕が帰宅して間もなく、若いカップルが大きな荷物を手に帰って来た。それには猫のトイレ、食器等が入っていた。そして知子からは、小さな鈴の付いた赤い首輪がプレゼントされたのだ。厳つい顔の息子の優しい心遣いに、思わず目が暑くなった。息子からのプレゼントされたこのトイレは、5年たった今も、居間に置いてココが使っている。