関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

CAP講習会に参加しました~子どもの安全対策~

2007年08月07日 | 子育て・教育

6日(月)午前、市内の公民館でおこなわれた、「CAP」という子どもの安全対策のための学習会に参加しました。
 CAPとは、前に入手した「CAP庄内」作成のパンフレットによると、「Child Assault Prevention(子どもへの暴力防止)の頭文字です。わかりやすい人権概念をもとに、子どもたちが、いじめ・誘拐・連れ去り・痴漢・虐待・性暴力といったさまざまな暴力に対して何ができるかを、子ども・教職員・地域の人々に伝える教育プログラム」としてアメリカで開発されたとされ、全国160グループ、約2200人(06年11月現在)のスペシャリストが「ワークショップ(参加型学習)」の形のプログラムを実施しているようです。

 ワークショップは、対象に応じて子ども(就学前・小学生・中高生・児童養護施設それぞれ)、大人(教職員・保護者及び地域の人)に分けられています。
 私が今回参加したのは、小学校の教職員向けのもので、教育委員会に市内各小中学校の実施予定を聞き、私の都合の良い日におこなわれる学校に頼んで見学させてもらったものです。

 私は、06年3月議会でCAPに関わった質問をおこなっていますが、今回その一部を実際に見学してみて、「How  to」ではなく、権利とは何か、暴力とは何かといった大本のところから子どもと大人の身につけていくことを目的としているようで、有意義なものと感じました。
 ただあくまで、CAPの内容に子どもの安全対策上、有意義なものがあるということであり、CAPの組織と運動の全体については、理解しておりませんので是非を述べることはできません。
 今後も、CAPも含めて、すべての児童・生徒に対する安全教育を求めていきたいと考えています。

なお、議会での質問の要旨は以下のようなものです。
「昨年度から始まった本市の児童生徒総合安全対策推進事業の2年目の計画として予算が182万円含まれているが、これでは大変不足しているのではないか。
 CAPプログラムについては、昨年9月の議会で当時の教育長が『子供たち一人ひとりに、緊急の場合即座に判断し、行動する力を身につけさせようとする生きた実践的プログラムである。また、一方では子ども一人ひとりに自分自身の大切さに気づかせ、その結果として他人の権利を再認識するということによって、思いやりの心を育成することにつながるもの』という見解を示している。
 私もそういう子供の社会性を発達させる方向、大人と地域社会への信頼を育てながら、かつ参加体験型で有効性の高い取り組みを進めるということについては賛成。教育委員会としては、CAPプログラム
をそういうものと認識をして普及を図るということだと思うが、予算では小中学校51校の半分、26校で1学級ずつ実施、平成19年度残り半分の学校でやはり1学級ずつ実施というふうに聞いた。その先はどうするつもりなのか。必要なものであればすべての児童生徒に、全学校、全学級で実施すべきであると考えるがどうか」

この質問に対する教育長の答弁は、
「子供への暴力防止という表現の頭文字のCAPプログラムは知的所有権があり、それをまねたりはできない。専門家あるいは認定受けた方がしなければならない。(中略)18年度では26校実施を予定。(中略)19年度に残りの学校を実施して、段階的に小中学校全部実施と考えている。子供と、教師と親に対するプログラムがあるので、一挙に全部行うようにという提案だが、2年間かけてやらざるを得ない。」

そこで私は、次のように述べています。
「答弁のとおり、保護者と先生と子供と、それぞれが受けるプログラム。親と保護者は集団的な講義もあるが、子供は1クラスずつということで、『今年半分の学校、来年半分の学校』といっても、1学級だけということになってしまう。大変不十分。所有権があるということだから、CAPの普及を契機にして、そのことも参考にした鶴岡市の安全教育というものをすべての学校のすべての学級で実施をするという方向で検討すべき。現時点ではCAPが有効だと考えるなら、必要な予算を組むべき。」


台風の余波で揺れる枝豆畑