関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

不戦の誓い~終戦記念日にあたって~

2007年08月16日 | 平和と民主主義・外交

 今日は、62回目の終戦記念日、毎年恒例の街頭宣伝をおこないました。
 訴えたことは以下のようなものです。

 日本の侵略戦争によって、二千万人と言われるアジアの人々の命を奪い、日本国民自身も310万人が命を落としました。県内でも20万人が戦争に動員され、内33000人が戦死しました。
 女性、子ども、お年寄りも、食料から衣料、燃料、日用雑貨に至るまで配給制の非常に厳しい窮乏生活を強いられたと言
います。
 その悲惨な体験をしっかりと受け継ぐこと、過ちを過ちとして直視することが、再び同じ間違いを犯さないために必要なことです。
 今日、多くの市民がそのことを誓い合う日となることを心から願います。

 昨年発足した安倍内閣は、「戦後レジームからの脱却」をスローガンに、教基法改悪とそれに続く教育関連三法改悪、憲法改悪のための手続き法、防衛省法などなどの悪法を、手法の面でも数の力で強行に継ぐ強行という最悪のやり方で進めてきました。
 戦後レジームからの脱却とは、憲法九条を放棄し、世界中でアメリカと一緒に戦争ができる国にすること、憲法に基づいて拡大してきた国民の権利を否定し、社会保障解体と庶民増税、大企業の飽くなき利潤追求を最優先にする経済・社会体制づくり=戦後築かれてきた平和と民主主義のレジーム(枠組み)を覆すことに他なりません。
 
 こういう政治に厳しい審判が下ったのが先の参議院選挙でした。
 安倍首相は、「基本路線は国民の理解を得ている」などと強弁して政権に居座っていますが、この市政に「納得できない」国民が74%、「戦後レジームからの脱却に共感できない」が51%、「憲法改正に共感できない」が62%です。今や、国民の声がまったくわからない「KY内閣」とさえ言われています。

 自衛隊の海外派兵に賛成する方は、「国際貢献が必要だ」と考える方が多いようです。
 自分の国のことだけではなく、世界の平和と安定に貢献していくことは実に大事なことであり、国際貢献の必要性を理解する見識には私は大いに敬意を表します。
 しかし、自衛隊の派兵が世界の人々のお役に立つのかということを考えなければなりません。
 イラクに派兵された自衛隊の活動には、昨年陸上自衛隊が撤収するまでで約743億円の税金が使われたとされますが、当初の目的と言われていた「人道復興支援」(道路や橋をつくるとか、医療とか)に使われたお金はわずか4%で、後は「駐留経費」=「自衛隊が居る」ことに費やされたといいます。(朝日新聞)
 現在残されている航空自衛隊の仕事は、米軍の兵隊や武器・弾薬を輸送することです。「武装勢力掃討」などと言いながら、「動くものすべてに発砲する」と言われる米侵略軍の住民虐殺を直接支えているのです。
 政府・与党などが主張する「国際貢献」の実態はこういうものなのです。

 「国際貢献」というものを考えた時に私は、ある日本人医師のことを思い浮かべます。
 アフガニスタンで20年以上に渡って、医療活動にとどまらない、巨大な住民支援活動をおこなってきた中村哲という先生です。
 この方は、1984年にある縁でアフガニスタンに派遣されたことをきっかけに、医療活動を開始し、今では1つの病院と4つの診療所で年間15万人の診療をおこなうのみならず、現地の人々とともに一千を超える井戸を掘って25万人に水を提供、現在は農村社会の自立をめざして灌漑等も含む包括的なプロジェクトを推進していると言います。
 この先生と、共に活動するペシャワール会という団体は、03年には「アジアのノーベル賞」と言われるマグサイサイ賞をも受賞しました。
 受賞理由の中では、「政治、宗教、民族を 越えた相互依存を実践」「人類にとってこれこそが平和への鍵だと中村医師は信じている。」とされ、現地の人々のみならず、アフガンの時々の支配勢力からも厚い信頼を得ていることが述べられています。(以上、ペシャワール会のHPを参照しました)

 アメリカによるアフガン攻撃がおこなわれるまで、ほとんどの日本人が場所も知らなかった遙かな地で、数十万に及ぶ現地の人々の命を守るために身を粉にして活動し、日本人として大きな信頼をも得てきたこの方々の活動には、「国際貢献」などという在り来たりの言葉で表現することすら申し訳なく思われるほどです。
 「国際貢献」と言えば、アメリカに言われたこと、近年では軍事的なことばかりを持ち出して来る政府・与党は、恐らくはもっと存在するであろう、心ある日本人の国際的活動を刮目して見るべきです

 平和の問題では、市政も問われています。
 鶴岡市は、平和都市宣言を上げている市として毎年夏の時期におこなってきた平和都市宣言事業のわずか百万円の予算を「行政改革」などと言って廃止してしまいました。それも戦後60年の節目の年にです。
 また議会でも、今年6月に市民から提出された「『従軍慰安婦』問題の真の解決を求める請願」が、新政、黎明公明の反対によって不採択にされています。
 平和の問題について、市民の願いがどこにあるのか、もっともっと明確にしていかなければなりません。

 鶴岡でも急速に国際化が進む中で、アジアを始めとする世界の人々と共に考え・働くことのできる人間を育てていくことが求められています。
 そういう未来を考えた時にも、戦争と平和の問題でも真実を伝えていくことの大切さが強く実感されます。私もこれからもそのことのために頑張って行きたい、今日は決意を新たにしました。

 
 大体以上のような趣旨ですが、頭の中では整理しているのですが、いざ街頭で話すとなると、あっちに飛んだり、こっちを落としたり、書いているほど立派なものにはなりません。
 しかし、精一杯心を込めて訴えました。外に出るのも憚られるような日にネクタイつけて日なたでやる訳ですので、汗ダラダラで、温和しい方なら「何事か」とギョッとされたかも知れませんが、耳を傾けてくれ、笑顔で会釈して下さる方も沢山あって、手応えのある街頭宣伝でした。
 夜のビールも殊更旨いものとなりました。(最近この絵が多いです)


タイムカプセル開封式

2007年08月12日 | 子育て・教育

 11日(土)朝暘第一小学校で、「学校創立百周年記念事業『タイムカプセル開封式』」がおこなわれ、来賓として参加させて頂きました。

 これは、今年の百周年事業の一環として、丁度30年前、「創立70周年」の年の卒業生が埋設したタイムカプセルを掘り出し、開封するというものです。
 大変暑い日となり、開封式に先立つアトラクションとしておこなわれた、5年生による「お話しと音楽のつどい」から、出演者、出席者(主に30年前の卒業生と当時のPTA役員の方々)とも汗だくとなりました。
 
タイムカプセル   掘り出しました

 引き続いておこなわれた開封式では、掘り出されたタイムカプセルから、次々と当時の思い出の品々が搬出される度に、歓声が上がり、自分が書いた絵や作文などを手にとって見入り、語り合う、大変盛り上がった会となりました。
 
     
思い出の品々が・・  校長先生が目録を掲げました

 来賓としてはちょっと不謹慎な感じもしますが、余りに楽しく、興味深い会だったので、その模様を撮影してしまいました。

 ちなみに、私たちは今年「卒業35周年」でしたので、翌日12日に同窓会をおこない、30周年にも負けないような大宴会を演じました。

 

 


赤川花火大会

2007年08月11日 | よろず

 10日(金)におこなわれた第17回赤川花火大会を自宅前の苗津川の土手から眺めました。
 思い起こせば第1回から欠かさず楽しんで来ましたが、子どもらが大きくなるにつれて、「家族で観るもの」から、「友達と観るもの」に変わってきて、長女が抜け、二女も抜け、今年は小学生の長男と両親と4人で眺めることになりました。近年まで羽黒橋の辺りまで出かけていって大きく空を仰いでいたものが、今では1kmも離れた土手の上で寝そべっての鑑賞です。

 更に、半分終わったあたりで妻が長い日勤の仕事を終えて帰宅したので、私も家族を離れて数十メートル移動し、町内の皆さんのグループに合流してしまいました。

 
 見回せば、市水道部付近から苗津川の両岸に様々なグループが思い思いの格好で観覧しています。 今年の花火は3千発ということでしたが、まだ明るい内から市内全体が花火大会に向けて動いていて、帰省した方々を含めて、夏の鶴岡に欠かせない風物詩という感じがしました。
 大会を準備された関係者の方々のご苦労に感謝申し上げます。
 
 ただ、いつから始まったのか「枡席」ということで2万円からのお金を払った人にだけ特別席が設けられるという仕組みは残念に思っています。
 どうしても、年々増えている「そういうお金を払え無い人(特に子どもですね)」の気持ちを考えてしまいます。
  「苦肉の策」ということだろうとお察しはしますが、この行事の目的は何かという点から、検討して頂けないものかなと思っています。

「交流」しながらの撮影なので、ちょっと美しくありません。


6月豪雨災害で復旧工事~臨時議会で可決~

2007年08月09日 | 市政全般
 7日(火)、鶴岡市議会臨時議会が開かれ、6月26日に発生した集中豪雨被害復旧のための補正予算と、櫛引・朝日地区の情報通信基盤整備事業工事請負契約の2件の議案が審議され、いずれも全会一致で可決されました。
 災害復旧事業の概要は以下のようなものです。
 ☆田、用水路等の農地・農業用施設 7281万4千円 (旧鶴岡24ヶ所77万7千円、温海52ヶ所7203万7千円)
 ☆林道等林業施設 1億4148万4千円(旧鶴岡20ヶ所859万1千円、朝日11ヶ所1716万9千円、温海18ヶ所1億1572万4千円)
 ☆市道、河川等公共土木施設 1億4860万円(旧鶴岡19ヶ所1億2610万円、温海6ヶ所2250万円) 
 ☆国・県の補助のある上記事業以外の市単独での小規模災害復旧事業2120万2千円(旧鶴岡25ヶ所1270万2千円、温海27ヶ所850万円)  

 今回は旧鶴岡、温海地区が中心でしたが、一旦大雨が降ると、朝日地区、温海地区などで容易に被害が発生します。広い中山間地を抱える新鶴岡市の大きな課題の一つです。

加茂港の夕暮れ

高野孟氏のお話を聞きました~県市議会議員研修会~

2007年08月08日 | 活動報告

 8日(水)、山形市のビッグウイングでおこなわれた山形県市議会議長会主催の研修会(県内13市の市議会議員が対象)に参加し、ジャーナリストの高野孟氏(「インサイダー」編集長、「サンデープロジェクト」のコメンテーターとして知られています)の講演を聞いてきました。
 お話しの内容は概略以下のようなものでした。(言い回しなど若干違うところもあるかも知れません。文責は私にあります)。



 安倍政権の参院選敗北の要因
 1)自民党そのものの「賞味期限切れ」
  ☆小泉内閣の登場自体がマジックであり、「最後の切り札」であった。本来は総裁になれる訳も無い人・奇人変人が、「自民党をぶっ壊す」と禁じ手を使い、「抵抗勢力」との戦いを演出して政権を運営した。その時点で、「もう一枚」は無いことはわかっていた。
  ☆安倍政権が満場一致で誕生したのは、自民党の無気力状態から。求心力は最初から無かった。しかも、郵政民営化反対勢力を復党させて、古い自民党の姿を見せた。
  ☆自民党が第一党の座を譲るのは55年以来、自民党低落が一段と進んだ。
 
 2)自民党の支持基盤が崩れ、自公協力でも支えられない限界に達した。
  ☆特定郵便局長会、医師会、農協など、全国的な支持基盤が、小泉改革で崩れた。これまでは、一小選挙区で2~3万票と言われる公明党の協力で辛うじて議席を維持してきたが、逆風と投票率上昇で効果が無くなった。
  ☆公明党が13人の現職の内4人を落としたのは象徴的。これまで自民党の協力によって「中政党」の立場を守ってきたが、その効果が無くなれば小政党に転落する。
  ☆小選挙区制は、二大政党に票が集まる仕組み。

 3)安倍首相本人のキャラクター
  ☆決断力が無く、何の問題でも、中々決められなくてグズグズして、最後にバタバタする。「グズグズ、バタバタ」を繰り返してきた。
  ☆首相候補として売り出した北朝鮮問題でも、外交というものがわかっていないことを明らかにした。拉致被害者を一時帰国のまま「帰さない」という判断は、政治家がやるべきことではない。今、日本は六カ国協議の枠組みができ、北朝鮮の核問題というアメリカにとっての深刻な問題の解決が図られようとしている時に、「拉致、拉致」と主張するだけでお荷物になっている。元々北朝鮮が拉致問題で謝罪してきたのは、北の資源開発への日本の協力を求めて来た。それにも応えられなかった。
  ☆結局、安倍晋三という政治家は底が浅い、「一重底」だ。年金も、政治と金も、続投宣言も皆そう。開票結果が確定しない内に続投宣言をしたことで、政権にしがみつく人として回復しがたいイメージダウンを受けた。

 今後の見通しは、
  ☆安倍退陣論も公然と主張されているが、派閥会長クラスは「内閣改造を見てから」。今、辞められても後が困る。安倍政権の流れに乗っていない福田も有力。
   ともかく辞めるタイミングを逃したので、行くところまで言って倒れる=玉砕で行くしか無い。
  ☆今後、民主党は参議院に法案を出して攻めてくる。自民党は受け身になる。衆議院を通過させても参議院で棚晒しすることもできる。安倍政権は最長でも来年6月まで一年間。
  ☆解散総選挙となった時、公明党がどうするか(自民党についたままかどうか)計算できない。
  ☆これからは、二大政党がビジョンを打ち出し、国民の前で代表同士が何時間も討論する時代。
  ☆国内政策の大きな柱は地方分権
   例えば、PHP研究所が出した「日本再編計画」では、「自治体を272に、中央省庁を5つに、国家公務員5割削減、税収の8割を自治体に」と打ち出した。
  ☆二大政党による政権交代で政治は良くなる。


  私の感想は、
  1)安倍・自公政権敗北の要因については、ほとんど賛成。
  2)「二大政党による政権交代で政治が良くなっていく」という主張には反対。従って、自民・民主・公明の動きによる今後の予測には、あまり意味は無し。


   参議院選挙で自公に歴史的大敗を味あわせた国民の審判は、大きく評価しますが、この先、日米軍事同盟中心の改憲路線、財界中心の社会保障解体・増税路線、こういう政治の大本を変えないでの政権交代があっても、政治は良くならないことも見通せます。
   私自身の選挙の取り組みの感想としても、「民主党ではダメなのはわかっているが、今回は民主に」「共産党の主張は賛成、だが今回はごめんしてくれ」という声を沢山頂きましたので、多くの国民もその辺はわかっているのではないかと感じました。

   それにしても、参加者の大半を占める保守系議員の皆さんにとっては、頭から冷水を浴びせられるような気持ちだったかと思います。「何であんなヤツ呼んだ!」とお怒りになったか、それとも、「勉強になった」と受け止められたか、顔色をうかがってしまいました。

   
  


 
 
 


CAP講習会に参加しました~子どもの安全対策~

2007年08月07日 | 子育て・教育

6日(月)午前、市内の公民館でおこなわれた、「CAP」という子どもの安全対策のための学習会に参加しました。
 CAPとは、前に入手した「CAP庄内」作成のパンフレットによると、「Child Assault Prevention(子どもへの暴力防止)の頭文字です。わかりやすい人権概念をもとに、子どもたちが、いじめ・誘拐・連れ去り・痴漢・虐待・性暴力といったさまざまな暴力に対して何ができるかを、子ども・教職員・地域の人々に伝える教育プログラム」としてアメリカで開発されたとされ、全国160グループ、約2200人(06年11月現在)のスペシャリストが「ワークショップ(参加型学習)」の形のプログラムを実施しているようです。

 ワークショップは、対象に応じて子ども(就学前・小学生・中高生・児童養護施設それぞれ)、大人(教職員・保護者及び地域の人)に分けられています。
 私が今回参加したのは、小学校の教職員向けのもので、教育委員会に市内各小中学校の実施予定を聞き、私の都合の良い日におこなわれる学校に頼んで見学させてもらったものです。

 私は、06年3月議会でCAPに関わった質問をおこなっていますが、今回その一部を実際に見学してみて、「How  to」ではなく、権利とは何か、暴力とは何かといった大本のところから子どもと大人の身につけていくことを目的としているようで、有意義なものと感じました。
 ただあくまで、CAPの内容に子どもの安全対策上、有意義なものがあるということであり、CAPの組織と運動の全体については、理解しておりませんので是非を述べることはできません。
 今後も、CAPも含めて、すべての児童・生徒に対する安全教育を求めていきたいと考えています。

なお、議会での質問の要旨は以下のようなものです。
「昨年度から始まった本市の児童生徒総合安全対策推進事業の2年目の計画として予算が182万円含まれているが、これでは大変不足しているのではないか。
 CAPプログラムについては、昨年9月の議会で当時の教育長が『子供たち一人ひとりに、緊急の場合即座に判断し、行動する力を身につけさせようとする生きた実践的プログラムである。また、一方では子ども一人ひとりに自分自身の大切さに気づかせ、その結果として他人の権利を再認識するということによって、思いやりの心を育成することにつながるもの』という見解を示している。
 私もそういう子供の社会性を発達させる方向、大人と地域社会への信頼を育てながら、かつ参加体験型で有効性の高い取り組みを進めるということについては賛成。教育委員会としては、CAPプログラム
をそういうものと認識をして普及を図るということだと思うが、予算では小中学校51校の半分、26校で1学級ずつ実施、平成19年度残り半分の学校でやはり1学級ずつ実施というふうに聞いた。その先はどうするつもりなのか。必要なものであればすべての児童生徒に、全学校、全学級で実施すべきであると考えるがどうか」

この質問に対する教育長の答弁は、
「子供への暴力防止という表現の頭文字のCAPプログラムは知的所有権があり、それをまねたりはできない。専門家あるいは認定受けた方がしなければならない。(中略)18年度では26校実施を予定。(中略)19年度に残りの学校を実施して、段階的に小中学校全部実施と考えている。子供と、教師と親に対するプログラムがあるので、一挙に全部行うようにという提案だが、2年間かけてやらざるを得ない。」

そこで私は、次のように述べています。
「答弁のとおり、保護者と先生と子供と、それぞれが受けるプログラム。親と保護者は集団的な講義もあるが、子供は1クラスずつということで、『今年半分の学校、来年半分の学校』といっても、1学級だけということになってしまう。大変不十分。所有権があるということだから、CAPの普及を契機にして、そのことも参考にした鶴岡市の安全教育というものをすべての学校のすべての学級で実施をするという方向で検討すべき。現時点ではCAPが有効だと考えるなら、必要な予算を組むべき。」


台風の余波で揺れる枝豆畑




 


 


 

 

 

 

 

 

 

 

 


いいですね、町内会夏祭り

2007年08月06日 | 市政全般
 4日(土)5日(日)は、各町内会の夏祭りに参加しました。
 私の地元の第一小学校区には11の町内会がありますが、古い町では旧町内会単位(約20)で夏祭りをおこなっているところもあります。
 例年、7月の最終土日か8月の第一土日におこなっていますが、今年は参議院選挙があったために、昨日と今日に集中したようです。


日曜日は好天でした

 会場は、各町の公園・会館、学区コミセンなどですが、立派な舞台を設営するところもあり、飲食物の出店が並び、カラオケ大会などがおこなわれ、どこも老若男女が集まって大変な賑わいです。
 全町におじゃましたいところですが、余りわずかな時間では却って失礼と思い、ご招待頂いた町などいくつかの町に伺いました。

 近年は、若い世代の減少で開催できない町も出てきているようですが、地域の人が総出でつくりあげる大切な行事として、続けられることを心から願います。

  




特別支援教育講演会を聞いて~期待と不安~

2007年08月03日 | 子育て・教育

 今日、櫛引公民科のホールでおこなわれた「特別支援教育講演会」に参加しました。これは、市教育委員会主催で、小中学校教員を始めとした現場の関係者を対象にしたものです。
 議員である私は本来対象外であり、当然案内もありませんでしたが、開催の情報を聞きつけて教育委員会にお願いして聴講させてもらいました。
 「子どもらのためにプラスになることなら」と、快諾してくれた担当の方には心から感謝します。

 講師は、鶴岡市がアドバイザーを依頼している、山形大学地域教育文化学部特別支援教育教室教授の三浦光哉氏です。

若い先生でしたが、全国的にも大変著名な方のようです。

 
 特別支援教育とは、一口で言うと、
 1)これまで障害児は障害の種別と程度によって、障害児学校や通常の学校の障害児学級・通級教室などで学んできた。
 2)LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、高機能自閉症(知能面の遅れをともなわない自閉症)の子どもたちなど、いわゆる「軽度発達障害」の子どもたちには、特別な教育制度はなかった
 3)そこで文部科学省は、軽度発達障害の子どもたちに対応する教育を「特別支援教育」として実施する方向を打ち出し、2006年6月の国会で学校教育法を一部改正、今年4月から正式に開始した。
 概略以上のようなもののようです。

三浦先生作成の図表です

 全児童生徒の6%程度いると言われながら、その多くが通常学級に在籍しているLD、ADHD、高機能自閉症の子どもたちに、その障害に応じた支援がおこなわれることは、大変重要なことです。むしろこれまで放置されてきたことが問われています。

 鶴岡市では、早くから三浦教授の指導を仰ぎながら特別支援教育の準備を進めてきました。この間の取り組みを踏まえて、今年4月には今年度から3年間の「基本計画」を作成し、将来ビジョンを打ち出すに至っている市の到達点を三浦教授は、「東北では仙台市のみであり、全国トップレベル」と評していました。
 また、先生のお話しは、膨大な知識と実践に基づくものであろうことが配布された資料からも容易に推測されましたが、そのポイントを示すとともに、「シート作成」という具体的な体験をさせるものであり、「現場でやらなければならないこと」を直に伝える実践的なもののように感じられました。
 シロウトの私には、今学校に何が提起されているのか、その一端を伺い知ることができて、大変貴重な学習となりました。

 しかし同時に、文科省が特別支援教育を打ち出しながら、それに見合った教職員の配置などの条件整備をほとんどしていないということについての懸念も改めて感じました。
 今でさえ超多忙な先生方に、これ以上の新たな取り組みを求めるのでは、何よりも子どもたちの負担を拡大することになるのではないかと心配せざるを得ませんでした。

 地域の関係者の方々のご奮闘に深く敬意を表するとともに、それに応える条件整備を求めていくことが私の仕事として重要であることも実感しました。

先日見かけたヤマユリです


正直ガッカリ・だが展望は確か~参院選結果について~

2007年08月01日 | 政治全般

 参院選挙で安倍自公政権に国民の大変厳しい審判が下されました。
 自民党は過去最低水準の歴史的大敗、公明党も議席を減らし、非改選議席とあわせても参議院で過半数を下回ることになりました。
 日本共産党は比例代表で1議席減となりましたが、得票数では前回、前々回を上回る440万を超す支持を得て、3議席を獲得しました。選挙区では議席獲得はできませんでしたが、東京・大阪・京都などで得票を伸ばしました。
 私自身は、市議会議員になってから、県議選に続く2度目の選挙として、日本共産党支持者の皆さん、友人・知人など多くの人と対話し、選挙カーなどでの街頭宣伝にも取り組んできました。活動の中で日本共産党を支持し、私を激励して下さった皆さんに、心から感謝申し上げます。

 旧藤島:竹原田で見つけたオモシロかかし

 選挙結果に対する私の考えを述べる前に、選挙についての様々な論評の中で、私が共感したものをいくつか挙げておきます。(それぞれの論者の主張すべてに賛成している訳ではありません)
 1)共同通信配信の「識者座談会 参院選と日本の進路」(山形新聞から)
 ~選挙結果の感想~
  「自民党の最後のとりでである農業、中小企業が大きく崩れ始めたと感じた。自民党が終わりに近づいた印象だ」田中秀征氏(福山大学客員教授。元衆議院議員。細川内閣の首相特別補佐官)
  「小泉政治が神話だったことがはっきりして
ホッとしている。6年振りに溜飲が下がった。『安倍』という名の『小泉』が負けた」高橋伸彰氏(立命館大学教授)
 ~民主党勝利の原因は自民党の自滅か~
  「敵失。どっちも嫌だという人が一番多かったのでは。赤城徳彦農相の問題が出てきて、こっちの方がましという貧しい選択だった」大宅映子氏(評論家)
  「自民党から後ずさりしていったら、民主党の敷地に入っていたようなもの。民主党への期待ではなく、自民党プラス霞ヶ関への不信感が大きかった」田中氏
  「努力した者は報われるという小泉改革のフレーズがうそで、実は競争に勝った者は報われるということを国民が見抜いたからだ」高橋氏
  2)朝日新聞7月31日付「座談会 参議院選挙を振り返る」
  ~(自公)大敗の理由~
  「最終的に安倍首相を信用するかしないかという選挙だった」御厨貴氏(東京大学教授)
  「05年の郵政総選挙のときに自民党を勝たせた選択が正しかったのかどうかについて国民が関心を持続させ、この2年、政治を割合冷静に見てきたのではないか。大臣の言動や政治とカネの問題、談合問題、今度の自身における原発の安全性に対する不透明さなどが、現政権および官僚制度の行き詰まりとして国民の目に映った」渡辺正太郎氏(りそなホールディングス取締役。経済同友会終身幹事)
 3)8月5日付「しんぶん赤旗日曜版」
  「創価学会にもいよいよ自民党を支える力はなくなってきた。・・自公政治への怒りから民主党に票が大きく流れました。民主党は参院の単独過半数を手にしたわけではありません。他党との共同が不可欠です。日本共産党には、政治転換の世論づくりをつうじて、民主党に小さくない影響を与える役割を期待したい」石川康宏氏(神戸女学院大学教授)

 

~再び私の意見~
 私は、今回の結果は、個々の閣僚の失敗の問題にとどまらず、小泉内閣から安倍内閣に受け継がれた自公政治の根本に対する審判と考えます。
 日本共産党は、年金問題、医療・介護・福祉など社会保障の問題、庶民増税と大企業減税の逆立ち税制の問題、憲法と平和の問題などなど、国民が関心を持つどの問題でも、自公政権の政策を根本的に切り替える対案を示してたたかいました。
 その活動は、国民が巨大な怒りの審判を下すまでの世論を形成していく上で、間違いなく大きな役割を果たしてきたものと思います
 
 実際、私自身も街頭での訴えでも、有権者との個別の対話でも、日本共産党の主張と政策に対する共感、党の役割に対する大きな期待をヒシヒシと感じてきました。それを得票と議席の前進に結びつけることができなかったことは、主体的力量がまだ不足していると言うことだと思います。
 安倍自公政権に対する怒りが余りにも大きいがために、それが民主党への投票に一気に集中する流れがつくられ、それを乗り越えるまでの組織力量が無かったということです。
 
 しかし、民主党が自公政権に変わる政治の担い手として認められたということではありません。
 民主党は、税制、社会保障、外交、教育など多くの重要な問題で、自民党と基本的に同じ立場に立つ政党であり、国民が求める政治の根本的転換の方向を示すことはできません。



 従って、今回の選挙結果が示すものは、
 自公政治が終焉に向かって大きく進み、政治の転換に向かう大きな一歩が踏み出されたこと
 同時に、転換の方向は示されておらず、その方向をめぐる大きなたたかいの開始が告げられたこと、と言えるのではないかと思います。

 衆議院総選挙がいつになるのか分かりませんが、次のたたかいでは、多くの国民の皆さんのご期待に応えて前進を勝ち取ることができるよう、私もそのたたかいに貢献できるように、今から倦まずたゆまず努力していきたいと思います。