飄(つむじ風)

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アル・ゴアの『不都合な真実』の不都合な真相

2007-10-15 16:31:33 | ニュース

オルタナティブ通信(2007年01月27日)より転載
http://alternativereport1.seesaa.net/article/49600162.html

原題:ゴア元副大統領の映画「不都合な真実」の不都合な真相

<1. ユーゴスラビア紛争において空爆を実行し、セルビア人を始め多数の人間を虐殺した米国、その空爆にゴーサインを出したのがゴアである。

2. クリントン大統領がモニカ・ルインスキーとの不倫で非難されていた時に、世論の注意を誤魔化すためイラクにトマホーク・ミサイルを撃ち込み、罪の無いイラク人を虐殺したのがゴアである。
環境保護等の人道主義に目覚めた?はずのゴアはイラク、ボスニアで自分が殺した人々に謝罪も賠償も救済活動も行っていない。

3. オクシデンタル石油(反メジャー)の経営者として、長年地球温暖化を大々的に推進してきたのがゴアである。

4. ゴアは2代目議員であり、先代のゴアは米国上院、下院原子力発電開発委員会の中心メンバーとして、核兵器開発と原子力発電を強力に推進してきた。
その時も、ゴア議員は火力発電による地球温暖化防止のために、原子力発電を推進すべきだとキャンペーンを行った。オクシデンタルは、ロシアでウラン鉱山開発も手がけている。

5. 現在、原油価格が急騰し、火力発電は採算が合わなくなり、米国では原子力発電所建設ラッシュである。地球温暖化問題のクローズアップは原子力発電・ウラン業界には販売促進活動となる。

6. ルインスキー事件で、民主党クリントン、ゴアを政権から追い出した共和党のオイル・メジャーに対し、クリントン・ゴア政権は「ルインスキーとは不適切な関係」であったと謝罪させられた。
現在の石油=地球温暖化のキャンペーンでは、ルインスキーとの「不適切な関係」を暴露したオイル・メジャーへの反撃として、「不都合な真実」という表現が反撃として用いられている。

7. 次期大統領選挙では民主党ヒラリー・クリントンが優勢であり、共和党への反撃のチャンスが民主党に巡ってきた。

8. 民主党の有力シンクタンクであるワールドウォッチ研究所は、環境保護問題を専門とするシンクタンクであり、民主党の選挙キャンペーンとしてしばしば環境保護問題を宣伝に使う。

9. ゴアの活動資金は、国際鉱物資源マフィア=暴力団のマーク・リッチから出ている。リッチは石油もウランも、太陽光発電装置や風力発電装置に使用するレアメタルも販売している。生産がピークに達した石油は利益源としては限界であり、原発や環境エネルギー開発に国際鉱物資源マフィア=暴力団は利益源を求め始めている。
リッチはチェイニーの資金源でもあり、民主党も共和党も「同じ穴のムジナ」である。

10. 戦車等の軍事製品は金属の塊であり、その生産には莫大な石油を使う。
またエネルギー消費の圧倒的部分を占める工業用エネルギーの使用削減には、金属(その精錬に莫大な石油を使う)の塊である自動車の生産等の停止あるいは大幅削減が必要であり、また軍事生産の全面停止が必要であるが、ゴアにはそうした根本的解決策の提示が無い。
そのような政策提案をもし行えば、ゴアは米国の軍産複合体に即座に暗殺されるであろう。環境問題は家庭でのリサイクル等の次元では解決しない。ゴアはインチキである。>