飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

岩井俊二監督ドキュメンタリー「friends after 3.11」

2011-10-04 16:35:01 | ブログ

3.11から多くが変貌した!!
いや、変貌の途中かも知れない・・・・・
少なくとも一部の人の意識は完全に変わっている。
いずれ、地鳴りと共に大きく変貌を遂げるか?!


 何とも大きな変化だ。この変化に多くの人々は気が付いてはいないだろうが、やがて、じわりとじわりとその兆候が顕れて来るであろう。


 大きな船は転回するのに時間が掛かる。


 特に、既成の政府・メディア・企業の多くはその変化に対応しているようには見えない。その影響下にいる多くの人々もそうだ。何事もなかったかのような思いで日々の暮らしが行われている。

Enn1110031551011p1

<引退??>


 動画に出てくる『城南信用金庫』等は、例外だろう。推察するに現理事長は、希なる気付きの人だ。


 何故か? 想定外の変貌だからである。何が想定外かと言えば、地震も大津波も想定外かも知れないが、最も大きい想定外は、『原発シンドローム』であろう。


 地震も大津波も、近時、希に見る巨大激甚大災害であったことは間違いないが、歴史的には想定外ではない。原発シンドローム』は質が違う。これも実は前記がそうであるように、想定外とは言えないかも知れないが、これまで洗脳されてきた事実と現在も又多く隠されているという意味で、『想定外』の事件である。

 隠されたと言っても、真実は漏れる。隠しおおせる訳ではない。


 それがじわりじわりと全貌を現していく。このショックは大きい。ボディーブローのように社会に打撃を与えつつある。その事は、知らないまでも深層心理の中で、ほとんどの人が重く受け止めている。だって、今も休み無く放射能は出続けているからだ。

Photo


 今必死に隠しているのは、一部の利権既得権グループであるが、その取り巻きは日々タガが弛んで来ている。金も権力もやがては潰(つい)える。諸行は無常である。


 それでも彼らは必死であるから、しばらくしがみついて離さないだろうが、その影響力を次第に失っていくだろう。何故なら、災害が人の区別をしないと同じで、放射能も区別をしないからである。既得権で情報を先に知って、一時避難を優先したそれらの人々も、確実に原発シンドローム』は巻き込んでいくからだ。


 最後は如何に責任逃れに終始する他はない。


 その事を早く気付く必要があろう。その事を如実に気付かせるドキュメンタリーが下載の動画だ。


 長いが視聴する価値はある。人は誰しもこの変貌から逃げることは出来ない。気付かない人は、気付きを、隠している人はもうこの辺りで観念して、さらけ出すしかないのだ。


 自分一人、あるいはある集団一つ、逃げおおせることは出来ない。一丸となって取り組む以外に方法があろうか? 放射能は今も未曾有の奔流を続けているのである。



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1-3 岩井俊二監督ドキュメンタリー「friends after... 投稿者 gomizeromirai

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2-3 岩井俊二監督ドキュメンタリー「friends after... 投稿者 gomizeromirai

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3-3  岩井俊二監督ドキュメンタリー「friends after... 投稿者 gomizeromirai

【転載開始】=====(文字おこし、ここから)

岩井俊二「はい。じゃあよろしくお願いします」

小出裕章「はい」

松田美由紀「先生の……」

小出「ちょっと。その先生ってのやめません?」

松田「あっ。えーと(笑)。」

岩井「なんておよび……」

松田「なんて、なんて」

小出「小出で結構ですから」

松田「小出さん」

岩井「小出とは呼べない。小出さん」

松田「(笑)」

小出「小出さんでも小出でもなんでも結構」

松田「私。すっごくお会いしたかったです。すっごくお会いしたかった」

小出「はい」

松田「で、先生のYouTubeとか」

小出「またいってるし(笑)」

松田「ああやだ。いっちゃった」

小出「はっはっは(笑)」

松田「えと。小出さんの、その、その、講演されている姿とか見てー。本当に多くの方々が、勇気となんか希望を……今回の3.11以降、感じ、たと思うですよね。だからほんとに皆さんの、お、背中に携えて、ほんとにありがとうございます」

小 出「いえいえとんでもございません。私はまずは皆さんに謝らなければいけない。こんな事故を防ぐことができなかった……。ほんっと、自分でも力の無さを、 情けないし。……こんなひどいことを起こして、子供たちに重荷を載せてしまったということに関して、ほんとに申し訳ないと思っています」

松 田「私はね、もう……私は3.11、から、ってかその以前、全然原発のことも知らなくて。あの、そういうかたがとても多いと思うんですけれど。そういうか たが今回色んなことを知り初めて。これは、例えばものすごく大きなショックを与えて。ものすごく大きな初めて一般の人でも伝わるようなことになったわけ じゃないですか。」

小出「そうですか? ……そうであって欲しいと願う、けれど……。本当にそうなんだろうかと……。考えると、まだまだこ れでも、きちっと皆さんはわかってないんじゃないかと、私は不安です。少なくとも今現在私の目からみると……戦争よりもひどいことが進行してると思う、ん ですよ。まあ、福島で。そのことにでも、殆どの人が気がついていない、まだ。

みなさん、まあ今日ここに来てくださって。ここは関西、ですけれども。関西の人たちはほとんど他人事、です。やっぱり電気が欲しいから原子力は必要だと思ってる人も、未までに、たくさんいる、と思います」

松田「政治家の方々は、あの、言ってはいけない。マスコミの方は言わない。本当になんか、どんどんどんどん、こういうふうなことをしてても。私も虚しくなるばかりで。先生なんかが、こんだけ長い間、ね」

小出「(笑)」

松田「活動をされててね。私はね、本当想像するだけで胸が痛くなるぐらい立派だなと思うんですね。」

小出「……。」

松田「先生はそれに、その理解してくれないってことに……もう放り投げるみたいな気持ちにならないですか」

小 出「(笑)。んー……。自分の力があまりにも小さいことに、何度も何度も絶望しかけましたね。でも絶望、したら、その時が最後の負け。じゃないですか。だ から自分ができることがある間はやはりやり続けるしかないと……思いましたし。人間て、1回しか生きられないんですよね。自分の人生って……。やっぱり、 やりたいことやるしかない。言いたいことを言うしかない」

松田「例えば多くの人も、じゃあ、1回しかない、それだったら住みたいところに住んで……。危ないと言われているものでも美味しい物でも食べて。それでいいじゃないか、と思っている人も多いと思う。」

小 出「いいですよそれで。結構です。例えばチェルノブイリの原子力発電所の事故が起きて。40万人の人が強制避難ということで故郷を追われた。もちろん私は 放射能汚染地帯に人々が住んでほしくないから、避難してほしいと、思いました。でも、どうしてもやっぱり嫌だと。自分の故郷で住みたい……。健康が損なわ れようとなんだろうと。この場所で生きたいと思った人たちは戻ってきた。もちろん、お年寄りを中心だけれども。

私はそれでいいと思う。その 人にとってのたった1回の人生で、その土地と切っても切れないという、そういう生き方をしてきた人達はいるはずですから。仮に、放射線で被害を受けるとい うことを、あったとしても。それを覚悟で自分の人生を生ききるという生き方は、いいと思います。

でも……、子供たち、は、汚染地から逃さな ければいけない。でも、逃がそうと思えば、皆、そうだろうと思うけれども。家族があるわけですねえ。子どもだけ逃がしても親が逃げなかったら家族が崩壊し てしまう、わけで。じゃあ家族ぐるみで逃げられるかと。言えばなかなか実際にはむつかしい。それぞれが……すでに汚染されてしまった世界の中で、どういう 選択をするかということなんですねえ。

とっても苦しい選択を迫られるけれども。まずは、その、どれだけ汚染をしているのかということを、皆 さんに正確に知ってほしいと。私は思うし。それを正確に知ってしまう、あ、知るための、方法というのを皆さんに提供するのが私の責任だと思うので、それだ けはやりたいと思ってます。

私は、夢を追って原子力の場に来た人間ですけれども。途中で、この原子力は駄目だと思って、それをやめさせるた めの仕事をしようと、思った人間なんですね。でも私のまわりの人間はみんな原子力をとにかくやるという、人間ばっかりの世界、なわけで。なんどもそういう 人達と論争をしながら、ここまで来ましたけれども。えー、そういう人達は、結局は経済を発展させて、お金持ちになって、軍隊をもって、世界の強国になれ ば、豊かな生活が送れるというような……。そういう夢にとりつかれている人がほとんどだったんですね。たぶん今もそうだと思うけれども。

で すから経済は毎年毎年何パーセント成長していかなければいけませんと、いうことで、ずうっと来たし。未だにそう、政府、が言い続けているという、そういう 世界なんですね。私はそれが、それがもう、狂ってると、私は思うんですけれども。残念ながら、日本という国、この国の中では、政治をやる人も経済を動かす 人も、殆どが、お金持ちになればいいというね、そういう考え、だったんですね」

松田「例えば今後の……今後あたし、いつかあの、小出さんが、後継者が見つかるだろうかという話をされてるのを、見たんですけれども。」

小出「かってあの、いなかったことはない、んですね。ですから例えばここの、原子炉実験所の教員で……、もともと教員の仲間で6人の仲間がいて。原子力に反対をして、それで活動していたんですね。

で、 その活動を始めた頃が、ちょうど中国の文化大革命の時代で。文化大革命が終わった頃の時代で。中国の4人組という、連中がものすごい悪党だと、言っ て。……指弾されていた時代だったんですけど。で私たちは6人だったんで、6人組と呼ばれて、いたんですよ。で学生でも、その私と一緒に仕事をしたいとい う学生がいたんですよ、実は。

でも私はその学生を受け入れなかった。そう、受け入れてしまうと、その学生就職できない(笑)。この日本という社会の中では。僕のところにいてはいけないと言って、他の人に、他の大学の教員に託したりした。」

松田「でもそれはね。間違ってますよね」

小出「すいません」

松 田「間違ってると思います。間違ってると思いますよ、あの。やっぱり私……は、やっぱり、まあ山本太郎さんもね、俳優の仕事が出来なくなるとか、いう方が いるんですけど。私はそんなことは絶対ないと思って、信じてるんですよ。やっぱりそれを認めちゃいけないと私は思ってて。絶対そんな社会であったらいけな いと思うんですね。

やっぱり、みんながやっぱり3.11を機に、やっぱりこう原子力っていうものに対して、意識を持つべきだし。それに対し てちゃんと訴えていこうっていう学者が、やっぱり、誕生するべきだと私は思うし。やっぱりどうか、ほんとにそう言わずに、小出さんが、おれがついてる、み んな来いよと、言って欲しいと、思うんですよ。ほんとに……」

小出「ありがとう。そういってもらうと、とってもうれしいし」

松田「いやあ……」

小出「それだけなんですよね。人生なんて、だって思うし。間違ってただろうなと、今は思います。」

岩 井「この事故を、日本中が目の当たりにしたじゃないですか。だからまあ、あの若い世代、子供たち、の中に、にはこう、将来、この問題解決したいと思う、子 供たちが多く出てくるんじゃないかっていう、希望というか期待をしてるんですけど……。今はまだ気づかないでしょうけど、これから5年10年生きて行く中 で、これを天職にしたいと思う子供たちが出てくるんじゃないかと、僕なんかは思うんですけど。」

小出「そうなってくれ、れば、ものすごい嬉 しいなあと思いますね。ですから……私は少なくとも……原子力というものにね、夢をいだいて、この原子力の場に足を踏み込んだ人間、なんですよ。その当時 は、私以外にもたくさんの、若い、人たちが原子力に夢をいだいて入ったんですよね。

ところが……、残念ながら原子力ってこんなもんだった……んですよね。ですから次々と原子力に夢を持つ人達は減ってきた、訳だし。いまはもう、原子力をすすめるということに関しては、ほとんど若い人達の夢を失っている、んですよね。

で すから原子力はいずれにしても衰退します。これ以上は、出来なくなる、と私は確信していますけれども。でも原子力が産み出してしまった、核のゴミ。さっき から聴いて頂いてる100万年にわたってお守りをしなければいけないゴミというのは、もうほんっとに気が遠くなるほど膨大に溜まってしまっている、し、そ の一部がすでに環境に漏れて、人々を被曝させているという情況なのですね。

だからそれに立ち向かうという、どうしても必要な仕事があるの で。私は若い人にもう1度考えて、この場所に戻ってきて欲しいと(笑)、思うけれども。はあ(ため息)。ほんとにそのゴミの始末というかね。ものすごい負 の面、原子力を選択してしまったがゆえに生じてしまった負の、面が今、現れてきて、それに直面してるけど。そういう負の面のための、自分の命をかけてくれ るという若い人が、どれだけできてく……生まれてくるのかなあと、思うと、不安はあります。でも来て欲しいと思います。」

岩井「まあその子たちが、また次の、更に未来の子供たちの希望になるわけですもんね……」

小出「そうですね。」

岩井「だから価値ある尊い仕事ですよね、それは」

小 出「もし私がもう1度人生を生きられるなら、この仕事のためなら戻って来ます……。原子力をすすめるなんていう……ためにはね、二度と足を踏み込みません けれども。今から、出てくる困難な仕事、というのは絶対に必要だと思うから。そのために、もう1度生き直すことが出来るならやりたいですね」

岩井「なるほど……。ありがとうございました」

松田「ありがとうございました」

岩井「素晴らしいお話を聞かせていただきました」

岩井「ありがとございました」

岩井「いやあ……」

松田「いやあ、もう………でもね、本当にねえ、本当にねえ、多くの方々が……ほんっとにあの、せんせ……小出さんの未だしてきた、頂いたことに、ほんとに勇気を持って、ほんとに一生懸命立ち向かおうとしてるんですね。ほんとうにあの……」

小出「ありがたいと思っています」

松田「あの、ほんと立派なお仕事をされてきていただいたから、私たちがこうやって考える、その場所を頂いたというかね。本当に感謝してます。」

岩 井「日本中のまあ特に、小出さんの話っていうの、まあ被害者の方からすると、もっとも聞いてて辛い話なわけじゃないですか。だからその言葉をみんな聞きた がっているっていうの、真実だと思うんですよね……。やっぱり放射能安全だという人たちよりも、本当の真実を知りたいっていうのに、やっぱりみんなの思い なんだなあとひしひしなんか感じますけどねえ」

松田「なので、あんまりお酒を飲まれないように」

小出「あっはっはっは(笑)」

松田「体を……ご自愛なさって」

小出「はいありがとうございます。ただ私、命の水と呼んでますので(笑)」

松田「あっはっははっは(笑)。あまりあのファンのかたもお酒を贈らないように」

小出「はい(笑)」

松田「ありがとうございました」

小出「こちらこそ」

岩井「ありがとうございました」

小出「ありがとうございました」

=====(文字おこし、ここまで)

40年間という長い間に、小出氏がどんなことを感じてきたかを、優れた映像作品によって、これまで以上に私たちは想像することができるのではないか、と思います。

しかし小出裕章氏は、冷静です。恐らくこれまでの活動を通して、人間の欲望によって、何度も裏切られてきたことでしょう。昨今明るみになり始めた「やらせ」問題もそうです。

国家や電力会社という実態が把握できないほど(恐らく相手も自分自身を把握できないことでしょう)大きな漠然とした組織と戦い続けるということはいったいどういう事なのでしょうか。3.11以降、毎日、政府や東電の発表に、怒りを感じますが、たったの7ヶ月なのです。

私は、小出裕章氏の小さくて古い研究室や小さな机を、城のように感じました。

戦いを途方もなく大きなことだと想像すると大変なことのように感じます。だけど、自分の部屋、自分の机が、戦うための城だと思うと、それは身近なもののように思えてきます。

外に出ることが、とても大切なようにも思えてきます。

というニートでひきこもりのブログ主の感想でした。

皆さんはどんなふうにお感じになりましたか? 下部のコメント欄にてお気軽にご意見をお聞かせください。【転載終了】