飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

「原発ホワイトアウト」作者インタビュー!

2013-10-31 16:37:13 | ブログ

小説 「原発ホワイトアウト」、
勿論、読了した!
早くも、インタビューが行われた?!
ただ、驚いた・・・!
利権構造が、これ程、露骨な小説はかつてない!!

 そして、これが潰されるかどうか、目を皿のようにして、見ていきたい。


 総括原価方式に巣くう政財官の癒着・・・これに尽きる! 全ては国民の電気料金と税金だ。


 この本を読まなければ、ダメである。推測された事ではあるが、現役の霞ヶ関官僚が曝露した事に、重大な意味がある。小説ではあるが、その登場人物は、ちょっと関心がある方ならば、誰でも分かる。


 現代の『日本の黒い霧』であるが、生々しく現在進行形の『黒い霧』である。



「原発ホワイトアウト」作者インタビュー



【転載開始】
【原発ホワイトアウト】著者インタビュー

話題本【原発ホワイトアウト】の著者である若杉冽氏への直撃インタビューを関西のABC放送が報じました。そんなに長くないので、是非ご覧ください。

キャプチャーを数枚載せておきますね~。

  「原発ホワイトアウト」作者インタビュー1 
  「原発ホワイトアウト」作者インタビュー5 (4) 
  「原発ホワイトアウト」作者インタビュー5 (5) 
  「原発ホワイトアウト」作者インタビュー5 (6) 


この本の冒頭には、カール・マルクスの言葉が出てきます。
「歴史は繰り返す、一度目は悲劇として、二度目は喜劇として」 

目 次
  第1章 選挙の深奥部
  第2章 幹事長の予行演習
  第3章 フクシマの死
  第4章 落選議員回り
  第5章 官僚と大衆
  第6章 ハニー・トラップ
  第7章 嵌められた知事
  第8章 商工族のドン
  第9章 盗聴
  第10章 謎の新聞記事
  第11章 総理と検事総長
  第12章 スクープの裏側
  第13章 日本電力連盟広報部
  第14章 エネルギー基本計画の罠
  第15章 デモ崩し
  第16章 知事逮捕
  第17章 再稼働
  第18章 国家公務員法違反
  終章 爆弾低気圧

印象的な文章

◎ 選挙の深奥部
 
① 再稼働(追加工事の猶予の期間、新崎県知事対策)
② 電力システム改革の適正化(発送電一貫体制、原発の堅持)
③ 世論対策(料金値上げの容認)

◎ 幹事長の予行演習
 
その勝利(参院選)は保守党の勝利であり、保守党を長年支えてきた官僚の勝利である。

◎ フクシマの死

こうした省庁の若い課長補佐や企画官に対する局長や次官といった幹部、電力会社の社員に対する社長、テレビ局のディレクターに対する編成局長・・これらは一種の世代間闘争であり、逃げ切り世代とその後に続く高負担世代との闘争なのだ。

◎ 落選議員回り
 
●電気料金という名の会社の売り上げは天から降ってくる。景気動向には、それほど左右されない。努力してもしなくても、売り上げの結果は変わらない。創意工夫もいらない。

●その料金規制の内容は、総括原価方式といって、事業にかかる経費に一定の報酬率を乗じた額を消費者から自動的に回収できる仕組みになっている。

●関東電力の外部への発注額(資材の調達や集金業務委託など)は年間で二兆円もあるので、約800億円が、形式的には受注会社が「東栄会」という組織に預託したカネ、実質的には関東電力が自由に使えるカネとなる。燃料購入でも、商社を通じてカネがプールされた。産油国の王家への接待や政治工作のための裏金が、スイスやケイマン諸島の
 銀行口座にプールされていった。


◎ 総理と検事総長

●最高学府とは東京大学のことをいうのではない。東京大学法学部のことをいうのだ。
●事実、「判検交流」といって、裁判官と検察官が互いの職務を経験し合うような仕組みが存在するこの国の三権分立は、机上の空論に過ぎない。
●正義のために検察が存在するなどというのは、夢想に過ぎない。
●政権と検察は一心同体なのである。

◎ エネルギー基本計画の罠

立法府による行政府への民主的統制のメカニズムが働いている、といえば聞こえはいいが、その内実はこうした既得権益側が国会議員を使って行政に圧力をかけ、法制度や事業の内容を我田引水に変質させることに他ならない。国の政治は、その国民の民度を超えられない。こうしたことが当たり前のように行われていることを許している国民の民度は、その程度なのである。

◎ 知事逮捕

数年前、原発に懐疑的な別の県の知事が汚職で逮捕された際に、「知事は日本にとってよろしくない、いずれ抹殺する」と、特捜部検事が述べた、そんな話がふと思い出された。

◎ 再稼働

「電力会社にとっては、核のゴミや原発の後始末といったことに頬かむりさえすれば、原発はジャラジャラ金が流れ出てくる現金製造機みたいなもんです」(官僚の言葉)

◎ 国家公務員法違反

脱原発の人々が、東京都の公安条例違反、不退去罪、国家公務員法違反とされ、相次いで違法行為で逮捕されるという一連の報道が繰り返されたことで、逆に、脱原発勢力は手段を選ばない不法な勢力であるとの心証を強烈に日本国民に植え付けることになった。

◎ 爆弾低気圧

「自分の国のど真ん中も守れないのに、尖閣を守れるはずなんてないだろうが・・」【転載終了】