家のおばさんがお庭を歩いているのを見ると
本当に愛情豊かな人なんだなあと思う。
草花は、そのおばさんの思いに応えてわくわくしている感じだ。ほらね、こういうチューリップがわくわく出てくるのも、おばさんに呼ばれて出てくるようなのよ。私があるとき、、何かの葉っぱだか実だかを取ろうとして、どかどかと庭に入って、ちょっと芽を出した水仙を踏んじゃったことがあったのよ。そうしたら、枯れ枝で こういうのをこしらえて、私の足の暴虐から伸びてくる芽を守ったの。「則子さん、水仙の芽踏んじゃったよ」それ以来、目を凝らして気をつけてあるくようにしているんだけれどね。今いろいろな芽が出てきているからね。 ・・・あちこちにつぼみもついて、花が咲いてくるのがうれしくてたまらないみたいで、お庭を歩いている。おばさんも花粉症で、鼻水たらたら、目の周りが痛いといってるのに、おうちに入っていればといっても、可愛い草花を見て歩きたいみたいね。・・・この、おばさんは、とても気難しく、気が強く怒り出すとなにを怒ってるのかわからなくて、震え上がっちゃうのだけれど、
本質的に愛情豊かな人だ。
友達とも、すぐけんかをして、もう口も利かない!
なんて怒ったりするんだけれど
何日かすると、体の具合を心配したりして
電話をかけたり
おかずを持っていってあげたりする。
私なんか、すぐ草花を枯らしてしまうし
「愛情が足りないんだよ!」
って夫には叱られたことがあるけれど
そうだなあ。
あるのはわがままだけだなあ。
どうすれば愛情豊かに育つんだろう。
この、おばさんのお母さんというのが(夫のおばあちゃんね)
小さい体で、愛情の塊みたいな人だったみたいだ。
だからかなあ。
この私を母にした
自分の子どもが心配になった