おばさんの耳
少し聞こえるようになったと思ったらまただめ
話が頓珍漢チン
ってさ
私の耳なんかわんわん耳鳴りで人の話は分からない
もう聞く耳も持たないけど
でも
ホント わからんチン
今日は 抜歯とかなくて
早く終わった
家の事情を説明したら 子供を預かる設備もありますよ
と言ってくれたけど
かなちゃんのような病児も保育できるのかどうか
わからないものな
その時になってまたご相談を
ということになった
そういえば子連れで歯医者通いをしてる人よく見かける
その間 子供の面倒は見てくれるのだわ
あそこ
ちゃんと覚えてたからね
武蔵は電話もらってる
何しろ私より二個上だから仕方ないけど
かなちゃんが来た時に
うっかり忘れて戸をあけっぱなしとか
心配
大体武蔵は
子供が生まれたとき
僕は父なしで育ったから 父親のやり方わからない
と育児は放棄
保育園に連れて行ってくれたりはしたけど
赤ちゃんについては気が回らない
まして かなちゃんはいろいろ難しい
私も低能でママちゃんに叱られてばかりだしな
だから 医者はあきらめ
買い物はどうするか
買い物はしてもらえばいいけど
武蔵は経済観念がなさすぎるから
これまた心配
（なんで靴下買ってくるの？なんでまた下着買ってきたの？という感じ
6畳は武蔵の衣類で いっぱいだ）
そう考えると せっせと通ってきてくれた母に
改めて感謝だよなあ
病気がひどくなって 強引に同居したけど
透析生活の母なのにホント よくやってもらった
然し 当時の母より 私２０歳くらい婆なのだ
いつの間に年取ったんだ 私？
鏡見るの嫌いだからほとんど見ないけど
たまに見ると
あまりの老婆ぶりにギョ！だもんな
これは 武蔵の母が かなちゃんママのおむつ替えのところ
この時 義母は私より１０歳若いな
