お父上のものだ
虫眼鏡で見なければ見えないような小さい文字で
それも几帳面なきれいな文字で
こまごまとした記録
詩や 歌の書き写しもある
武蔵の文字は汚くて書いた当人が後で読めない
誰かさんもそうだ
ホントにこの父上の息子?
とからかった
このお父上の死をめぐっては
いろいろ思うところがあるようなのだ
終戦直前の 警察で経済担当だった父上の死をめぐっては
武蔵はいろいろ 推察することも多いのだ
小説に書きたいよ
というから
書きなよ
と言ったら
でもわからない謎が多すぎるのだそうだ
これまた権力の陰謀をめぐる話がありそうなのだ
ちょっとさ 歴史は繰り返すだよな
この武蔵の母方の先祖も
幕末に いろいろあったのだ