長寿と性格
ハワード・フリーマン
レスリー・マーティン
清流出版社 2012年出版
性格診断付き
図書館で借りてきました。
「長生きの秘訣の常識は実は間違いだらけだった」
という帯を見ておもしろそう!と借りてきました。
アメリカで 1500人を80年にわたって追跡調査した結果です。
最初の研究者は無くなってしまい、後輩に引き継がれて結実したものです。
健康長寿の人の性格がほんとうにわかるのかってことですが
ほぼわかります。でもすごく普通です。
結論から言うと、健康長寿の人の性格は
誠実・勤勉性
社会的ネットワークの広さ
身体活動
生涯現役・生涯活動
ということです。
中でも「勤勉性」というのがもっとも重要な特徴です。
アドラー心理学では 「性格」を「ライフスタイル」と言っていたので
ここでも、「長寿とライフスタイル」とするとわかりやすいです。
勤勉で思慮深い人は 強制されなくても自分で健康的なライフスタイルを
選ぶということらしいです。
男性と女性の差、ストレスやトラウマの影響、社交性など
あらゆる面から分析されていて、日本の医師の解説によると
自身の著書を差し置いて健康書籍ではベストワンだと言っていました。
今まで常識とされていた
明るく社交的な人が長生き
ストレスのない人が長生き
オタクより体育会系が長生き
などの事はすべてまちがいでした。
また、多くの人が悲惨な体験を潜り抜けてもやがて
立ち直っていくのも 同じライフスタイルの問題でした。
(アメリカの研究なので、兵士の過酷な体験がある)
一つ一つの項目に自己診断テストがあって
私もやってみました。健康長寿になれるだろうか?
出てきた結果から判断すると、
①社交ネットワークを広げる
②女性らしさをもっと身に着ける
③生涯学習に取り組む
この3つが私の課題です。
ちょっと前までは、サークルに入ったりするのが苦手だったのですが
最近は 仲間がいるのもいいなと思えるようになってきました。
社交的な明るい性格というのと社交ネットワークが広いというのは
別の事で、明るくなくてもいいみたいです。
(↑ よかった・・・・・すごくほっとしました。オタク気質なので)
でもね、長寿といっても平均寿命との比較なので
平均より5年くらい延びるということです。
日本は平均でも相当長生きですからね。
本の中でも強調されていましたが、医療費は膨らむ一方なのに
国民全体の健康は特に向上していない。
ある特定の病気に焦点を当てた研究ばかりで、全体としての
幸福や健康が忘れられてしまっている。
健康長寿は 健康的なライフスタイルからってことですね。
それも意外と普通です。
当たり前ですけど、これを100年近くかかって証明したことがすごい!