北國新聞 7月11日
日本の主権的権利が認められてる排他的経済水域内での暴挙である。
水産庁、海上保安庁、外務省、そして何より国政に携わる国会議員の迅速かつ強力な動きが期待される。
国際情勢に大きく影響を受け、ときには翻弄されてきた小木の漁業だが、今回の動きは1984年の第36八千代丸銃撃事件以来の屈辱であり、危機ではないか。
第36八千代丸銃撃事件とは、1984年7月27日、小木漁協所属のイカ釣り漁船・第36八千代丸が、北朝鮮の「軍事境界線」内に侵入したとして、北朝鮮海軍の警備艇によって銃撃され、行泊貢船長が死亡、乗組員4人が拿捕された事件だ。
北朝鮮が一方的に引いた「軍事境界線」、しかも完全に無防備の漁船を銃撃するという国際法に照らしても昭かな違法行為だが、その後の操業に大きな影響を与えたことは言うまでもない。
かつての旧ソ連時代にも拿捕事件は何回となく発生し、乗組員の送還までに長い年月を要することもあったが、政治が粘り強く交渉してきたことも事実だ。
1978年には当時の社会党の飛鳥田委員長が就任後はじめての対話集会を小木で開催し、漁民の声を直接聞くということもあった。
現在は県関係国会議員全員が自民党、領土問題やミサイル問題には熱心なのかもしれないが、木造船によるEEZ「実効支配」に対して声が上がらず、動きも見えないのはなぜか。
このままでは完全な日本外交の敗北だ。
小木小学校の校歌の一節を紹介したい。
・・・
みんな輪になれ 手をつなげ
元気で純な 日本の
子らが楽しく 歌うとき
世界平和の 鐘がなる
日本海が平和の海であってこそ小木の漁業の展望も開けてくる。
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