野田政権が大飯原発の再稼働に突き進んでいる。
原子力ムラを構成する原子力安全委員会でさえ、安全のお墨付きを与えていない中で、政府が「新安全基準」を決め、再稼働への道を強引に切り拓くという、かつてない「政治主導」を発揮している。少なくとも原子力政策の分野でこれほど強力な政治主導を発揮した例は過去ないのではないか。
「即席で国民を守れるのか」(北陸中日新聞)
「計画示せば再稼働OK 合格ありき」(北國新聞)
「再稼働へ前のめり」(朝日新聞)
まだまだたくさんの野田政権批判が溢れている。
だけど野田首相にはこうした批判の声はほとんど届いていないだろう。
これぞ政治主導と自分の決定に酔いしれているにちがいない。
3年前の政権交代時、民主党が掲げた政治主導に多くの有権者は期待した。
自民党政権下、民意を直接反映しない官僚が政治を牛耳っているのはおかしいという意味で、民意、選挙に裏付けらえた政治家が政治を主導していくというのは正しい。
しかし、民主党の政治主導は官僚に対する内閣主導、あるいは大臣という一政治家主導という意味での政治主導であった。
前原国交大臣(当時)の八ツ場ダム対応に象徴されるように、選挙で掲げたマニフェストに書いてあるんだから何の文句あるんだ!という政治主導をはき違えた中で民主党政権はスタートした。
国民の理解を求める、国会の合意を形成するというプロセスをすっ飛ばすという政治主導である。
当然ながら鳩山内閣、菅内閣でもこのような政治主導は失敗した。
マニフェストはとっくに忘れたかに思える民主党政権であるが、野田政権をみているとはき違えた政治主導だけはいまだにやる気満々でる。
確かにいま、多くの人が強い政治に期待を寄せている。
「自分の思い」をスピード感もって、時には強引と批判されようが実現してくれる政治を待ち望んでいる。調整に時間をかけてモタモタする政治は人気がない。
だけど様々な「自分の思い」をもった人がいる中で、強引に実現される「自分の思い」とは、当たり前のことだが「ごく一部の人」の思いでしかない。
多くの人は、失望を抱いて、また新たな政治主導に期待する。あるいは政治不信に陥る。こんな繰り返しである。
ちなみに今回の再稼働で「自分の思い」が実現されそうな人は経済界の一部でしかない。
私は「国民の生活が第一」という民主党の理念を受けた政治主導とは、内閣主導ではなく国会主導の政治ではないかと思う。国会審議をまともな政策論争の場、熟議の国会にしていく中で国民の合意形成を図っていく政治こそが官僚主導に対する政治主導ではないか。
残念ながら、いまや民主党は言ってたことを守らない政党というイメージが多くの国民の間に定着している。
野田首相は昨年9月の党代表選で、原子力政策について次のように語っていた。
「原子力安全庁(仮称)を設置して安全の規則体系を一本化し、原子力発電の信頼を回復させる。同時に、安全性を確認した原子力発電所の活用により、エネルギー政策を克服し、電力の安定供給を確保する。」
原発推進は推進であったが、前提となる原子力安全庁もできていない。安全の規則体系の一本化もできていない。そんな中で私が安全を保証します!といっても誰が信じることか。
代表選での公約、つまり党員に対する約束さえ、半年余りで反故にする野田首相とはなんなのか。
原子力ムラを構成する原子力安全委員会でさえ、安全のお墨付きを与えていない中で、政府が「新安全基準」を決め、再稼働への道を強引に切り拓くという、かつてない「政治主導」を発揮している。少なくとも原子力政策の分野でこれほど強力な政治主導を発揮した例は過去ないのではないか。
「即席で国民を守れるのか」(北陸中日新聞)
「計画示せば再稼働OK 合格ありき」(北國新聞)
「再稼働へ前のめり」(朝日新聞)
まだまだたくさんの野田政権批判が溢れている。
だけど野田首相にはこうした批判の声はほとんど届いていないだろう。
これぞ政治主導と自分の決定に酔いしれているにちがいない。
3年前の政権交代時、民主党が掲げた政治主導に多くの有権者は期待した。
自民党政権下、民意を直接反映しない官僚が政治を牛耳っているのはおかしいという意味で、民意、選挙に裏付けらえた政治家が政治を主導していくというのは正しい。
しかし、民主党の政治主導は官僚に対する内閣主導、あるいは大臣という一政治家主導という意味での政治主導であった。
前原国交大臣(当時)の八ツ場ダム対応に象徴されるように、選挙で掲げたマニフェストに書いてあるんだから何の文句あるんだ!という政治主導をはき違えた中で民主党政権はスタートした。
国民の理解を求める、国会の合意を形成するというプロセスをすっ飛ばすという政治主導である。
当然ながら鳩山内閣、菅内閣でもこのような政治主導は失敗した。
マニフェストはとっくに忘れたかに思える民主党政権であるが、野田政権をみているとはき違えた政治主導だけはいまだにやる気満々でる。
確かにいま、多くの人が強い政治に期待を寄せている。
「自分の思い」をスピード感もって、時には強引と批判されようが実現してくれる政治を待ち望んでいる。調整に時間をかけてモタモタする政治は人気がない。
だけど様々な「自分の思い」をもった人がいる中で、強引に実現される「自分の思い」とは、当たり前のことだが「ごく一部の人」の思いでしかない。
多くの人は、失望を抱いて、また新たな政治主導に期待する。あるいは政治不信に陥る。こんな繰り返しである。
ちなみに今回の再稼働で「自分の思い」が実現されそうな人は経済界の一部でしかない。
私は「国民の生活が第一」という民主党の理念を受けた政治主導とは、内閣主導ではなく国会主導の政治ではないかと思う。国会審議をまともな政策論争の場、熟議の国会にしていく中で国民の合意形成を図っていく政治こそが官僚主導に対する政治主導ではないか。
残念ながら、いまや民主党は言ってたことを守らない政党というイメージが多くの国民の間に定着している。
野田首相は昨年9月の党代表選で、原子力政策について次のように語っていた。
「原子力安全庁(仮称)を設置して安全の規則体系を一本化し、原子力発電の信頼を回復させる。同時に、安全性を確認した原子力発電所の活用により、エネルギー政策を克服し、電力の安定供給を確保する。」
原発推進は推進であったが、前提となる原子力安全庁もできていない。安全の規則体系の一本化もできていない。そんな中で私が安全を保証します!といっても誰が信じることか。
代表選での公約、つまり党員に対する約束さえ、半年余りで反故にする野田首相とはなんなのか。
菅元総理のほうがどんなにマシだったかとさえ思います。
瓦礫の件では橋下氏を私は支持しませんし、彼は強引政治的なところもあるので好きではありません。が、大飯原発再稼動に関してはまっとうなことを言っているように思います。彼が大飯原発の「地元」に入るであろう大阪市として、再稼動阻止にむけて何かやってくれないかとさえ期待してしまいます。
まあなんにせよ、野田首相も民主党政権も終わりが近いのは確かでしょう・・。その前に何が何でもやりたいことを通すつもりで、なにかやけくそ感も否めませんが、、そんなことに振り回される国民はたまったもんじゃありませんね。早く引っ込んでほしいものです。
ウォールストリートジャーナル日本版にて、
【大飯原発再稼動、反対?賛成?】の投票を行っています。(4月13日まで)結果もすぐに見れます。↓
http://jp.wsj.com/japanrealtime/blog/archives/10389/
放射能で汚染された瓦礫の受け入れをする自治体と受け入れを拒否する自治体で、
右往左往してたり、受け入れ反対の住民活動とかがあったりで、
ばたばたしてる昨今ですね。
さて、日本中の自治体が、瓦礫の受け入れをし始めている中で、
特定の自治体だけ受け入れないというのは難しいです。
中央政府の方針に逆らうと言うことは、それなりのデメリットが発生するのですね。
例えば、地方の道路や河川や公園を新しく作る費用の2/3は国が負担してたりします。
んで、工事を請け負うのは地元の企業だったりします。
ってことで、国が、「逆らうなら、あの道路作る計画辞めるよ」とか言うことも出来ます。
そうすると、地元に落ちるはずだったお金も雇用も失われてしまうわけです。
だから、国の判断に逆らうというのは、地方自治体にとって大きな損失になるわけです。
ってことで、市民団体が一生懸命「瓦礫の受け入れ反対!」とか言っても、
自治体の役所の人たちは、瓦礫の受け入れをしなかったとこで、地元の企業が
潰れたり、失業者が増えるリスクを考えて、瓦礫の受け入れを強行したりしちゃうのですね。
2: ベクルックス(京都府):2012/04/01(日) 20:05:00.91 ID:73zJEdr30
ということで、瓦礫も受け入れずに、地方自治体も国に逆らわなくていい方法として、
福島県の原発20km/h圏内に住んでる人の土地を市民団体が
買っちゃえばいいと思うんですよね。
20km/h圏内は、いつ帰宅できるのかわからないし、住居としても不適格になる可能性が高く、
農業を続けるなどもかなり難しい状況なわけです。
そんな、被害者である福島県の人の土地を市民団体が買い上げます。
んで、県にその土地を寄贈して、そこに汚染された瓦礫を置いちゃえばいいと思うんですよね。
手放したくても誰も欲しがらなかった20km/h圏内の土地が売れることで、
被災した福島の人も幸せだし、地方自治体は負担が無くて幸せだし、市民団体も近所に
汚染瓦礫が来ないので、幸せだし、わりとお得な方法だと思うんですが、どうですかね?
ほいで、放射能の汚染瓦礫が日本中にあると言われると、海外から見て、
日本の観光産業や農業などに大きな影響があるので、汚染瓦礫は一箇所に集めちゃった
ほうがいいと思うんですよねぇ。。
根っこは同じでも運動にかかわる人の体も頭も一つですから、がれき問題による運動の2極化は痛いところです。
知人のMさんから、がれき問題は原発再稼働を狙う勢力の陰謀ではないかと指摘を受けましたが、なるほど、なるほど・・・です。
県内では志賀再稼働の問題もあります。輪島市のがれき問題で、志賀原発への対応遅れています。陰謀説、能登でも説得力があります。
が、陰謀に負けてられません。
あれもこれもですが、がんばりましょう。
ベクルックスさん言われる通り汚染がれきは一か所に集めるのが原則だと思います。
市民団体の買い上げもたしかに一案ですが、やっぱり東電の福島第一原発の敷地にお返しするのが筋ではないでしょうか。