北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

NHKスペシャルMEGAQUAKE巨大地震Ⅱ

2012-04-08 | 雑感
 たまたま映っていたNHK。
 夜9時からの「NHKスペシャルMEGAQUAKE巨大地震Ⅱ」の第2回、CGがすっごくリアルでド迫力。

 4月1日の第1回や、2年前の「MEGAQUAKE巨大地震」は見てなかったので今回が初めてだが、日本の地震学、予知はできなくても津波のシュミレーションはここまでできるのかと感心する。

 巨大津波発生のメカニズムを、連動する地震発生の時間差ごとに想定し最大津波を探っていく。
 さらに津波の痕跡から逆算しての地震の発生個所、規模も明らかにしていく。
 コンピューターの解析もすごいものだと改めて思う。
 もちろん、コンピューターの解析はインプットされる情報によって左右されるわけで、これが完璧の予測というわけではないが、「日本列島に張り巡らされた、世界でも類を見ない観測網は、巨大地震の膨大なデータを捉えていたのだ」という説明は番組全体の説得力を高めている。

 スポーツの記録でも踊り場から一気に伸びる時期に入ることがあるが、9.11で完璧に打ちのめされた日本の地震学が、いま新しい領域に入ろうとしているのではないか。
 原子力ムラはいまだに3.11前、ときには40年前?というような地震学の上にのさばっているが、これからの地震学の最前線にはしっかり注目していかなければと思う。

 第1回を見逃したのは残念だが、第3回ではさらに日本列島が地震の活動期に入ったということが明らかにされ、最悪のシナリオにいかに備えるかという流れになるようだ。
 防災や都市計画、というか根本的な国土利用計画を、人類史的観点どころか日本列島の変動期という地球史的なところから考えなければいけないという大変な話である。

 第3回は6月9日放送予定である。


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