北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

七尾市議会の議会報告会を傍聴

2012-11-12 | 活動報告
 珠洲市議会の同僚議員に誘われ能登島市民センターで開かれた七尾市議会の議会報告会を傍聴する。


 七尾市議会は県内3番目、能登では初めてとなる議会基本条例をこの3月議会に制定している。それを受けて5月に初めて議会報告会を七尾市内7カ所で開催し、この秋は市内8カ所、2つのグループに分かれて開催し、今日がスタートである。

 市議会の議会報告会ということで、議員個人が自分の一般質問を報告し、あるいは自分の意見を語る議会報告会とは趣旨が異なる。委員会審議の内容を中心に、議会全体の議論や採決の経緯などが報告される。
 今日は補正予算の主な事業についての説明のあと、各常任委員会と決算審査特別委員会の委員長あるいは副委員長が審議内容を報告する。

 教育民生常任委員会の報告は副委員長の山添和良議員。
 極力お役所用語は避け、市民の皆さんに伝わりやすい表現で、議論のポイントを説明していく。議会内の丁々発止のやり取りとは違って、説明能力が問われる。

 報告する各議員はそれぞれパワーポイントを使って、表やグラフ、写真や図面などを映しながら説明し、非常にわかりやすい。
 どんなふうに議会報告会おこなうのか見させてもらうのが一番の目的だったが、委員会審議の報告を通じて七尾市政の課題についても勉強させてもらった。

 約1時間の報告の後は参加者との質疑応答。
 ここでは議会に提案された議案に限らず、市民の要望や意見、質問が次々と出てくる。少なくとも様々な市政の課題についての議論の経緯くらいは頭に入れておかないと苦しいかも。
 質問に対し、議員個人の意見をどこまで言うか、言えるかは難しいところで、少しは各議員の主張もあった方がおもしろいが、各議員のPRの場になってしまっては本来の報告会の趣旨からはずれてしまう。おそらく七尾市議会の中でも事前にかなり議論し、お互いの申し合わせはできているのだろう。

 7時開会で、予定通りの8時半で終了。 
 こういう会が定期的に開催されていけば、市民の皆さんの市政に対する理解も確実に深まるだろうと思われる。

 珠洲市議会の議会改革の議論は残念ながら宙に浮いたままとなっている。
 「議会改革は自治体の規模の大小には関係なく、志の大きさによって決まる」とは全国で初めて議会基本条例を制定した栗山町議会の元議会事務局長さんの言葉だが、能登で一番大きな七尾市の議会が、能登で一番大きな志をもって議会改革を進めている。能登地域の議会改革をけん引してくれるとしたら大いに歓迎したいが、間違っても珠洲市議会だけ置いてきぼりを食うことのないよう心していかなければいけない。 
 

 
 


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