北國新聞(7月4日)
何年前から実施しているのか把握はできないが、例年、この時期に海上自衛隊の艦艇が飯田港に入港し、一般公開をおこなっている。
今年も1週間後に迫った珠洲市飯田町の燈籠山(とろやま)祭りに合わせて入港するが、今年は例年の1隻と違って、なんとミサイル艇「はやぶさ」と「うみたか」の2隻が参加する。
しかも日帰りではなく、前日の20日に入り、市長が参加しての入港歓迎式や招待された人が乗船しての体験航海などが予定されている。
さらに加えて、夜は燈籠山祭りに参加し、祭りの盛り上げに一役買うのだという。
燈籠山祭りを紹介するWebサイトを開くと、海上自衛隊の」の一般公開の案内のページがある。
あちこちの祭りではキリコの担ぎ手や曳山の引き手が足りず、大学との域学連携の関係を活かして学生を迎え入れているところはある。
しかし、自衛隊に参加を要請するとは聞いたことがない。
自衛隊から参加を申し出ると反対の声が出るかもしれない。
多数決を取るとどちらが優勢かはわからないが、いずれにしても賛否割れる中では、自衛隊は入りにくい。
お酒も入る祭りの場で、万が一、トラブルでもあったら大変である。
真相はなんともわからないが、祭礼実行委員会からの要請を受けて参加したということにすれば波風は立ちにくい。
そういえば昔も似たような話があった。
電力会社が原発立地の進出表明の前に、まずは地元が誘致の声を上げていく。
地元の合意形成は誘致の声を上げた地元自治体の責任であり、電力会社は手を汚さずに済む。
当時、珠洲方式と言って全国から注目されたそうだ。
自衛隊を祭礼に絡ませることにどこまで飯田町の合意があるのかはわからない。
しかし、曳山の引手だったはずがの自衛隊員がいつの日か暮らしの中の隣人になり、港にはミサイル艇、商店街には陸上自衛隊の車両の隊列が日常の光景となってからでは手遅れだ。
これが「燈籠山祭り方式」として全国に広まる前に、ストップさせなければならない。
どうなっているの!? 意味わからん!?
祭りと理由がつけばどこでもミサイル艇が出向くわけ
ですか。
もう少し違ったかたちで地域の祭りを盛り上げる方法
はないのですかね~!?
防衛庁の魂胆が見え隠れしている。